200周年へ向かう老舗メゾン「クリストフル」が見つめる“美しい暮らし”

1830年の創業以来、世界の暮らしにエレガンスをもたらしてきた「クリストフル」。200周年を目前に控えた今、ハムディ・シャティ新CEOが語る、伝統と革新が交差する老舗メゾンのヴィジョンとは。

1830年の創業以来、世界の暮らしにエレガンスをもたらしてきた「クリストフル」。200周年を目前に控えた今、ハムディ・シャティ新CEOが語る、伝統と革新が交差する老舗メゾンのヴィジョンとは。
──創業195年のいま、200周年に向けて計画されていることは?
「青山店を新コンセプト“レトロ・フューチャリズム”でリニューアルしました。ヘリテージを現代的に再解釈した空間で、今後は日本の全ブティックをこのコンセプトに統一していきます。200周年まであと5年。その節目に向けた準備を進められる、特別な時期に立ち会える深い幸福感を覚えています」
──「クリストフル」のブティックが他ブランドと異なる点は?
「私たちは“ホームそのもの”を提案するブランドです。家というのは、あなたご自身です。お客様との関係はとても親密だからこそ、その方のスタイルに合わせて、『マルメゾン』や『ヴェルティゴ』など、違うラインを組み合わせてご提案できるのです」



──シグネチャーの「ムード」が10周年を迎えました。魅力を教えてください。
「私たちが目指すのは、“アール・ド・ヴィーヴル(美しい生き方)”の提案です。『ムード』は、現代的なアール・ド・ヴィーヴルの象徴。中央にまとめたカトラリーをそれぞれが取って伝統的なセッティングにすることも、直接必要なものを選んで使うこともできる。使う人が好きに選べるのが面白さですね」

──エンジニア出身というバックグラウンドは経営に活きていますか?
「職人の思考や構造への理解は、ブランドの美意識を守るための重要な基盤になっています。職人技というのは、美によっておもてなしをすることなのです」
──CEOが考える「クリストフル」独自の魅力とは?
「毎日使える“特別”だと思います。例えばこのタンブラー。会話の中心になるんです。持っているだけでスペシャルな気分に。使いやすさだけでなく喜びを提供してくれる。これも『クリストフル』の象徴です」


──歴史的にも世界の王侯貴族の「リュクス」とパワーの象徴であるシルバーウェアを提供し続けてきた「クリストフル」が考える真のリュクスとは?
「それは幸福です。美しいものを使うと心が満たされます。特別なカトラリーを使う、お気に入りのカップでお茶を飲む。そうした小さな習慣に幸福が宿る。だから我々は美にこだわるんです。美しいものを通じて幸福感を届けることこそ、『クリストフル』の使命だと考えています」

BOUTIQUE CHRISTOFLE AOYAMA クリストフル 青山本店
東京都港区北青山3-6-20
営業時間:11:00~19:30
tel:03-3499-5031
定休日:年末年始
【雑誌『marie claire』のPDFマガジンダウンロードページ】
©︎marie claire/text: Jun Makiguchi
ハムディ・シャティ 新CEO

マイクロテクノロジーと時計製造の学位、ラグジュアリーマーケティングの修士号を取得。「カルティエ」でキャリアをスタート。「ピアジェ」、「モンブラン」、「ハリー・ウィンストン」で幹部職を歴任。「ルイ・ヴィトン」ではウォッチ&ジュエリー部門を率いた。「我々が行っているのは、美の探求です。美しいものを作り、提供し続けることが人々の幸福につながる。それを信じています」
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