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ビリギャルが挑んだ30代からの受験勉強。やってみてわかった慶應受験とは違っていたこと〔後〕

日本とは違う学びの環境が、そこにあった

いざ、大学院での授業が始まって、日本とのギャップのようなことにはたくさん遭遇しますが、まず大きな違いは、学生たちの真剣さ。というのも、コロンビア大学教育大学院はひとつの授業につき、1学期だけで60万円くらいかかるんですよ。ひとつの授業で3単位(クレジットと言います)ぐらい取れるのですが、卒業には32クレジットが必要なので、10の授業を取らなければいけないわけです。授業料だけで700万円から 800万円くらいかかるんですね。

日本の大学や大学院だったら出席してリポートを出すと単位が取れたりもするけれど、こちらではテストで点数が悪いと落第しちゃうので、みんな必死です。テスト前の図書館は、1席も空いてないくらいみんな勉強してますね。私の場合は言語の壁もあるので余計に真剣さがないと授業についていけないのですが、ネイティブのクラスメートでも必死に勉強しているので、やはり卒業するのは簡単なことではないです。こっちの学生はよく勉強するなぁという印象はありますね。

コロンビア大学の図書館(写真AC)

もうひとつは、授業中の発言力。学生がメチャメチャ発言します。教授も発言を求めてきますし、なかには発言しなかったら出席したとは認めないという先生もいます。アメリカは「自分の意見を主張しなさい」という文化で、アメリカ人は間違うことを恥ずかしいとか思っていないし、それ以前に自分が間違っているとは思っていなさそう(笑)。違いは尊重すべきで、別に悪いことではないという認識なので、変なこと言っちゃったら恥ずかしいなんて、まったく思っていません。

一方で、日本人に限らず、アジアの人たちは発言には消極的ですね。国民性なのか、言葉の壁があるのか……。でも、やっぱり大きいのは文化の違いでしょうね。中国人もなかなか発言しないですし、やはりアジアの人たちは受け身という印象はあります。

高い授業料と生活費にびっくり!

ニューヨークには、受験勉強を始めるときに言っていた通り、夫が16年間勤めた会社を辞めて、一緒についてきてくれています。家事を全部やってくれているので本当に助かっていますね。ひとりで留学している人は、やっぱり寂しいし孤独感もあって、来た当初は情緒不安定になっちゃったりするケースもあるのですが、私はそういう状態にはならず、むしろすごく楽しく過ごせています。

夫婦で仕事をやめてこちらで暮らしているというと経済面はどうなっているのかと思われるかもしれませんが、うちの場合は準備期間が1年半ぐらいあったので、その間にいろいろ準備はしました。奨学金も申請して、いまふたつもらっています。ただ全然足りてはいませんが。(笑)

さきほど授業料の話題が出ましたが、学費以外に家賃もめちゃめちゃかかります。さらにコロンビアは決められた保険に入らなくてはいけないので、1学期だけですでに500万円くらいかかりました。そのうえ、円安とインフレで生活費もものすごくかかっている……。

でも、学生たちはみんな言うんです。「私たち、ここを乗り切ればアイビーリーグの卒業生なのよ」って。アメリカのトップの大学の学歴が得られるんだって。アメリカは日本以上に学歴社会だなと思うことがあります。アイビーリーグの称号は、やはりそれだけ価値があります。学びが、大きな投資になっているわけですね。

Profile

小林さやか

こばやしさやか 1988年愛知県名古屋市出身。高2の夏に小学4年レベル、偏差値30の学力しかなかったが、その後、1年半で偏差値を40上げ、慶應義塾大学に現役で合格。卒業後はウェディングプランナーとして活躍、2014年にフリーランスに転身。2021年聖心女子大学人間科学専攻修士課程修了。現在は米国コロンビア大学教育大学院で認知科学を研究中。教育現場などでの500回以上の講演実績を持ち、2019年に恩師、坪田信貴先生とYouTube「ビリギャルチャンネル」を開設。教育エンタメ動画を配信している

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