「欲望理論」の法則でお金持ちになる方法
2024.5.15

Polinmr / iStock.com
人間誰しも持つ欲求は、安全を求める気持ちから自己実現まで、さまざまに分類される。さらに欲求は時代や環境の影響を受けて“欲望化”するため、現代の「欲望」は変動的で、実に複雑だという。しかし「欲望」が生まれるメカニズムには、お金持ちになるための“考え方”のヒントが隠されているようだ。マリ・クレール インターナショナルのスペイン版デジタル記事よりお届け。
2024.5.15

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人間誰しも持つ欲求は、安全を求める気持ちから自己実現まで、さまざまに分類される。さらに欲求は時代や環境の影響を受けて“欲望化”するため、現代の「欲望」は変動的で、実に複雑だという。しかし「欲望」が生まれるメカニズムには、お金持ちになるための“考え方”のヒントが隠されているようだ。マリ・クレール インターナショナルのスペイン版デジタル記事よりお届け。
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優れた計画はあなたの最高の味方だが、お金もうけにおいては、それだけが味方ではない。専門家によれば、(お金に対する)前向きな姿勢も効果的だという。考え方によってお金持ちになる方法を見つけよう。
単純にお金を操作するだけで、死への恐怖が軽減されることや、私たちの脳がお金に対してユニークな反応を示すことをご存じだろうか? これらは、英サセックス大学と米ボストン大学ロンドンキャンパスの客員教授で、『Mind over Money: The Psychology of Money and How to Use It Better(原題)』という本の著者である心理学者クラウディア・ハモンドが、心理学、神経科学、生物学、そして行動経済学の最新の研究を調査した際の驚くべき発見の一部である。
「お金は、私たちの考え方、感じ方、行動に決定的な影響を与える」と、この科学の普及者であるハモンド氏は言う。そして、ここに良いニュースがある。あなたもその力を行使することができるのだ。
「お金を持つことに意識を向けると、より多くの収入を得て、より成功する傾向があります。そして困難な状況では、お金を生み出すことに集中するための精神的なリソースがより増えるのです」とスペインの財務顧問会社AFSファイナンス・アドバイザーズEAFIの創設者兼CEOであるアナ・フェルナンデスは語った。
「お金を持っていることを、自分が好きで楽しみたいと思う人生のタイプ、人、態度と関連づけると、自分を豊かにしてくれる仕事や個人的な活動が何かがわかるようになります」と彼女は指摘する。
思考と行動の無意識的メカニズムの専門家であるフェルナンデス氏は、私たちのお金に対する信念、つまり実際に手にするお金だと仮定して、肯定的な方法で活用するアイデアや考え方を2つのタイプに区分している。私たちの考えや経験からくる「内的なもの」と、文化や環境によって植えつけられた「外的なもの」だ。「そのすべてが私たちの意思決定を左右します。重要なのは、集団の意思決定を自分のものだと思い込まないことです」とファイナンシャル・アドバイザーのフェルナンデス氏は語る。
「最も強力なのは、豊かで前向きな考え方をすること。常に必要なお金は持っていると信じ、感じることです。これらの思考は、昇進、相続、贈与、賞金など、お金をもたらす状況を引き寄せます」と彼女は言う。彼女の知識によれば、私たちは自分の思考に従って行動すればいいのだ。
しかし、注意してほしい!「ポジティブな効果をもたらす信念もあれば、目標達成や新たな挑戦を制限する信念もあります」とフェルナンデス氏は言う。だから、「私にはそんな余裕はない」、「お金が飛んでいく」、「すべての問題の原因はお金だ」といった考えは避けなければならない。フランスの哲学者ヴォルテールは「貧乏を恐れる者は金持ちになる資格がない」と言ったが、実際、貧乏を恐れる人がお金持ちになる可能性は低い。それを自分のことだと感じるだろうか? ご心配なく。フェルナンデス氏はエグゼクティブかつ経済の指南役として、あなたがその気になれば、自分の信念を変えることができると断言する。「自分に言い聞かせるストーリーを変えるのは、自分次第です」
