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大宮エリー回顧展「生きているということ」 都内3か所で開催

薬剤師の国家試験を受ける代わりにリオのカーニバルを見に行った。その後、広告代理店に就職し、コピーライターとしての才能を開花。独立後は作家、映画監督、画家とジャンルの垣根を軽やかに越えてきた大宮エリー。2025年4月に逝去した彼女の遺作を紹介する回顧展が、11月21日(金)から30日(日)まで三つの会場で開催される。“職業・大宮エリー”の作品に会いに出かけよう。

「燃えたぎる山火」 2013 acrylic on canvas 248.0 x 594.5 cm

紅に染まる山を舞う2羽の鳥。躍動感とぬくもりが同居するこの一枚は、2013年の発表作だ。一つ目の会場であるDAIKANYAMA GARAGE(東京都目黒区)では、2フロアにわたって作品を展示する。1階では同作品をはじめ大型の絵画およそ30点が迎えてくれる。

「EO-Pa17-49」 2018 acrylic on canvas 190.0 x 405.0 cm
「ジャマイカのカーテンとモロッコの花瓶にチューリップを」 2020 acrylic on canvas 118.0 x 148.3 cm

色彩豊かな絵と向き合ううちに大宮エリーの朗らかな人柄も伝わり、やさしい気持ちに包まれる。彼女の部屋をイメージした2階には、これまでに出版された39冊の本や写真などがずらり。そのなかには、現在確認できた生涯作品1269点をこの回顧展のために製本した作品集も並ぶ。 さらに、2023年に「ヴェネチア国際映画祭」XR部門にノミネートされたVR映画《周波》も上映される。

大宮エリー 回顧展

二つ目の会場は池尻大橋のCAPSULE(東京都世田谷区)。2024年11月に京都・妙心寺山内桂春院で開かれた個展「桃源郷を見つけに行こう〜お寺でresort〜」で制作した、陶器と襖(ふすま)絵34本が集結する。オーナーの吉野誠一と「東京でも誕生日に展示を」と約束していたそうだ。襖絵は屏風に仕立て直した六曲一隻を1点、二曲一隻を3点として披露。

三つ目の会場である小山登美夫ギャラリー六本木(東京都港区)では、小山登美夫がセレクトした絵画やドローイングが並ぶ。大宮エリーが画家として歩み始めたのは2012年。小山は、そのデビュー当初から彼女の創作を見守ってきた。日本のアートシーンを牽引(けんいん)するギャラリストの視点を通して、“画家・大宮エリー”の本質に触れられる。

なお、出展される作品はすべて購入可能。3つのギャラリーを巡りながら、大宮エリーという稀有(けう)な表現者のクリエイションに心ゆくまで浸ってみて。

text: Mako Matsuoka

大宮エリー 回顧展生きているということ


生涯作品:絵画・写真・書籍などで軌跡をたどる
会場:DAIKANYAMA GARAGE 1F/2F
東京都目黒区中目黒1-3-12 アーバンリゾート代官山1-2F
https://g.page/DAIKANYAMAGARAGE?share
会期:2025年11月21日(金)〜11月30日(日)
時間:11:00〜19:00(最終入場 18:30)
入場料:500円(高校生以下は無料) 


遺作となった襖絵・陶器に気持ちを寄せて
会場:CAPSULE
東京都世田谷区池尻2-7-12 B1F
https://capsule-gallery.jp/access/index.php
会期:2025年11月21日(金)~11月30日(日)
時間:11:00~19:00(最終入場 18:30)
入場料:無料


ギャラリーオーナー小山登美夫が精選した作品達
会場:小山登美夫ギャラリー六本木
東京都港区六本木6-5-24 complex665 2F
https://tomiokoyamagallery.com/about/
会期:2025年11月21日(金)~11月30日(日)
時間:11:00~19:00(最終入場 18:30)
入場料:無料

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