注目の女性作家の作品が【アーティゾン美術館】に集結。豊かな表現力に魅了されるアボリジナル・アートの「いま」
昨今、オーストラリアのアートシーンを牽引し、国際的な現代美術の舞台でも存在感を強めている、オーストラリア先住民によるアボリジナル・アート。2024年に開催された第60回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展では、アボリジナル作家の個展を展示したオーストラリア館が、国別参加部門の金獅子賞を受賞するなど、世界的にも評価が高まっている。アーティゾン美術館では、「彼女たちのアボリジナル・アートオーストラリア現代美術」展を9月21日(日)まで開催している。
中でも注目なのがアボリジナルをルーツに持つ女性作家たち。人類最古のアートを継承し、現代に昇華させる、彼女たちの多様な芸術表現に注目が集まっている。
イワニ・スケース《えぐられた大地》2017年、ウランガラス(宙吹き)、石橋財団アーティゾン美術館
©Courtesy the Artist and THIS IS NO FANTASY
今回、日本で初となる複数のアボリジナル女性作家による展覧会では、所蔵作家4名を含む、オーストラリア各地で躍動する、世代を超えた7名と1組による計52作品を紹介。作品のテーマは、過去の歴史から社会、環境問題、失われた文化の復興など幅広く、制作手法や用いられる素材も多種多様。女性作家に焦点をあてることで、見えてくる独特の世界観。脈々と流れる伝統文化の息づかいを感じる作品との出会いを、ぜひ体験してみては。
マリィ・クラーク《私を見つけましたね: 目に見えないものが見える時》(部分)2023年、顕微鏡写真・アセテート、作家蔵(ヴィヴィアン・アンダーソン・ギャラリー)
Installation view of Between Waves, Australlian Centre for Contemporary Art,Melbourne.Photo:courtesy Andrew Curtis ©Maree Clarke
ジュリー・ゴフ《ダーク・バレー、ヴァン・ディーメンズ・ランド》2008年、フィンガル・バレー(タスマニア)産石炭、ナイロン、北ミッドランド(タスマニア)の落角、タスマニアン・オーク、ニューサウスウェールズ州立美術館
©Julie Gough. Image ©Art Gallery of New South Wales