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洗練と刺激。さまざまな表情が交錯する“大阪”を味わうアーバンリゾート「フォーシーズンズホテル大阪」へ

2024年8月1日、大阪・堂島に「フォーシーズンズホテル大阪」が誕生した。大阪のにぎやかなミックスカルチャーな顔と、水の都の優雅な顔、双方を味わえる立地に立つホテルは、今までのブランドイメージとはひと味違うユニークなスタイルが話題に。総支配人のインタビューを交えながら、その魅力を探った。

総支配人、アレスター・マカルパイン氏が見た大阪の魅力

2025年に大阪・関西万博開催を控え、盛り上がりを見せている大阪。

そんな大阪に2024年、日本で4軒目となるフォーシーズンズホテルが開業した。

場所は、梅田駅から徒歩約10分の堂島エリア。大阪といえば、道頓堀や北新地のキッチュでにぎやかなイメージがあるかもしれないが、実は美しい水の都という側面も持つ。

江戸時代、堂島には日本有数の米市場があった。当時、水運により輸送された日本中の米の集積地となり、全国各地から集められる年貢米を蓄えるための「米蔵」が造られたという。「フォーシーズンズホテル大阪」は、大阪の主要ターミナルすぐそばという経済の中心地という顔も持ちながら、背後に堂島川と土佐堀川がすぐそばにあるという立地により、こうした歴史と“水の都・大阪”の美しさを感じることもできるのだ。

フォーシーズンズホテル 大阪

総支配人の、アレスター・マカルパイン氏は、そんな大阪の魅力を「多様な人と文化が混じり合う『メルティングポット』(るつぼ)のよう」と表現する。

「ユーモアにあふれ、にぎやかであり、他の都市と比べて人との距離が近い。エリアによって雰囲気が違うのも面白いです。ホテルがある堂島エリアは、大都市大阪の心臓部分にありながら、少し歩けば静かで、人々の暮らしがすぐそこにあるところが魅力的ですね」と話す。

フォーシーズンズホテル 大阪
大阪らしい風景が残る法善寺横丁

「人との距離が近い」というのは、そのままフォーシーズンズホテルというブランドの個性にもあてはまる。フォーシーズンズは各国でその土地の文化を大切にし、それぞれの地域のホテルにうまく融合させているのが特徴だ。また、ラグジュアリーホテルのなかでは中規模なホテルゆえスタッフとゲストの距離が近い。サービスにもマニュアルはなく、ブランド全体で「あなたがしてほしいように、ゲストに接する」ことを大切にしているため、上質でありながらリラックスした雰囲気に満ちている。

そうした自由で柔らかなたたずまいは、どこかおおらかな大阪の風土と相性が良いと言えるかもしれない。

フォーシーズンズホテル 大阪
堂島川からはフォーシーズンズホテル大阪がよく見える

さらに、大阪の魅力は、その地の利にもあるとマカルパイン氏は続ける。

「大阪は江戸時代に日本の各地を水路で結ぶ物流の拠点でした。実際、今でも大阪から京都や神戸、広島や姫路と西日本の主要な観光地へ簡単にいくことができます。西日本を旅するゲートウェーと言えるでしょう」

確かに、大阪を拠点にすれば、どこも電車なら2時間以内で着くことができる。日本に住んでいると観光地をホッピングしてしまう人も多いが、こうした回り方を頭にいれておくと、もっと旅の選択肢が増えるだろう。

フォーシーズンズホテル 大阪
神社の鳥居がコンセプトのエレベーターホールは和を感じさせる

さまざまな顔をもつ“異色”のフォーシーズンズホテル

さて、こうした大阪らしいキャラクターを、「フォーシーズンズホテル大阪」では、どのように表現したのだろうか?

マカルパイン氏は「 ハート(心)、ソウル(魂)、カルチャー(文化)の融合」だと教えてくれた。

まずはデザイン。堂島は大阪のまさにハート(心臓)となるエリア。メルティングポットのような多様な大阪が持つ魂と、歴史が育んできた水の都である大阪文化のDNA。それらをまず、各所に織り込んだ。

外観は船の帆をモチーフにした優美なデザインに。館内のインテリアは「キュリオシティ」「SIMPLICITY」「デザインスタジオ・スピン」という日本の3社を起用。12フロアにまたがる館内は、フロアごとにデザインががらりと変わるつくりになっており、一つのホテルに、いくつもの顔があるのは大阪の多様性を表しているかのようだ。

