ジュネーブで新作時計に心躍る。レトロ、ファンタジー、複雑機構に注目
2022.6.24
2022.6.24
[INDEX]
ジュネーブ時計見本市『Watches & Wonders Geneva』に、日本ブランドとして唯一の出展となったグランドセイコーは、世界初の新機構を搭載した「Kodo(鼓動)コンスタントフォース・トゥールビヨン」を発表し、世界の時計ジャーナリストたちを驚愕させました。搭載される新ムーブメントは、世界で初めて二つの複雑機構「コンスタントフォース」(機械式時計の心臓部に一定したエネルギーを届ける機構)と「トゥールビヨン」(重力によって生じる精度誤差を取り消す機構)を同軸に一体化して組み合わせることで、新次元の安定した高精度を実現しています。
また、心臓部から生まれる1秒に8回の刻音と、コンスタントフォースから発生する1秒に1回のリズムにより、音楽でいう16ビートを奏でます。ストラップには、「なめし技術」と「漆塗り技術」を融合させ、かつて武将の甲冑に用いられた伝統素材を採用。これまでの「グランドセイコー」というブランドの既成概念を突き抜け、世界において更なる高みの存在へと大きく飛躍させる意欲作となっています。
グッチは、スイスでのウォッチメイキング50周年を祝して、ブランド初となるウォッチをテーマとした特別エキシビション「Gucci Wonderland」をレマン湖畔のシャトーを貸し切り開催しました。革新的なウォッチデザイン50年の歴史を振り返る過去のアーカイブだけでなく、スリムなケースにシースルーダイアルを組み合わせた〔GUCCI 25H〕トゥールビヨン、プリンセスカットを施した12石のジェムストーンをセットした〔G-タイムレス〕プラネタリウム、天空に広がる魅惑的な世界を表現した〔G-タイムレス〕ムーンライトなど数多くの新作を披露し、ハイウォッチメイキングに懸けるグッチの本気度が伝わってきました。
グッチは2021年に、より高度な技術、上質を極めた素材、独創的で芸術的なコレクションを発表し、ハイウォッチメイキングへの進出を果たしましたが、第2弾となる今年は、その歩みをさらに力強く前進させた印象です。
島田 和春
パリ駐在。
この時期のパリは、からっとした青空が広がる日が多い。束の間の快適な陽気に誘われて、セーヌ川やブローニュの森などをジョギングすると最高の気分転換になる。
リンクを
コピーしました