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大阪・関西万博フランス館でルイ・ヴィトンやディオールなどが創造性や卓越した職人技を披露

2025年4月13日に幕を開けた大阪・関西万博。東ゲートを入ると、目の前に現れるのがモダンな建築のフランス館だ。テーマは「愛の讃歌」。メインのファサードは、ミステリアスな雰囲気を醸し出す劇場の舞台を思わせる巨大なカーテンに覆われている。柔らかさと女性らしさを象徴する、動きのあるドレープは、「愛」の赤い糸をモチーフとしているという。

フランス館のメインパートナーとして参加するのが、日本と深く長いつながりを持つLVMH。常設展示にはルイ・ヴィトンとディオールが参加。日本人アーティストや建築家、写真家、デザイナーらとのコラボレーションによる空間を作り上げている。

ルイ・ヴィトンは、建築家の重松象平(OMA)との協業で、「日本への愛」と「時を超えるクラフツマンシップへの愛」にオマージュを捧げる展示を行っている。84個のトランクを配した部屋では、フランス国立音響音楽研究所との共同制作により、アトリエの音を再解釈してリズムで表現したサウンドトラックが響き渡る。

次の空間ではアーティストの真鍋大度が手がける映像作品によって命をふき込まれた「スフィア」が幻想的な五感の旅へと誘ってくれる。

一方、ディオールでは、職人技と手仕事へのオマージュとして、ディオールのエレガンスを象徴する「バー」スーツが、青、白、赤というトリコロールカラーで展示されている。また約400点のトワルは、3Dプリントで再解釈されたディオールのアイコニックなフレグランスの瓶とともに並んでいる。

写真家の高木由利子の作品、デザイナー吉岡徳仁のメダリオンチェア、2024年に建築家の妹島和世が手がけた「レディ ディオール」が空間を彩り、ディオールと日本の深いつながりが見てとれる。

4月13日から5月11日までは、セリーヌが、メゾンのエンブレムである「トリオンフ」を再解釈し、アーティストの中村壮志とのコラボレーションによる映像作品と、石川県輪島市で漆塗りの作品を制作するアーティスト集団の彦十蒔絵によるトリオンフのアートピース3点を展示。

また、9月1日から10月13日は、自然主義のジュエラーとして有名なショーメが、空間全体をまばゆいきらめきで演出し、自然主義への没入体験を提供するという。ショーメの世界を体感できそうだ。

モエ ヘネシーは、フランス パビリオンのホスピタリティパートナーとして参加。4階の「ビストロ(Le Bistrot)」では、フランスならではの料理とともに、「モエ・エ・シャンドン」「ヴーヴ・クリコ」「ルイナール」といったシャンパンに加えてロゼワインも楽しめる。

館に入ると、まず目に飛び込んでくるのが、パリ・ノートルダム大聖堂の大火災で難を逃れたガーゴイルの像。そして、各空間を彩る、パリのロダン美術館所蔵のオーギュスト・ロダンによるの手の彫刻。それぞれの手は愛のしぐさを表現していると同時に、フランスのクリエイションを支える手をも象徴しているようだ。創造性、職人の技、そしてアート。フランスが誇る要素が凝縮されたパビリオンにぜひ足を運んでみて。

text: Izumi Miyachi

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