フォーシーズンズホテル 大阪
GENSUIフロアのベッドルーム

なかでもユニークなのが、28階に設けられた特別コンセプトフロア「GENSUI(玄水)」。

なんと、ここのフロアの客室はすべて畳敷き。マットレスタイプの敷布団が配され、さながら旅館のようなたたずまいだ。ホテルの中に、もう一つ別のホテルがある、と表現したくなるほど他の部屋とは趣が違う。このフロア専用の日本茶サロン〈SABO〉もあり、このフロアを予約した人は7時から10時半までは和朝食を、17時から20時は軽い飲みものを自由に利用できる。

一般的な客室もスイートルームを含め11タイプとそれぞれ個性に富んでいる。いずれの部屋からも大阪の市街を一望できる眺望の良さが魅力だ。部屋の大きな窓からは向きによっては淀川や水路を眺められ、大阪が水の都だということを感じることができるだろう。

フォーシーズンズホテル 大阪
プールからは大阪の街を一望できる

眺望の良さ、という点ではプールも忘れてはならない。ハイドロマッサージ機能付きバイタリティープールを備えた屋内プールは、大きな窓から大阪のスカイラインが広がり、開放感抜群だ。

スパエリアにはドライサウナやゆったりと入れるお風呂もあるので、朝晩利用するのも気持ちがいい。また、京都の歴史ある神社にて祈祷(きとう)を受けたアロマオイルを使用するスパトリートメントも、心身ともに浄化された気分に。

連泊して、1日はホテルにこもって大阪の街を見下ろすアーバンリゾートでゆっくりと体を休めるのも最高のぜいたくだろう。

世界から“食の楽しみ”が集結

そして、「フォーシーズンズホテル大阪」の楽しみは、世界旅行をしているかのようなグローバルなレストランの数々だ。

メインダイニングの「江南春(ジャンナンチュン)」、庭園の中にいる気分を味わえるオールデイダイニング「ジャルダン」や、焼きたてのパンやペイストリーを楽しめるベーカリー「ファリーヌ」、日本茶ティーラウンジ〈CHA〉 、眺望抜群の「バー・ボタ」、新感覚の鮨(すし)レストラン「L’ABYSSE(ラビス)」など全部で5か所のレストラン、バーが入る。

フォーシーズンズホテル 大阪
「江南春」のダイニングルーム
フォーシーズンズホテル 大阪
「江南春」の料理の一例

中でも覚えておきたいのは「江南春」。実はこちらのシェフは、香港の「夏宮」を率いてきたレイモンド・ウォン氏。点心師ほか、自身のチームを引き連れてここ大阪にやってきたのだ。

そんなウォン氏が作るのは、正統派の広東料理。定番の「黄金色に輝く蟹の甲羅詰め」 やフカヒレスープの上湯の味、包丁技で繊細にカットし、シロップに浮かべた「鏡花水月 豆腐花のデザート」などは、香港の味そのもの。一方、伊勢エビを使ったモダンなスタイルなど、日本で挑戦する新しい味も楽しめる。

きらびやかな内装や眼下に広がる夜景もあいまって、非日常の旅気分に没入することができる。まさにここは飛行機に乗らずに行ける香港、と表現したくなる場所なのだ。

フォーシーズンズホテル 大阪
夜景が美しい「バー・ボタ」

「江南春」で食事をしたら、「バー・ボタ」で一杯飲んでから客室に戻るのもいい。

意外かもしれないが、実は大阪には、市街地の夜景を楽しみながらお酒が飲めるホテルバーは少ない。ここは大阪のきらびやかな夜景をつまみに、オリジナルのカクテルや豊富に揃うスピリッツを飲むことができる。

もう一つ、ビッグニュースは10月末にオープンする鮨(すし)レストラン。なんと、パリの三ツ星レストラン「ルドワイヤン」内にオープンして話題になった江戸前鮨「L’ABYSSE」がやってくるのだ。エネルギッシュな大阪と、パリから逆輸入の寿司屋の化学反応はきっと楽しく心浮き立つものになるに違いない。

ホテルのデザインも、食も、ある意味、今までの日本にあるフォーシーズンズホテルとはひと味違うユニークさが際立つ「フォーシーズンズホテル大阪」。宿泊はもちろん、食事やバー使いだけでもその魅力を感じることができるはずだ。

text: Misa Yamaji

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フォーシーズンズホテル大阪
住所:大阪府大阪市北区堂島2-4-32
電話:06-6676-8682
室料:1泊1室 ¥132,825(税サ込)〜 ※大阪府宿泊税1名につき300円別途
https://www.fourseasons.com/jp/osaka/

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