「見る」から「所有する」へ。アートとともに暮らす、初めての購入案内
2026.2.3
2026.2.3
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高額での落札がしばしば話題を呼ぶオークション。富裕層向けに感じられるかもしれないが、オークションハウス「サザビーズジャパン」で代表を務める市川真依子さんによれば、誰でも参加できるという。
「紹介制なのでは、入会金があるのでは、といったイメージもあるかもしれませんが、実際は年齢層、ご予算によらず、幅広いお客様にご利用いただいています」
サザビーズは現存する世界で最も歴史のあるオークションハウス。ニューヨーク、ロンドン、香港、パリなど9都市にセールルームを持ち、世界中から入札できるオンラインオークションも行われている。オークションは約70の分野に分かれ、開催回数は1年に450回以上だ。
「ご予算、お好みに合わせ、幅広い作品をお探しいただけること、ご入手の機会が多いことはオークションの醍醐味です。美術品部門は、紀元前の古代遺物から現代アートまで時代やジャンルで細分化していて、50万円前後の作品などもあります」


どのように作品やオークションをチェックすればよいのだろうか。
「ホームページでメールアドレスを登録し、作家やジャンル、色などを選んでいただくと、それに合った作品がオークションに登場する際、自動的にメールが届きます。オークションはすべて海外で開催されているため情報は英文ですが、東京事務所にご連絡いただければ日本語でご案内します」
基本的な流れは、まずホームページやカタログで目星をつけ、可能であれば出品作品を展示する下見会で実物を確かめる。入札を決めたら、身分証明書など必要書類を用意して登録。開催当日に入札し、落札できれば支払いに進む。入札の方法は電話、オンライン、書面など。手数料や送料がかかるため、それらを含めた予算を定めておくと安心だ。
コロナ禍以降、オンラインで入札に参加する人が増えている。入札しなくてもサザビーズのホームページやアプリからオークションを無料で視聴でき、会場の臨場感を楽しむことが可能だ。下見会を回遊し、作品の詳細な画像もチェックできる。
市川さんは、海外旅行の折にオークションハウスをぜひ訪ねてみてほしいと語る。
「ご訪問先の都市にサザビーズのオフィスがあるか、ご確認いただきたいです。下見会や作品展示を無料でご覧いただけます。美術館に陳列されているような作品を近くで観られるのです」
時には著名なコレクターが収集した個人コレクションのオークションが開催され、特色あるラインナップを楽しめる機会も。
「2025年9月、コレクターのポーリーヌ・カルピダス氏が、ロンドンの邸宅にある作品をまとめてサザビーズに出品したことは印象深く、今後も語り継がれると思います。マグリット、ダリ、ピカソ、ウォーホルなどの傑作に加え、彼女のために製作された家具など、出品総数は345点におよび、下見会には1万2000人が来場。延べの落札金額が約201億円という記録的な結果となりました」
市川さんは、ポーリーヌ氏がこの出品について語った言葉が心に残っているという。
“私は常に、彼らの作品の一時的な管理人であると考えてきました。そして今、私のロンドンの住まいを構成する作品たちが、次の世代の管理者を見つけるのに絶好の機会だと感じています。これは決して終わりではありません。これまで長年続けてきたように、これからもアートに囲まれて暮らし、本を読み、新しい作品を集め、アーティストを支援していきます”



サザビーズジャパン
電話(代表):03-4590-0640
e-mail: infojapan@sothebys.com
https://www.sothebys.com/jp/
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©︎marie claire/text: Saya Tsukahara
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