先述のハモンド氏は、「お金があなたに及ぼす力に気づけば、より良い決断ができるようになります。より高価な商品を買わせようとする店の手口を見抜くことができますし、おそらく最も重要なことは、自分がより幸せになる方法でお金を使えるということです」と主張する。例えば?「日帰り旅行や週末旅行などの経験を買うことは、物質的な商品を買うよりも幸福感を与えてくれます。できれば前払いすると、旅行の楽しみのためにお金を払う苦痛から切り離されるので、さらに気分がよくなります」
米映画監督で俳優のウディ・アレンは言う。「お金は幸せをもたらしてはくれないが、非常に高度な専門家にしかその違いを見分けられないほど、似たような感覚をもたらします」。心とお金の関係の専門家であるハモンド氏は、その答えを教えてくれる。「誰かに脳スキャンを行い、口にリンゴジュースを注ぐと、脳の報酬系の中枢が活性化します。しかしお金を与えると、たとえすぐに使えなくても、その報酬系の中枢が点灯するのです。それは今後、使えることを約束するものだからです。硬貨や紙幣を手にすることで、私たちはすでに良い気分になります」
お金を失う不快感が、それを得る喜びをはるかに上回ることはすでにご存じかもしれないが、意外な事実もある。心理学者エリザベス・ダンが実験によって発見したところによると、自分のためにお金を使うよりも、他人のためにお金を使ったほうが幸福感は増し、一般的に最も幸せな人は給料の大半を他人のために使っているという。
執拗(しつよう)なまでに富を望み、それを手に入れるための緻密(ちみつ)な作戦を練って、否定的な意見をきっぱり拒絶し、それを実行する。これらは大まかに言えば、米自己啓発作家ナポレオン・ヒルの『Think and Grow Rich(邦題「思考は現実化する」)』(1937年)で紹介されているガイドラインで、この本は1千万部以上売れるに至った。20世紀で最も重要な実践的ビジネス書とされているが、それほど複雑には聞こえないのではないだろうか。
いったん、経済的にうるおったら、そのお金をどうするか、別の種類の計画を立てる必要がある。フェルナンデス氏は、「感情的な執着や投資に対する大きな必要性がなければ、中期的な投資を考えるでしょう。失敗してもさほど影響を受けないので、私たちはリスクの高い投資にも挑戦できる気持ちになるのです」と指摘する。投資のトレンドを意識することは重要だが、それに影響されないことだ。「自分が理解し、賢明だと思うものだけに投資すること」とフェルナンデス氏は勧める。「リスクは、自分が何をしているかを知らないことにあります」
一般的に、自ら財産を築き、経済的に健全で繁栄を享受している人々は、心身ともに健康だという特徴がある。「彼らは楽観的でバイタリティがあり、逆境を逆手に取ってそこから学び、卓越性への道を見出します。失敗に直面しても挫折せず、成長するのです」とフェルナンデス氏は明かす。
米ファイナンシャル・プランナーで作家のトーマス・コーリーは、200人以上の大富豪の習慣を5年かけて研究し、『Rich Habits: The Daily Success Habits of Wealthy Individuals(原題)』を執筆した。
彼の結論は? 最も裕福な人々は、毎日本を読み、運動し、健康的な食事をし、仕事を中途半端に終わらせず、定期的に新しい目標を立て、非常に前向きで(もちろん!)、その他多くのことにおいても、適切な人々に囲まれるようにしている。スペインのことわざに「金が金を呼ぶ」とあるが、豊かな経済環境に生まれれば、良い学校、住居、好ましい社会的・職業的人間関係を手に入れやすくなる。
最後は、2人の思想家が人の考え方に言語が与える影響を決定づけた「サピア=ウォーフの仮説」である。(「言語的相対論」とも言われ、使用する言語によって思考が影響を受けるという理論 ※編集部注)ハモンド氏は、ドイツ語、標準中国語、フィンランド語、エストニア語では、近い未来について言及する表現や文法構造が使われるため、これらの言語で推論すると貯蓄しやすくなると多くの人が信じていると主張した。これで、何をどのように考えるべきかがわかるだろう。
translation & adaptation: Akiko Eguchi
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This article was originally published on Marie Claire SPAIN
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