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プリンセス天功、命をかけたイリュージョンと夢

美と体力の秘密

「ロシアにスターシティという場所があって、そこから無重力飛行に行くんです。最初に行ったとき、ガガーリン(人類初の有人宇宙飛行に成功した宇宙飛行士)の奥様が『地球は青かったって言ってたけど、あなたはどう?』と聞いてきて。『確かに青かったです』と答えました(笑)」

宇宙での経験は、彼女の人生観にも影響を与えている。

「海以外は、もう全部行ったかなって思います。でも世界や宇宙には知らないことまだまだたくさんある。だからもっと見て、経験していきたいですね」

そんな彼女の美と体力を支えるのは、驚くことに“食べない生活”なのだそう。

「朝昼晩のご飯は一切食べません。メキシコ人のシェフに作ってもらった高カロリーのクッキーを少し食べるだけ。いわゆる宇宙食のような、完全食ですね」

そして、身体は鍛えるが、筋肉ではなく“筋力”を重視。

「体長3メートル、体重150キロのライオンが飛びかかってきても受け止められるように、体幹や瞬発力を鍛えています。ジムには行かず、自宅で地道にやってます」

まだ見ぬ世界を伝えたい

イリュージョンショーを通じて、世界のあらゆる場所を旅し、豊かさも名声も手にし、ついには宇宙にまで足を運んだ。だが彼女は、旅先で出会った人々の温かさを、何より印象深く語る。

「人種差別にあうことは?とよく聞かれますけど、私は一度もイヤな思いをしたことがないんです。みんな優しい。世界は優しさであふれてるなって、本当に思います」

そんな彼女に、「まだやりたいことはありますか?」と尋ねると、即座に「たくさんあります」と笑顔で返ってきた。

「世界には、まだ日本で紹介されていない素敵なものがたくさんあるんです」

たとえばドバイでは、砂漠に咲く白い花を現地のメイクさんに教えてもらった。その花を水に浮かべると、天然の石鹸(せっけん)のように泡立ち、手も髪の毛もつるつるになるという。また、犬のジャックラッセルテリアを日本に初めて紹介したのも、天功さんだったそう。

彼女が惹(ひ)かれるのは、見たことのない動植物や人々の暮らし、そこに宿る知恵や美しさ。「魔法が人の心を動かすものだとしたら――」そんな思いを胸に、今も世界を旅し続けているのだろう。

グルメとイリュージョンが出合う場所で

「プリンセス天功イリュージョン」は、今回の『大阪グルメEXPO 2025』のような、グルメフェスの会場で行うのは初めて。間近でイリュージョンを体験できるぜいたくなステージとなる。きらびやかな衣装や大人も楽しめる仕掛けも満載だ。

ショーのラストには、観客全員が一体になれる演出も。

「妖怪が出てきたり、驚きもいっぱいあるんですけど……でも最後は、絶対に“うるっ”とします」

『大阪グルメEXPO 2025』は、大阪・関西万博に合わせて大阪市が実施している「食のおもてなし事業」。全国の名店が集い、常時30店が出店する食の祭典だ。天功さんのひそかな夢は、「大阪のかすうどんを思いきり食べて太ること」なのだとか。

「私のショーを見ると縁起がいいと言われているんですよ。ぜひ遊びにきてください」

魔法と美食が響きあうこの場所で、誰もがきっと忘れられないひとときを手にすることだろう。

text: Tomoko Komiyama photo: Tomoko Hagimoto(interview cut)

大阪グルメEXPO 日本全国各地のうまいもんが大集結!

「プリンセス天功イリュージョン」公開概要


日時:6月11日(水)~6月17日(火)
会場:大阪城公園 太陽の広場内 宴UTAGEステージ
チケット料金:6月公演 3,500円(お食事券付き)
詳細・チケット:https://osaka-gourmet-expo.com/stage/range?from=2025-06-11&to=2025-06-17#scTop

Profile

プリンセス天功(Princess Tenko)

マジック界の最高峰を極めた女性イリュージョニスト。1990年、マジック界の最高栄誉米国「マジシャン・オブ・ザ・イヤー」を女性で初受賞。1994年にはNYでロングラン公演、ラスベガスや欧州、アジア、日本などで世界ツアーを成功させた。1995年、米国でアニメ「Tenko and the Guardians of the Magic」の主人公として登場し、Mattel社から人形も発売される。壮大なイリュージョンとファッション性を融合させた唯一無二の存在。

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