生き生きとした鳥が愛らしい「ショーメ」の新作ハイジュエリーコレクション
ショーメは新作ハイジュエリーコレクション「Un Air de CHAUMET(アネール ドゥ ショーメ)」をパリ・ヴァンドーム広場の本店で発表した。自然主義の視点から、今回焦点を当てたのは、空を羽ばたく鳥の姿だ。
ショーメは新作ハイジュエリーコレクション「Un Air de CHAUMET(アネール ドゥ ショーメ)」をパリ・ヴァンドーム広場の本店で発表した。自然主義の視点から、今回焦点を当てたのは、空を羽ばたく鳥の姿だ。
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240年以上にわたる長い歴史の中で、ショーメが一貫して大切にしてきたのが自然主義の視点。自然のありのままの姿を忠実にジュエリー作品として表現してきた。麦の穂などの植物がモチーフになることも多くあったが、今回のコレクションで焦点を当てたのは、空を羽ばたく自由な鳥の姿。もっとも、鳥はショーメの歴史の中でもたびたびモチーフとして登場してきたということが、発表会に合わせて展示されたアーカイブ作品を通じてわかる。今回発表されたモダンなデザインの4つのパリュール(ジュエリーのセット)では、飛び立つような、軽快な鳥の姿が見られた。

フランス語で黄金の羽根を意味する「Plumes d’Or」と題した作品。高い精神性を想起させるといわれる鳥、キジをインスピレーション源にしたティアラ。サテン仕上げのピンクゴールドとダイヤモンドをセッティングしたホワイトゴールドを交互に配し、舞い上がるような軽やかさを表現した。ショーメの高度な金細工技術が表れている。ティアラの羽根は、2つのパーツが折り重なるようにセットされており、取り外してブローチやヘアオーナメントとして身に着けることができる。


ツバメをモチーフにした作品「Ballet」。春の空を、まるでバレエを踊るかのように飛びまわるツバメの姿を、緻密(ちみつ)な自然観察にもとづいて描いた。ダイヤモンドが繊細にセッティングされ、きらびやかな輝きを放つ。さわやかで愛らしい印象を受ける作品だ。

水辺に生息する小鳥、カワセミを表現した「Envol」。カワセミは健康や幸運を象徴するといわれている。複数のセッティングでダイヤモンドを巧妙に重ね合わせ、躍動感のあるモダンなデザインでカワセミを描き出した。


「Parade」は、永遠の生命の象徴といわれる極楽鳥をモチーフにした作品だ。大胆かつモダンなデザインで、極楽鳥の華麗な風貌を特徴づける尾羽根を強調して表現した。尾羽根の部分は、ダイヤモンドを敷き詰めるようにセッティングした羽根と、鏡面仕上げやギヨシェ彫り(金属に装飾模様をつける彫刻技法)を施したピンクゴールドの羽根で構成されている。イヤカフは、片方には大ぶりの尾羽根がなく、アシンメトリーな組み合わせとなっているのがユニーク。ブローチとしても使用可能だ。

自然に対する変わらぬ真摯(しんし)な姿勢と、コンテンポラリーなデザイン美がミックスした、ショーメの新しさを実感するコレクションだった。

photo: ©Chaumet
text: Shunya Namba @Paris Office
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