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写真はすべて萩本朋子撮影

女性が自分らしく働き続けるために。 丸紅がフェムテックに取り組む理由

女性特有の健康課題に取り組む丸紅のフェムテック事業チームのプロジェクトが注目されています。フェムテックは「女性」と「テクノロジー」をかけ合わせた造語。チームのメンバーにプロジェクトへの思いや働く女性へのメッセージを語ってもらいました。

丸紅フェムテック事業チームのみなさん 左から奥原 聡一朗さん、石井 美帆さん、野村 優美さん、池田 瑛美さん、青木 沙耶香さん

野村 総合商社はこれまで海外をメインに事業を展開してきましたが、数年前から国内のビジネスを強化しようと国内事業を推進するチームが新設されました。全く新しい分野で社会課題を解決できるビジネス領域としてフェムテックに着目し、2020年秋から取り組みを始めました。フェムテックはテクノロジーの力を使って女性の健康課題の解決を図り、女性の社会進出と健康経営という2つの社会課題にかかわる領域です。海外駐在やICT、ファッションアパレルや衛生用品などを扱う関係部署のメンバーの知見を得ながら2021年夏、法人向けのフェムテックサービス※1をパートナー企業と一緒に開発し販売を始めました。2021年11月には、フェムテック事業チームが発足しました。

※1丸紅、エムティーアイ、カラダメディカの3社が共同で開発、法人向けに提供している。医療機関と連携したオンライン相談・診療サービスの提供、啓発活動などを通じ、生理痛や月経前症候群(PMS)の改善をはじめ妊活や不妊治療に関するサポート、更年期に現れる症状の改善まで働く女性がライフステージごとに直面する健康課題の改善を支援している。

池田 フェムテック事業チームでは、メディア担当をしています。当社のフェムテックサービスについては、丸紅としてということに限らず、フェムテックサービス自体を世の中に広めていくためにどうすればいいかといったメディア戦略を考えています。また利用経験者として、社内のフェムテックサービスを利用している社員のケアも担当しています。

石井 チームの営業担当として、当社のフェムテックサービスを新たに導入される法人向けの営業をしています。女性活躍推進について、どう進めていくかを悩んでいる企業がまだまだ多く、考え方やとらえ方もそれぞれ違います。各企業の課題について、どのようにフィットする形でサービスを提供できるかを日々考えながら進めています。

青木 もともと新規ビジネスを立ち上げる部署にいたため、現在も当社が提供するサービスを新たに導入される法人との契約など新規サービスに必要な管理面の整備を担当しています。サービスを導入される際の事業計画についてもパートナー企業と一緒に策定しています。

奥原 これまで社会の中であまり知られていなかったフェムテックという領域で、課題を確認し、ビジネスモデルについては社会的なニーズと収益化の部分とのバランスがとれるように試行錯誤して構築してきました。経産省の補助事業にも採択されました。フェムテックの領域は急速に注目が集まり、外部の反響からも市場が成長するという感覚がありますが、まだまだ社会として認知を高めていく必要があると考えています。こうした取り組みをすることで、会社の中が元気になり一体感が生まれています。

「フェムテックサービス」で働きやすく

野村 PMSなど女性特有の健康課題のとらえ方についても、「それを話してもいい」と感じることができるようになり、少しずつ変わってきています。社内でも応援してくれる雰囲気があり、テーマ自体にやりがいを感じて前向きに取り組むことができています。

池田 社内のフェムテックサービスの月経プログラムに参加していましたが、PMSを改善したくても、自分一人ではピルは服用しづらいと感じていました。会社が提供するプログラムということで安心できました。こうしたフェムテックサービスがあることで、女性は働きやすくなると感じます。

石井 学生時代は、総合商社は部署に女性が1人という環境も当たり前で、女性特有の健康の悩みは自分で対処すべきととらえていましたが、入社してから会社のイメージが変わりました。男性社会のイメージが強い丸紅がフェムテック領域に率先して取り組むことは、社会的にとても意義があると思います。フェムテックが課題としている部分をケアしていかなければ長期的なキャリアを築くのは難しいという悩みを持つ女性は少なくありません。社内から発信していくことで、社会も変わっていくと思います。

