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ドイツの全国民が楽しみに待つ絶品ホワイトアスパラガス

旬の海外情報を現地からお届けします。ご紹介するのはこの季節、ドイツの食卓には欠かせないという「ホワイトアスパラ」について。アスパラは美味しいけど皮をむくのが手間ですよね。しかし、かの国にはすごいものがあるんです。ぜひご覧ください!

この時期だけの味覚を求めてドイツに来るのもあり!

ドイツで春の訪れを知らせてくれるものといえば、ホワイトアスパラガス。ドイツ語でSpargel(シュパーゲル)といい、国内ではだいたい3月中旬頃から市場に並び始めます。

シュパーゲルは6月24日の「聖ヨハネの日」までがシーズンといわれているので、もうすぐ食べ納めです。

シーズンの最初はイタリア産やベルギー産が並び、ドイツ産が出回るのはだいたい4月初旬から。出始めはわりとお高めで500g/7.9ユーロぐらいですが、旬になるとだんだん値段が下がってきて500g/5.9ユーロくらいが最安値。そして、シーズン最盛期にかけて、どんどんシュパーゲルが太くなっていくのも特徴です。

我が家は夫と二人で1kg、1回のディナーでぺろりと平らげます。 そして、シーズン中は週2回ペースで食べるほど、私はシュパーゲルが大好き!

初めて、市場でシュパーゲルを購入するときに驚いたのは、シュパーゲルの自動皮剥き機があったこと!!!
これは、きっとドイツにしかないはず。

見事な剥きっぷりです

一般的な食べ方はオランデーズソースですが、我が家では美味しい塩とエキストラヴァージン・オリーブオイルでシンプルに食べるのが定番です。ほかにポーチドエッグをのせたり、パルミジャーノ・レッジャーノを削ってかけたり、味を変えてわさび醤油やポン酢で食べるのもおすすめ。

レストランでは、シュパーゲルだけをオーダーすることもできますが、ホワイトアスパラは野菜ですので、だいたい付け合わせを別料金で追加します。付け合わせはシュニッツェル(ドイツ版カツレツ)、ミニステーキ、さらにポテトといったところが一般的。

また、ドイツでしか食べられない「Spargel Suppe」(シュパーゲル・ズッペ)というホワイトアスパラガスのクリームスープが絶品です。シュパーゲルの皮で出汁をとり、そこに見た目があまり良くないシュパーゲルをたっぷり入れたスープはレストランによって味が違うので、家庭ごとに味が違うお味噌汁のようにそのお店の特徴が出ます。だから私は、シーズン中はいろんなレストランでシュパーゲル・ズッペを必ずオーダーします。

シュパーゲルを食べたいという日本の友達が、このシーズンに合わせて何人もドイツへ遊びに来てくれました。また、日本に本帰国した友達がやはりホワイトアスパラが食べたくて、北海道から取り寄せたら1kg 6,000円だったと
言っていました! やはり日本では高級食材ですよね。

ぜひ一度、ドイツ産シュパーゲルを皆さまに召し上がっていただきたい! この季節にシュパーゲルを食べるためだけにドイツへ来られるのも、立派な理由の一つになると私は思います。

来シーズンはぜひ、ドイツのシュパーゲルを食べに来てくださいね!

Profile

西村僚子

にしむらともこ 兵庫県神戸市出身。大学卒業後、株式会社ジェーシービーに入社。その後、マナーセミナー講師などを経て、株式会社MOMO Style を立ち上げる。現在は、女性の起業コンサルティング・副業支援や起業プロデューサーとして活動する。9年前より夫の仕事の関係で、ドイツ・デュッセルドルフ在住。日本人の駐在者向けにワインセミナーや試飲イベントを開催しながら、ヨーロッパのワインやオリーブオイルなどを紹介、販売している。日本ソムリエ協会ワインエキスパート https://ameblo.jp/princesslifeacademy/

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