<ブローチ(ヘアジュエリーとしても着用可能)>TIE THE KNOT(ダイヤモンド、レッド バイオアセテート、マグネシウム)、¥65,340,000(予定価格)
「ブシュロン」が7月に新作ハイジュエリーコレクション「More is More」を発表した。重力に逆らうようなリボン形ジュエリー、肩全体を覆うビッグサイズのネックレス、フーディーのひもをハイジュエリー仕様にした作品――。ラインナップされたのは驚くほどユニークな新作の数々だ。
[INDEX]
新作コレクションのお披露目はパリ・ヴァンドーム広場のブティックで行われた。新作をまとったモデルが楽しげな雰囲気で順に登場し、クリエイティブディレクターのクレール・ショワンヌ氏が紹介するという贅沢な内容だ。今回の「More is More」の構想が始まったのはパンデミックに見舞われた2020年のこと。「不確実で閉塞感のある世界を前に明るい気持ちが失われていたなかで、ハイジュエリーデザインの中に乗り越えていくための答えを探し出した」とクレール氏は語る。「ブシュロン」に新しい風を吹き込んできたクレール氏らしい、ハイジュエリーの既成概念にとらわれない大胆なアプローチで、オプティミスティックなムードを想起させるコレクションが生み出された。
新しい発想のジュエリーセット
ポケットに手を入れるという仕草に着目し、ハイジュエリー仕様のポケット「IN THE POCKET」と球体形のブレスレット「AN APPLE A DAY」を誕生させた。通常、ネックレス、イヤリング、ブレスレットで構成されるパリュール(ジュエリーのセット)の概念を覆すような作品だ。「AN APPLE A DAY」はカフブレスレットと2つのリングパーツに分けることができる。
<ハイジュエリー仕様のポケット>IN THE POCKET(ダイヤモンド、オニキス、ライクラ、マグネット、チタン、ホワイトゴールド、グレーラッカー)、¥71,940,000(予定価格)<ブレスレット>AN APPLE A DAY(ツァボライト、チタニウム、ホワイトゴールド、ブラックセラミック)¥65,340,000(予定価格)
左:1879年に誕生した、留め具のないクエスチョンマークネックレスから着想を得たネックレス。<ネックレス>ONCE IN A BLUE MOON(タンザナイト、ダイヤモンド、ホワイトゴールド、ブルーラッカー、ブラックラッカー)、¥83,820,000(予定価格) 右:トロンプイユ(だまし絵)のようにフラットな構造でありながら立体的に見えるような仕上げが施され、ポップな印象を与えるボリューミーなネックレス。<ネックレス>JUST AN ILLUSION(ダイヤモンド、ロッククリスタル、スペサタイトガーネット、ブルーセラミック、ブラックセラミック、ホワイトセラミック、チタン、ホワイトゴールド)、¥106,260,000(予定価格)
左:<左手ダブルリング>THIS IS NOT A RING(ツァボライト、マザーオブパール、ホワイトレジン、ブラックレジン、チタン、ブラックラッカー)<左手シングルリング>THIS IS NOT A RING(チタン、ターコイズレジン、ブラックレジン、ホワイトレジン)、リング2点のセット価格 ¥11,946,000(予定価格)<右手リング>THIS IS NOT A RING(ダイヤモンド、チタン、レッドレジン、ブラックレジン、ホワイトレジン)、¥39,336,000(予定価格) 右:<ヘアジュエリー>THIS IS NOT A SCRUNCHIE(ツァボライト、マザーオブパール、チタン、ブラックセラミック、エラスティックバンド)¥15,444,000(予定価格)
左:<ヘアジュエリー>I GOT YOUR BACK(ダイヤモンド、ホワイトゴールド、ブルーラッカー、レッドラッカー、ブラックラッカー、ホワイトラッカー)¥30,756,000(予定価格) 右:<左襟元のブローチ>DO NOT IRON(イエローサファイア、アメシスト、ダイヤモンド、ブラックスピネル、イエローサファイア、ピンククオーツ、ホワイトマザーオブパール、ピンクロードライトガーネット、チタン、ホワイトゴールド、イエローゴールド、ブラックラッカー)¥27,324,000(予定価格)<左胸のブローチ>DO NOT IRON(グリーントルマリン、ダイヤモンド、イエローサファイア、グリーンクリソプレーズ、ホワイトゴールド、イエローゴールド、ブラックラッカー)¥32,472,000(予定価格)<右胸のブローチ>DO NOT IRON(ダイヤモンド、ブラックラッカー、イエローゴールド、ホワイトゴールド)¥20,592,000(予定価格)
発想、素材の選び方、技術力。「More is More」は、「ブシュロン」が創業当時から165年にわたって継承してきた、メゾンとしての革新性だけでなく、新しさを感じ取ることができるコレクションだといえる。