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家族が紡いできたエレガンスの系譜。「フェラガモ」、時を超えるアイコン・シューズ

ウェッジソール、プラットフォームソールをはじめ、数多くの革新的なシューズを生み出し、ハリウッド黄金期のスターたちを魅了し続けた稀代の靴職人、サルヴァトーレ・フェラガモ。彼のレガシーを受け継ぎ、世界的メゾンへと導いた軌跡は、一族が紡いできた華麗なファミリーヒストリーとともに、アイコニックなマスターピースに、今も息づいている。

ハリウッドを魅了した黄金比の靴

靴は、ただ歩くための道具ではない。その人のスタイルや個性を映し出すと同時に、着こなしを引き立て、装いに品格を添える存在でもある。イタリア南部のボニートに生まれ、11歳で靴職人の道へ。16歳で渡米し、のちに“ハリウッドスターの靴職人”と称されることになるサルヴァトーレ・フェラガモは、研ぎ澄まされた美意識に、人体解剖学といった科学的アプローチを加味し、完璧な履き心地と美しさを兼ね備えた靴を生み出した。グレタ・ガルボやマリリン・モンローをも顧客に持ち、1927年にはフィレンツェに工房を構え、本格的にブランドとしての道を歩みだす。生涯で360以上のデザイン特許を取得したという事実が、彼の情熱と革新性をなによりも物語っている。

フェラガモ
往年の名女優オードリー・ヘップバーン(中央)と共に歩く、サルヴァトーレ・フェラガモと妻のワンダ。1954年、アトリエのあるフィレンツェのパラッツォ・スピーニ・フェローニの前の通りにて
Courtesy of Ferragamo Museum
フェラガモ
イタリア・フィレンツェにあるフェラガモ美術館では、現在、創始者であるサルヴァトーレ・フェラガモの生い立ちや、時代を彩ったアーカイヴ作品などが展示されている。なかでも、ハリウッドの黄金期に活躍したスターたちが愛したシューズの数々は、今見てもうっとりするほど。靴好きならずとも必見のミュージアム。「サルヴァトーレ・フェラガモ1898-1960」展は2026年4月6日まで開催中
フェラガモ アーカイヴ
「フェラガモ」のシグネチャーにもなったウェッジソールや透明なインビジブルサンダル、スティレットヒール、レインボーカラーの多層構造ソールなど、歴史を飾った数々の名品たちは、すべてサルヴァトーレが考案し、特許を取得したデザインというから、その才能のほどがうかがえる。これらのデザインは、今でも一部入手可能というのも、老舗ならではの底力といえそう

「フェラガモ」を進化させた家族の力

サルヴァトーレの逝去後、ブランドを託されたのは、妻・ワンダだった。保守的な時代において女性が経営の舵をとることは異例のことだったが、彼女は見事な手腕で事業を拡大。婦人靴中心だったブランドを、トータルラグジュアリーメゾンへと成長させ、その姿は、女性の社会進出の象徴として、同時代の多くの人から尊敬を集めた。そんなワンダを支えたのが、彼女の子どもたちだ。長女フィアンマが生みだした「ヴァラ」は、今も変わらぬ人気を誇る「フェラガモ」のアイコンシューズに。長男フェルッチオは、トスカーナの村を再興し、サステナブルなワイナリーリゾートを創設。次男のレオナルドは、現会長としてブランドの現在と未来を力強く牽引(けんいん)している。創業者サルヴァトーレのクラフツマンシップの美学、ワンダが体現した女性の可能性──それらの精神を受け継ぎながら、ファミリーの結束と伝統の継承を支柱に、「フェラガモ」は今もその核を揺るぎなく保ち続けている。

フェラガモ ワンダ・フェラガモ
ワンダ・フェラガモ(前列右端)と子どもたち。「ヴァラ」を生み出した長女フィアンマ(後列中央)を筆頭に、各々がワンダの仕事をサポート。一族の結束の固さがうかがえる

時を超えて続く「フェラガモ」の美の系譜

「ヴァラ」や「トラメッザ」といったブランドを象徴するシューズにはじまり、プレタポルテ、香水、「アイコニック トップハンドル」や「ハグ」といったバッグに至るまで、すべてに通底するのは、職人技による極上のクオリティと、コンテンポラリーな洗練だ。ブランドの歴史に根ざした美学と、革新を恐れぬ姿勢が、メイド・イン・イタリーの誇りとともに、時代を超え、しなやかに進化を続けている。それはまるで一人の女性が、人生のステージごとに靴を履き替えるかのごとく。その歩みはどこまでも美しく、人の心を惹きつけ、普遍的なエレガンスに満ちている。

フェラガモ Manovia
「フェラガモ」のシューズは、フィレンツェ郊外にある工房「Manovia」で、デザインから仕上げまで一貫して人の手によってつくられる。南カリフォルニア大学で人体解剖学などを学び、靴作りに科学的アプローチを積極的に導入したサルヴァトーレの精神は、最新の3D技術などにより精度がさらにアップ。完璧な履き心地とともに、足元に優美なエレガンスを添え、世界中のファンを魅了し続けている

普遍のエレガンスを語るアイコンシューズ“ヴァラ”と“トラメッザ”

フェラガモ
右上から反時計回りに〉「フェラガモ」の伝統的な価値観を、チャーミングなリボンモチーフに投影。タイムレスながら、時代とともに進化し続ける名品を今こそ。靴 “ヴァラ リボン パンプス”[H7cm]¥132,000 “ヴァラ リボン スリングバック”[H5.5cm]¥132,000 “ヴァラ リボン メリージェーン”[H3cm]¥121,000 “ヴァラ リボン パンプス”[H5.5cm]¥126,500 “ヴァラ リボン パンプス”[H7cm]¥132,000
右上から反時計回りに〉唯一無二の職人技で生み出される、究極のハンドクラフトメンズシューズ「トラメッザ」。端正でありながら柔らかくフィットする履き心地はかのアンディ・ウォーホルをもとりこにした逸品。靴 “トラメッザ レースアップ” ¥242,000 “トラメッザ ローファー” ¥209,000 “トラメッザ レースアップ” ¥209,000 “トラメッザ レースアップ” ¥242,000 “トラメッザ ダブルモンクストラップ” ¥242,000(すべてフェラガモ/フェラガモ ジャパン)
photo: Toshimasa Ohara〈aosora〉

【フェラガモ】〈ヴァラ〉シューズが4人のミューズとともに刷新! pop upも開催
特別な出会いや体験が待っている「フェラガモ」銀座本店で愉しむ華やぎの季

お問い合わせ先

フェラガモ ジャパン tel: 0120-202-170
www.ferragamo.com

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