香水とのペアリングを楽しめるバーも併設。フレグランスブランドĖDIT(h)が神楽坂に旗艦店をオープン
2025.4.18
日本発のフレグランスブランドĖDIT(h)(エディット)が初の旗艦店を神楽坂にオープン。日本におけるニッチフレグランスの先駆者でもある同ブランドが、様々なアプローチで香水の魅力を伝える場所だ。店舗限定のアイテムや時間限定で営業するバーなど、ここでしか味わえない体験にフィーチャー。
2025.4.18
日本発のフレグランスブランドĖDIT(h)(エディット)が初の旗艦店を神楽坂にオープン。日本におけるニッチフレグランスの先駆者でもある同ブランドが、様々なアプローチで香水の魅力を伝える場所だ。店舗限定のアイテムや時間限定で営業するバーなど、ここでしか味わえない体験にフィーチャー。
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エディットは1905年創業の朱肉ブランドである日光印が2018年に立ち上げたフレグランスブランド。朱肉と香水? と思うかもしれないが、朱肉作りで使用する天然香料を用いていたり、ハンコを作る技術を応用してボトルをオリジナルで開発するなど、100年以上の歴史と技術をフレグランス作りに様々な形で反映させている。

手がけるのは日光印の6代目であり、大手レコード会社の元音楽ディレクターという異色の経歴をもつ葛和建太郎氏。伝統を重んじる姿勢とモダンでエッジィな感性のバランスは、音楽やファッションといったカルチャーへの造詣の深さからくるものだろう。
エディットで展開しているのは香水やキャンドル、ディフューザーなど。一度作った香りを異なる調香師が“リミックス”して新たに生まれ変わらせるなど、今までにないアプローチの香り作りを行っている。
旗艦店はブランディングとしても重要な位置付けになる存在。ファッションとも親和性が高くハイエンドなフレグランスを提案するエディットは、なぜ1店舗目に神楽坂を選んだのだろうか?

そもそも神楽坂に店舗を構えるという構想はブランドを立ち上げる前からあったという。「会社は駿河台にあるのですが、神楽坂は若いころからなじみのある街でした。日本の伝統を背景にもつ我々が、慣れ親しんだこの場所で店舗を持ちたいというのは自然に生まれた考えです。エディットを始める前から神楽坂で物件を探していたほど」と語るのは葛和氏。
店舗の近くにはミシュランで星を獲得したレストランや、長年この地で商売をする老舗店も少なくない。「美食の街として知られていますが、あまりショッピングというイメージがありません。この街で一日過ごすことを考えて、ランチやディナーの前後でゆっくりと買い物をしていただけるような店舗にしたいと思っています。」

香りは好みや気分によって感じ方が変わる繊細なもので、じっくり対話しながら選ぶことが多いのだという。だからこそ、丁寧な接客を通じて香りの背景やストーリーを伝えられる場が必要だった。店舗を作るにあたり、ただ単に商品を売る場ではなく“香水を五感で体験できる空間”を作ることを目標にした。
香水を五感で楽しんで欲しいという思いは、夜のバータイムにも詰め込まれている。18時(2025年4月現在)からは、日本初のスタイルで香水とお酒のペアリングが楽しめるフレグランスバーが店内奥にオープン。エディットやその他取り扱いブランドの香水の香りをイメージしたカクテル・モクテルなどを提供する。

オープンを記念して、世田谷代田Quarter Room、蔵前NOMURA SHOTENのオーナー兼トップバーテンダーである野村空人氏監修のもと、エディットの代表作のひとつである「ローズモヒート」をイメージしたカクテルも登場。
オーダーする内容にもよるが、価格は一杯1500〜3000円ほど。気になった香水と並べて香りのペアリングを味わうのもフレグランスバーの楽しみ方だ。

「近くのレストランでディナーをした後、食後の一杯として活用してもらう。そんな提案ができればと思いました」と葛和氏。プレオープンでは多くの人が香水とカクテルのペアリングを楽しみ、実際にカクテルを気に入って香水を購入してくれる人もいたという。店舗限定で7.5mlサイズのフレグランスが用意されているので、好きになった香りを気軽に試せるのもうれしい。
店内にはエディットの他にリトアニア発のFUMparFUM(ファム パルファン)、香港発のTOBBA PARFUMS(トバ パルファン)といった珍しい香水ブランドもセレクト。どちらもエディットが国内代理店になっており、葛和氏の審美眼によって選ばれたニッチフレグランスブランドだ。

ファム パルファンはリトアニアで知らない人はいないという俳優・映画監督のアイスティス・ミツカビツィオスが手がけるブランド。調香師としての才能も開花させた彼が手がけるのは、親しみやすくも記憶に残るような独特の香り。希少な原材料を用いてリトアニアで製造されており、生産数が限られている。

トバ パルファンは画家から調香師に転身したジャスパー・リーによるブランド。両者のスキルを活かし、視覚的な美しさを香りで表現するのに秀でている。思わず手に取りたくなる曲線が美しいボトルにも注目したい。
店舗と公式オンラインストア限定販売のアイテムとして、エディットで人気の2種類の香水をイメージした紅茶が登場。今回初登場となるが、実は2年前には完成していたアイテムで、試飲しながら販売できるタイミングを見計らっていたという。店舗ではフレーバーを楽しみながらゆっくりとショッピングを堪能できる。

ベルガモットやオレンジなどのかんきつ、アッサムティー、ムスクが香る「アールグレイ」は、軽やかさとセクシーさを併せ持つ。マンダリンやブラックペッパー、フランキンセンスが香る「スーチョンジャーニー」は、中国紅茶のラプサンスーチョンをモダンにアレンジした。どちらもティーバッグに入っており、同名の香りの7.5mlサイズの香水との限定セットも販売中。

「神楽坂のフレグランスバー」というとハードルが高そうに感じるが、一歩足を踏み入れてみるとどことなく温かみを感じるだろう。面積は広くはないが天井が高く、開放的な店内には音楽好きのスタッフが空間に合わせて厳選したというレコードが並び、親密な空気が流れている。バーカウンター横のスクエアテーブルやソファは、葛和氏の家族が使っていたアンティークの家具たちだという。
「まずはこの神楽坂店を、香りの楽しみ方を広げる発信拠点にしていきたいです。アーティストの作品の展示や親和性のあるブランドとのコラボレーションなど、さまざまな可能性を育てていきたいと思っています」と語る。神楽坂を訪れた際には美食体験と合わせて、香水を五感で楽しむ体験もお忘れなく。
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text: Azu Satoh
エディット 神楽坂フラッグシップショップ
住所:東京都新宿区神楽坂3丁目 2 番地 SunPlace 本多横丁 1 階
場所:神楽坂 本多横丁と芸者新道が交差する角地
最寄り駅:JR、東京メトロ、都営 飯田橋駅
営業時間:13時〜23時30分 ※バータイム:18時30分〜
定休日:月曜日(バータイム定休日:日曜日・月曜日)
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