「パリ2024オリンピック」開会式を彩った5人のミューズたち。ディオールの衣装とともにプレイバック
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華々しく幕を開けた「パリ2024オリンピック」。約4時間にもおよぶ開会式では、フランス国内はもちろん、海外からのミューズたちによるパフォーマンスが話題となった。彼女たちの衣装を手掛けたのは、本大会のプレミアムパートナーでもあるLVMH傘下の「ディオール」だ。女性と女性の強さを称え、エンパワーメント、自由、自己主張といった、ブランドとクリエイティブ ディレクターであるマリア・グラツィア・キウリの価値観を表現した作品の数々には、モンテーニュ通り30番地のアトリエで数千時間が費されたという。5人のミューズたち、そして彼女たちのパフォーマンスを盛り上げるダンサー、バックシンガーたちがまとった「ディオール」の作品を振り返ろう。
レディー・ガガ
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17人のミュージシャンと10人のダンサーとともに、サンルイ島の先端にあるバリエ広場で、フランスのシャンソン歌手ジジ・ジャンメールの名曲「Mon Truc en Plumes」を披露したレディー・ガガ。この曲のタイトルは、和訳すると“羽飾りのトリック”という意味。この曲は創業者クリスチャン・ディオールがバレエ衣装をデザインしていた振付師、ローラン・プティが1961年に考案したものとしてもゆかりがある。
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『サブリナ』(1954年)のオードリー・ヘップバーンにインスパイアされたブラックサテンのビスチェにカドールのパンティを組み合わせ、その上にショートジャケットを羽織り、ブラックとピンクのカラーパレットで仕上げたフェザーのスカートをまとって登場。フェザーは、パリで収集されたもの。また、ヘッドピースは、スティーブン・ジョーンズが手がけた。
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楽曲にあわせて徐々に衣装を脱ぎ、最後にはミュージックホールの芸術を象徴するリド ドゥ パリのポンポンを身につけてフィナーレへ。パリの魅惑的な伝説を体現した、まさにビッグサプライズな演出だった。Dior 楽曲にあわせて徐々に衣装を脱ぎ、最後にはミュージックホールの芸術を象徴するリド ドゥ パリのポンポンを身につけてフィナーレへ。パリの魅惑的な伝説を体現した、まさにビッグサプライズな演出だった。
アヤ・ナカムラ
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ルーブル美術館とフランス学士院を結ぶポン デ ザール橋を舞台に、自身の代表曲をメドレーでパフォーマンスしたアヤ・ナカムラは、ディオールの伝説的な色でもある黄金色のアシンメトリーなドレスを着用。コルセットとショートパンツを組み合わせたツーピースで、2024-2025年秋冬オートクチュール コレクションで披露されたシルエットのひとつを再解釈したもの。何千枚もの羽毛をメゾン ル マリエの職人がひとつひとつ手作業で刺繍したもので、まるで肌のようにぴったりと彼女に寄り添った。6名のダンサーたちの衣装にも、同じものがあしらわれた。
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日本人を連想させる名前が話題になった彼女だが、マリのバマコで生まれ、本名はアヤ・ダニオコという。今、最もフランスで人気のあるシンガーで、歌唱した「Djadja(ジャジャ)」はYouTubeの再生回数が9.7億回を超えるなど、世界的にヒットしている。
アクセル・サン=シレル
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グラン パレの屋上で国歌「ラ マルセイエーズ」を披露した、オペラ歌手のアクセル・サン=シレルは、8メートルを超える真っ白なドレスに身を包み、圧倒的な存在感を放った。
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フランスのオートクチュールの象徴として、ドレープ技術を反映させたドレスは、白いシルクチュールのビスチェとシルククレープのアシンメトリーなペプラムドレスで構成。彼女が手に持った大きくなびく国旗の赤と、ドレスのウエストからしなだれる赤い生地とがつながり、まるで彼女自身が国旗へと変容していくかのようにデザインされている。
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約60人の女性合唱隊は、ギリシア風の文化を意味するヘレニズムを再考したペプラムドレスを着用。彼女たちは、フェミニズムを表現していたアフリカ系アメリカ人アーティスト、フェイス・リンゴールド(1930-2024)の作品『Freedom Woman Now』を彷彿(ほうふつ)とさせる、“Femme”“Libert锓2024”の文字が彩られた旗を持ち、アレクサンドル3世広場で歌唱した。
ジュリエット・アルマネ
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セーヌ川のボートの上で、炎の上がるピアノを背にジョン・レノンの『イマジン』を歌ったフランスのシンガー・ソングライターのジュリエット・アルマネ。彼女には、刺繍家クララ・ダギャンとのコラボレーションによって制作された、テクニカルな衣装が用意された。
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ブラックのパテントコーティングがほどこされたキャンバス地のトップスとパンツのツーピースは、ジョン・レノンの象徴的なシグネチャーシルエットを再考したもの。生地には多数のファセット スピン トップ ビーズがあしらわれ、それらが独創的なプログラミングシステムによって楽曲と連動するようにまたたく。卓越した技術を反映し、暗闇を照らす希望の輝きを詩的に表現したパフォーマティブアートだった。
セリーヌ・ディオン
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パリ2024オリンピックの開会式でカムバックを遂げたセリーヌ・ディオンは、エッフェル塔の2階でエディット・ピアフの「愛の讃歌(さんか)」を歌い上げ、開会式のフィナーレを飾った。
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セリーヌがまとったオートクチュールドレスの白いシルクジョーゼット生地には規則正しくスパンコールが刺繍され、そこに何千ものシルバービーズをちりばめた500メートルを超えるフリンジがあしらわれ、生地の持つ輝きを強調。彼女の存在を讃えるような光をまとい、響き渡る歌声と感動的なパフォーマンスに世界中の人々が酔いしれた。
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なお、ピアノ伴奏を担当した作曲家で指揮者のスコット・プライスは、キム・ジョーンズが「ディオール」のためにデザインしたブラックのオブリーク タキシードを着用した。 Photo: ©AFP ©Getty ©Sophie Carre ©Laura Queyras text: Mio Koumura
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