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月と芸能に酔いしれる──星のや沖縄「琉球秋夜の宴」へ

華やいだ夏の喧騒(けんそう)が静まり、穏やかな風が吹き始める秋。この美しい季節ならではの楽しみが待っているのが、読谷村の海岸線約1kmにわたって広がる沖縄ラグジュアリーの最高峰「星のや沖縄」。アートの秋に、ここで待っているのは、伝統文化に触れるこの季節だけの特別な催しだ。

海と共に暮らす琉球文化を昇華させた「グスクの居館」をテーマに、「星のや」の8施設目として誕生した「星のや沖縄」。沖縄の史跡から発想を得た「グスクウォール」と自然海岸に囲まれた敷地には、色彩豊かな南国植物にあふれた畑と庭、海を臨む客室に、土地の独自文化を体験できる「道場」など、旅人を日常から解き放つゆったりとした空間がたたずむ。  

リゾートを守る「グスクウォール」

9月7日から10月30日までは、旧暦に寄り添いながら伝統文化に触れる「琉球秋夜の宴」も開催される。かつて中国からの使者“冊封使”をもてなすために催されていた琉球王朝時代の「七宴」を現代的解釈で再現したもの。美しい月が夜空に浮かぶ中、歴史と芸能に彩られた非日常に没入できる。

期間中毎日行われるのが、「琉球伝統芸能のワークショップ」と、海に突き出たインフィニティプールサイドで披露される「宵の座」だ。ワークショップでは、その日の演目に合わせ、踊りに用いられる小道具や衣裳、歌詞の意味などを学び、芸能の背景にある物語や文化を深く知ることができる。その後は、海風が通り抜ける「集いの館」で、満月の夜に若い女性が遊ぶ様や五穀豊穣を祝う演目が披露される。伝統菓子「ふちゃぎ」と、香り高い「菊酒」をお供に五感すべてで秋の沖縄を味わう演出だ。

「琉球秋夜の宴」の期間中、プールサイドで毎夜開催される「宵の座」
豊作や子孫繁栄、無病息災を祈願。「ふちゃぎ」と「菊酒」

一夜限りの特別プログラムも見逃せない。旧暦の重要な日に、「道場」で開催される1日1組貸切のプライベートプログラム「中秋之宴」(10月6日)と「重陽之宴」(10月29日)だ。特に注目なのが、ユネスコ無形文化遺産にも登録されている琉球芸能「組踊」の上演。舞台と客席の距離が近く、まるで時空を超えて王朝時代に迷い込んだような感覚を味わえる。宴の前には匠から直々に学ぶワークショップが行われ、演目によって異なる歴史背景を知り、登場人物の性別・身分・役柄によって発声方法を変える「唱え」も体験できる。そのうえで鑑賞すれば、演目の世界をより深く楽しめるはずだ。

「道場」を貸切にして鑑賞できる一夜限りの宴
花笠や三線などの小道具を通して、伝統芸能のルーツに迫るワークショップも

夜は、一年中24時間利用可能な加温式プールから星を仰ぎ、朝は海風に包まれながら琉球空手で心身を整える。日中は伝統工芸や文化に触れ、食事やスパではこの土地ならではのエネルギーを体感。すべての客室はオーシャンフロントで、目の前に広がるのはイノー(サンゴ礁が育つ遠浅の海)と植物が自生する自然海岸だ。波の音が日常の疲れや心のざわめきを洗い流してくれることだろう。

メインダイニングでは、地元食材や食文化に着目し、健やかな美へと導くコース「琉球ガストロノミア~Bellezza~」を堪能

「星のや沖縄」が提案するのは、ただのリゾート滞在ではない。“暮らすように滞在する”ことで、土地の文化や季節と深く交わるという体験を可能にする時間だ。とりわけ秋は、文化と自然、静けさと華やかさが重なる特別な季節。月明かりの下で伝統芸能に心を寄せるこのひとときこそ、まさに「星のや」がテーマに掲げる「その瞬間の特等席」ではないだろうか。

星のや沖縄
住所:沖縄県中頭郡読谷村儀間474
料金:1泊¥170,000~(1室あたり、税・サービス料込み、食事別)
※通常予約は2泊より
tel:050-3134-8091(星のや総合予約)
https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/hoshinoyaokinawa/

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