京都・暑い日に食べたい!キーンと冷たいうめぞの茶房の「志るこ氷」と「かざり羹」【町家宿おかみの、たびする京都くらす京都。】
京都・洛北、紫野にある町家宿「karigane(かりがね)」。昭和初期に建てられた京町家をリノベーション、町家のたたずまいはそのままに、細部までこだわった内装で訪れた人を温かく迎え入れる。2017年の開業以来、和の情緒を満喫できる宿として人気だ。そんな「karigane」を夫とともに営む下岡莉香さんが、四季折々の京都の表情をスケッチします
大人も嬉しいかき氷
皆さまこんにちは、karigane おかみの下岡です。
今年の祇園祭は、技術伝承のために山鉾立は行われるそうですが、巡行やお神輿はなし。去年につづき、今年も規模縮小となりました。元来、祇園祭は疫病退散を祈願するためのもの。仕方がないとはいえ残念なことです。
今年は鉾建てのみとなった祇園祭。しかし音を聞き、鉾を見るだけでも京都の夏を感じることができます
こんな時は、キーンと冷たい氷菓を食べて憂さ晴らしをしたいところです。
私たちのおすすめは、大徳寺から南へ 400 メートルほどのところにある「うめぞの茶房」さんの、「志るこ氷」と「かざり羹」のセット。
志るこ氷は、一言でいうと「大人も嬉しいかき氷」。時期によってお味は異なりますが、盛夏になると登場する「新しょうが蜜と桃の志るこ氷」が私たちのお気に入りです。氷の上に、どっさりのったあまい桃と、ピリッとからいしょうが蜜。氷の下には、こしあんと白玉団子が隠れています。最後に桃の果汁、しょうが蜜、氷水に溶けこんだこしあんが混然一体となった冷たいお志るこをすすって、身も心もひんやりすっきり。
キーンと冷たい氷とピリ辛でポカポカするしょうが蜜の競演も見事です
かざり羹は、一見すると季節のフルーツやクリームがのった「羊羹アラモード」。しかし一口食べると、羊羹とは違うもっちりとした食感に驚かされます。普通の羊羹は小豆と砂糖と寒天で作られますが、かざり羹はそこにわらび粉が加わり、独特の食べ心地となっているのだそうです。
志るこ氷もかざり羹も、あんこという和菓子の定番食材と、フレッシュな季節のフルーツが調和する、こちらでしか食べられないお品です。