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“暮らしの美学”が宿る、「バカラショップ 丸の内」

5月24日、リニューアルオープンした「バカラショップ 丸の内」。創設260周年を迎え、自らのルーツに根を下ろしつつ、常に高みを目指し前進し続けるブランドの精神を体現するのがこのショップだ。バカラCEO、ローランス・ニコラ氏に、新店舗の魅力を通して表現されるバカラの魅力の真髄について聞いた。

にぎやかな通りから一歩足を踏み入れれば、そこは「バカラ」が創り出す魅惑的な世界。「バカラショップ 丸の内」は、同じタイミングで移転リニューアルした「B bar Marunouchi」と共に、伝統と革新、日本への敬意が共鳴する特別な空間だ。

1764年、フランス東部バカラ村に誕生した「バカラ」は、火・水・空気・土という自然の四元素から、比類なきクリスタルを生み出す技を確立。「歓びの錬金術師」とも称される職人たちが、260年にわたって真の傑作を生み出してきた。

バカラ
火・水・空気・土という自然の四元素が人の手によって付加価値のある物に

── 丸の内店のリニューアルに込めた想いは?

「私たちのルーツであるマニュファクチュールに敬意を払い、伝統から着想を得た空間を目指しました。黒い飾り棚はクリスタル製造に欠かせない“窯”をイメージし、焦がしたような風合いを取り入れています。また、光が作品に当たることで生まれる明暗“Clair Obscur”や、ブランドカラーの赤をアクセントに取り入れました」

モワナール・ベタイユ
パリを拠点とするインテリアデザイン事務所「モワナール・ベタイユ」によるデザイン。フランスならではのエレガンスと伝統、革新を融合し、時代を超越した空間美が創造された

── 日本のお客様へのアプローチで意識したことは?

「回遊しながらすべてのコレクションをご覧いただける、オープンな構成を意識しました。日本生まれの商品も並んでいます。まねき猫・ダルマ・ポケモン・ハローキティとのコラボレーションも日本文化への敬意の表れ。日本の皆さまの工芸への感性やラグジュアリー観と、私たちの掲げる“Art de Vivre(暮らしの美学)”が深く響き合っていると感じています。20世紀初めより、日本の皇室からの注文や、大阪の茶人・美術商、春海藤次郎氏からの茶器の特別注文など、日本とは深い歴史的関係もあります」

── 伝統技術の継承については?

「継承はバカラにとって最も重要なテーマのひとつ。40以上の製造工程を経て生まれる製品は、M.O.F.(フランス国家最優秀職人章)を持つ12名や、芸術文化勲章受章者を含む熟練職人によって支えられています。ガラス工芸の学校と連携し、社内に学校を設け、M.A.F.(フランス最優秀技能修習職人)を育成するなどして、技と精神を次世代へと伝えています」

バカラ
透明度や純度、カットや磨き、エングレービングに至るまで吟味される

── 未来を見据えた取り組みも?

「ラグジュアリーメゾンにとって、伝統を守ることは、過去だけでなく未来を見据えることでもあります。現代のクリエイターや異業種ブランドとのコラボも、伝統の再解釈として位置づけています。ただし、絶対に譲れないのはクオリティです。「管理」ではなく、「選定」によって品質を保ち、基準に満たない作品は再び溶解して原料へ戻されます。実はクリスタルは、サステナブルな素材なのです。自然への敬意と、職人の安全も含めて、持続性への取り組みはバカラにとってすべて譲れないものなのです」

バカラ
40を超すすべての工程ごとに選び抜かれた物だけが、最終工程へ

── CEOが考える“ラグジュアリー”とは?

「必要不可欠ではないけれど、それがあることで日々の暮らしが豊かになる──それが真のラグジュアリーです。何よりご自身、そして大切な人のために、美しいものを日常に取り入れること。それが、私たちが届けたい“Art de Vivre”です」

バカラショップ 丸の内
東京都千代田区丸の内 2-5-1 丸の内二丁目ビル1F
tel:03-5223-8868
営業時間:11:00~20:00 不定休


B bar Marunouchi
東京都千代田区丸の内3-3-1 新東京ビルB1F
tel:03-5223-8871
営業時間:16:00~26:00 日・祝 定休

関連情報

Profile

Laurence Nicolas / ローランス・ニコラ

Laurence Nicolas
バカラCEO。マダガスカル生まれ。サブサハラ・アフリカで育ち、ビジネススクールを卒業。カルティエ、ディオール他、ラグジュアリー業界の名門メゾンで経営幹部として豊富な経験を持つ。2018年よりバカラの取締役を務めた後、2025年、バカラCEOに就任。
©Philippe Garcia

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