「東條会館」𠮷田多麻希による野生動物を被写体にした写真展を開催

111年の歴史を誇る「東條会館」の写真ラボ施設が、野生の獣たちを被写体にした𠮷田多麻希氏による体験型の写真展「Brave New World」を、2023年10月9日(月祝)まで開催中。
111年の歴史を誇る「東條会館」の写真ラボ施設が、野生の獣たちを被写体にした𠮷田多麻希氏による体験型の写真展「Brave New World」を、2023年10月9日(月祝)まで開催中。
𠮷田多麻希氏は、野生の獣たちを被写体に、人と自然・生物の関係を問い続ける作品を展開するフォトグラファー。フィルム現像時には、日常で使用する洗剤や歯磨き粉などの薬品を混ぜるというユニークな手法を用いている。
本展は、「東條会館」写真研究所の暗室と、銀塩写真の制作に不可欠な水を調整していた地下室という二つの空間にて作品を展示。
外界と遮断された研究所の暗室は、人が思う理想の自然像を閉じ込めようとした「写真のプロセス」と、「被写体として捉えられた獣たち」とが織りなす共演の世界を展開。地下室では一転、獣たちが理想の画から抜け出し、ありのままの混沌とした姿を捉えた華やかな作品が並ぶ。
人が自然を脅かすように、獣たちを映し出すフィルムは生活排水により侵食されながらも、獣たちの内側に眠る勇ましさや狡猾さ、そして同氏が生き物に向ける愛おしさを、より一層浮き彫りにしている。
自然を破壊、侵食していく人の営みと、それさえも包含する大きな自然・生物の営みは、これからどのような物語を描くのかと私たちに問いかける。
text: Tomoe Tamura
「Brave New World」
会場:東條会館 写真研究所
住所:東京都千代田区麹町1-6-12 5階/地下1階
会期:2023年10月9日(月祝)まで
時間:13:00〜19:00
開館:土・日・祝日
閉館:月・火
※入場無料
※水・木・金曜日は予約制(事前予約は前日の17:00までに要連絡。希望に添えない場合もあり。土・日・祝日には予約は不要)
問い合わせ先:instgram https://www.instagram.com/tojo_kaikan_photo_lab/
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