青木 前の部署でも新規事業の立ち上げにかかわっていましたが、パートナー企業と一緒に新しいことを作り上げる仕事では、手法が違い刺激を受けています。女性比率が高いチームは社内では珍しいですが、パートナー企業を含めて女性がきらきらと輝きながら新しいことを生み出している環境も素晴らしいと感じました。フェムテック事業チームで日々、新しい知識をどんどん蓄積できていて、ちょっとした語らいもとても面白いです。フェムテックに企業としてアプローチできていることが、多様な発想、新しいアイデアにつながっています。

奥原 海外にも駐在していましたが、日本の会社はもっと良くなると思っています。私たちの取り組みは、それに貢献できると確信しています。日本は他のアジア諸国と比べて、今後の大きな成長はあるのだろうかと考えてしまいがちだけれども、フェムテック領域を含めて大きな変化や新しい潮流があります。10年先、20年先に日本にどんな世界があるかを想像しながら今できることを早めにアクションしていきたいです。

石井 女性特有の健康課題へのサポートの必要性について理解している企業もあれば、理解が進んでいない企業もあります。丸紅のサービス導入も含めて多くの企業の考え方が変わって理解が進んでいくことで、多くの女性が働くうえでもっと選択肢を持てると思います。大企業に所属しながら、スタートアップのような形で答えのないことに対してディスカッションしながら進めていけることにやりがいを感じています。

池田 働き続けたいと思う女性が、女性特有の健康課題をはじめ、さまざまな障壁がなくなる環境が当たり前になる世の中になってほしいですね。フェムテック事業チームは、メンバー間でも話をしやすくそれぞれの意見を聞き入れてもらいやすいのでとても恵まれていると思います。

野村 フェムテックのサービスが広まることで、当社だけではなく、いろいろな会社の文化や会社そのものが少しずつ変わっていくのではと感じています。女性の社会進出は「ダイバーシティー&インクルージョン」の大きな要素でしたが、女性に限らずもっといろんな人が意見を言いながら新しいアイデアを生み出していける世界の実現に向けて、私たちのサービスや事業が支援になればいいなと思っています。

奥原 自分らしく働けることは誰にとっても大事です。社会と会社が変わる必要がある部分もありますが、フェムテックの領域ではいろいろな形で課題を改善できるような仕組みやサービスが生まれているので、個人もアンテナを広げることで新たな発見があると思います。

時代が追い風 女性も変わっていく 

野村 女性特有の健康課題についても働くうえで我慢したりトラブルが起きていたりしていても、自分たち自身に知識がなく正しく対処できていない時があります。こうした知識を早い時期から身につける機会も大切だと感じています。正しく積極的に学んでいくと、いきいきと鮮やかに人生を歩んでいけると思います。

池田 女性も、周りに理解してほしいと思っています。そのためには、まず自分の知識を高め、正しい知識を周りと共有していくことも大事ですよね。女性も変わっていかなければと思っています。

石井 女性自身も決めつけてしまっていることもありますね。ここ数年で変わってきているので勇気を持って発信していけたらいいと思います。相談してみると「実は周りの人も同じだった」といったことがよくあります。

青木 今、女性が発信しやすくなっているという時代の追い風がきています。女性特有の健康課題についても、オープンにコミュニケーションをとれるようにしていきたいです。その時代ごとにそれぞれの世代が切り拓いてきたと思います。ちょうど私たちの世代が次を切り拓いていくという意味で、みなさんと頑張っていきたいです。

丸紅の法人向けフェムテックサービスのイメージ




【丸紅フェムテック事業チームのメンバー】 経営企画部国内事業推進課長 奥原聡一郎さん、 フェムテック事業チーム長(兼)経営企画部国内事業推進課 野村優美さん、フェムテック事業チーム長補佐(兼)同 青木沙耶香さん、 フェムテック事業チーム(兼)同 池田瑛美さん、同 石井美帆さん

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