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パリはやっぱりモードの都【マリ・クレールデジタル編集長のパリコレ日記】

2025-26年秋冬パリ・ファッションウィークが3月3日から11日まで開催されました。期間中、公式スケジュールで100余のブランドが新作をショー形式やプレゼンテーションなどで発表しました。この期間はファッション関連のイベントも行われていました。ファッションだけでなく、街で見かけた面白いモノやコトをつづっていきます。今回はDAY 7。

ラコステ

会場はテニスの全仏オープンが開催されるローランギャロス。ファッションショーの会場は意外な場所も多く、観光などではなかなか足を踏み入れることのないところも多いだけに楽しいものです。会場では、テニスプレーヤーのセリーナ・ウィリアムズや俳優のエイドリアン・ブロディにも遭遇!

クリエイティブ・ディレクターのペラジア・コロトロスはラコステの歴史や伝統を踏まえ、スポーツのテーストを生かしながら、その世界をモダンかつラグジュアリーに広げている感じです。華やかさも加味されており、日常着からパーティーにまで行けそうなアイテムがそろっていました。

バレンシアガ

会場はまるで迷路のよう。全体がどうなっているかがわかりません。迷路のようにランウェーを長くすることで、招待客全員が「最前列」となりました。

コレクションノートをみると、テーマは「スタンダード」。「 比較、模倣、または遵守(じゅんしゅ)の基準となる、特定の領域内で認識または確立された品質、スタイル、または期待の水準」と冒頭に書いてありました。

速足で通り過ぎるモデルはビジネススーツ姿。しかし、やはりスタンダードなビジネススーツではありません。よく見るとしわがついていたり、また虫が食ったような穴が開いていたり(展示会で細部を見て、初めて知りました)。「スタンダード」は人々に安心を与えるけれど、時に「平凡さ」にも変化していくというもの。平凡そうに見えるものをあえて取り上げ、ひと味違った「平凡でないもの」に創りあげていっていました。それにしても、赤のドレスは美しかった。

ルーブル美術館の展覧会「ルーブル・クチュール」

ルーブル美術館

ルーブル美術館史上初のファッション展「ルーブル・クチュール」へ。パリでファッション展といえば、ルーブルのお隣の装飾美術館、そしてパリ市立ガリエラ美術館が有名ですが、ルーブルというのは意外。展示品はディオールやバレンシアガ、ドルチェ&ガッバーナ、トム・ブラウンなどの服や靴。ビザンチン帝国時代からフランス第2帝政期の収蔵品の部屋に展示されています。

現代の服なのに、それぞれの時代の展示品が並ぶ空間に置かれると、時代を超え、普遍的な美しさを持つことに気付かされます。

ルーブル美術館は行くたびにその空間と収蔵品の多さに圧倒されますが、今回、ファッション展をきっかけに展示を見てみると、あらためてそのすごさを体感。中でもナポレオン三世の部屋は圧巻でした。会期は7月21日までなので、パリに行く機会がありましたらぜひ足を運んでほしいと思います。

「デュカス バカラ」

デュカス バカラ

パリ16区にある「メゾン・バカラ」が、フランス料理界のトップ、アラン・デュカスとのコラボレーションで生まれ変わり、「デュカス バカラ」に。仕事に行く途中に偶然通りかかったので、立ち寄ってみました。

入り口で迎えてくれる壁面のかわいらしい絵は、アーティストのハリー・ヌリエフが手彫りしたもの。クリスタルの名工たちの作業の様子が描かれています。写真では見ていたものの、実物をみると、入り口にこうしたアートを持ってくるセンスがバカラなのだなあと感心。

デュカス バカラ
デュカス バカラ
デュカス バカラ

ステンドグラスによる「光の礼拝堂」も見事としかいいようがありません。ほかに展示されているバカラの品々も、こんなに多彩だったのかと驚かされます。日本にいると、バカラといえばどうしてもグラスばかりを思い浮かべがちですが。

どうしても見たかった2階のレストランは、イベント開催のため、入れず。またパリにくることがあれば、ぜひここで食事をしたい!

text: 宮智 泉(マリ・クレールデジタル編集長)

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