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フラワーアーティスト竹田浩子さんとミキモトで見つけた「Art de Vivre(アール・ド・ヴィーヴル)」 le salon de marie claire レポート

春のやわらかな光が銀座の街を包み込んだ4月6日(月)。日本を代表するハイジュエラー「ミキモト」の銀座4丁目本店にて、marie claireによる特別なサロン「le salon de marie claire ~Art de Vivre~」を開催した。ゲストにフラワーアーティストの竹田浩子さんを迎えた華やかな一夜の様子をレポートする。

心を解きほぐす華やかな時間

今回のmarie claireのイベントのテーマは、フランス語で「生活の芸術」を意味する「Art de Vivre(アール・ド・ヴィーヴル)」。フラワーアーティストの竹田浩子さんとmarie claireエグゼクティブアドバイザーの田居克人によるトークショーには、定員をはるかに上回る応募のなかから見事当選した約40人が集まった。

会場となったのは、竹田さんが定期的に装花を手掛けているミキモト銀座4丁目本店。ジュエリーとフラワーアレンジが自然に調和する空間が、この日の華やかな舞台となった。

開演前の会場には、ドレスアップした参加者たちの笑顔があふれている。緊張をときほぐすのは、イタリアのスパークリングワインの聖地フランチャコルタの最高峰「カ・デル・ボスコ(Ca’ del Bosco)」だ。

カ・デル・ボスコは、クリーミーな泡と純粋で上品な果実味があり、シャンパーニュよりも酸味は穏やか。厳格な自社基準カ・デル・ボスコ・メソッドに基づき、ブドウの洗浄から徹底して追求される「究極の泡」によって、驚くほど繊細で軽やかでありながら、生命力あふれる芳醇(ほうじゅん)な香りが鼻をくすぐる。まるでシルクのような味わいが特徴。

参加者たちはグラスを傾け、立ち上る一筋の泡を眺めながら、日常の忙しさをしばし忘れて豊かなひとときに身を委ねていた。

竹田さんと田居が紡ぐ「アール・ド・ヴィーヴル」

イベントの中心となったのは、竹田さんと田居によるトークイベント。

オランダで培われた確かな技術と、ダイナミックながらも空間に寄り添う繊細な感性を持つ竹田さん。その独自の感性は国内に留まらず、パリ・ヴァンドーム広場で開催されたミキモトの「ハイジュエリー コレクション」の会場を彩るなど、世界を舞台にした活躍でも知られている。

ミキモト
「ミキモト」ハイジュエリーコレクション会場の様子(2025年)

そんな彼女が語る「アール・ド・ヴィーヴル」は、決して遠い世界の贅沢(ぜいたく)ではなく、誰もが今日から始められる小さな選択の積み重ねだった。

「例えば、玄関に大好きなカサブランカを欠かさないこと。それは自分自身をもてなし、慈しむことにつながります」と竹田さんが語ると、会場の空気は一層和やかになった。「流行を追うのではなく、自分が心から心地よいと感じるものを選び抜くこと。その誠実な姿勢が、やがて揺るぎない自分のスタイルになっていく」と話す。

田居が「竹田さんの作品には、植物一つひとつの個性を生かす力強さがある」と触れると、竹田さんは「花と対話するように、その時々の直感を大切に選んでいるんです」と微笑む。

この日、20歳の時に手にしたという思い出のファーストパールと、同じくミキモトのロングパールを首元にさりげなくあしらっていた竹田さん。

来場者からフラワーアレンジメントやファッションへの質問もあがり、「ジュエリーの取り入れ方にいつも迷ってしまうのですが、自分らしく装うコツはありますか?」という問いに、「手持ちのアイテムを仕舞い込まず、まずは鏡の前で自由に遊んでみること。正解を求めるのではなく、今の自分が一番ワクワクする形を探してみてください」と、一人ひとりの背中を優しく押すように答えた。

そして田居が「自らの感性を信じて選び取ることこそが、人生を豊かに彩る鍵となる」と、本イベントの核心に触れる言葉で締めくくった。

バックスクリーンには竹田さんの作品やテレビ放送で組まれた特集も映し出され、参加者たちは真剣に、また時折大きくうなずきながら聞き入った。

憧れの感性に触れ「勇気をもらった」

トークショーの余韻に包まれる中、会場は立食パーティーへ。イタリアの豊かな食の魅力を伝える「イータリー銀座店(GINZA SIX 6F)」からフィンガーフードが振る舞われた。

「食べる、買う、学ぶ」をテーマに、イタリア各地の高品質な食材を届けるイータリー。この日のために用意された彩り豊かなフィンガーフードは、素材への愛情が伝わる優しい味わい。カ・デル・ボスコのフランチャコルタとの完璧なペアリングに、参加者たちの会話も自然と弾んでいく。

パーティーには竹田さんが自ら参加者の輪に加わり、直接言葉を交わす場面も。彼女のスタイリッシュなファッションや、パールのモダンな取り入れ方、左肩にまとったミキモトのスカーフについて、多くの質問が寄せられていた。さらに、みんなで記念撮影をするなど楽しい時間を過ごした。

また、参加者からは、心のこもった感想が多く聞かれた。

「竹田さんに初めてお会いしましたが、お花への情熱だけでなく、自分の中にしっかりとした軸を持つことの大切さを教えていただきました。まわりに惑わされず、好きなものを選んでいいんだと、前向きな勇気をもらえました」

別の参加者は「竹田さんの作品や考え方に触れて、自分らしい生活をもっと大切にしたいと感じました。この会場に飾られたお花が、まさに彼女の存在そのものを体現しているようで、本当に素敵です」と瞳を輝かせていた。

ジュエリーと花の共鳴を巡る

イベントの締めくくりは、グループに分かれての店内ツアー。5階、3階、1階とフロアを巡ると、各階のテーマに合わせて竹田さんが手がけた春の装花が姿を現した。5階では、ミキモトのパールにちなんで「アルストロメリア・パール」の花が生けられており、参加者たちを魅了していた。

1893年に世界で初めて真珠の養殖に成功した創業者・御木本幸吉の想いが息づくミキモト。その気品あふれるジュエリーと、竹田さんのアレンジによる生命力あふれる草花が見事に共鳴し、空間そのものが優美な物語を紡いでいるようだった。

「このフロアのお花も、本当に浩子さんらしいですね」。そんな声があちこちから聞こえてくる。

会場には竹田さんのファンも多く、空間を力強く、華やかに彩るフラワーアレンジに見入る姿が印象的だった。参加者たちは、銀座の中心で過ごす濃密なひとときを、一粒の真珠を慈しむように味わっていた。

今回の来場者へのギフトとして用意されたのは、ミキモトから「ミキモト アドバンスト マスク」と春の新作カタログ、そして「マリ・クレール」の最新号。イベントが終盤を迎える頃には、参加者たちの表情に、数時間前よりも一層柔らかな輝きが宿っていたのが印象的だった。

「アール・ド・ヴィーヴル」とは、特別なことではなく、日常の中にある小さな喜びに気づくこと。そして、自らの感性で選び取った「好き」を信じて、自分らしく生きること。

本イベントは、日々の何気ない瞬間に自分らしい美しさや喜びを見いだし、豊かな生き方のヒントをシェアできる至福のひとときとなった。

photo: Tomoko Hagimoto text: Tomoko Komiyama

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