なぜ今「エンビロン」が人気なのか? を考える【倉田真由美のBeauty Life】
2022.11.5
南アフリカの形成外科医が作ったブランド「エンビロン」。日本に上陸した1992年より、変わることなくビタミンAを配合した化粧品を中心に提供してきたブランドが今、ちょっとしたブームになっているのはなぜでしょう? その謎を解き明かします。
2022.11.5
南アフリカの形成外科医が作ったブランド「エンビロン」。日本に上陸した1992年より、変わることなくビタミンAを配合した化粧品を中心に提供してきたブランドが今、ちょっとしたブームになっているのはなぜでしょう? その謎を解き明かします。
[INDEX]
「エンビロン」は、形成外科医として大学病院に勤務していたDr.デス・フェルナンデスが、肌の老化や皮膚がんで悩む人のため、ビタミンA(レチノール誘導体)の有用性に着眼し、1987年に創設しました。安定性が高く、刺激を与えることなく、紫外線から保護する効果を持つパルミチン酸レチノール(レチノール誘導体)を配合した「C-クエンスセラム」は、発売から30年以上もたつ今も世界中に多くの支持者を持つエンビロンのシンボル的なアイテムです。パルミチン酸レチノールは、肌の中で保存され、必要に応じてビタミンAに変換されるため、とても効果的なのです。しかも、1から4まで濃度を段階的に高めていくことにより、まるでオーダーメイドのように自分の肌に合ったものを使用できるため、必ず〝結果〟をだすことができるのです。
2020年に伊勢丹新宿店で行われたポップアップショップの初日には、購入者の列が、なんと2階から7階にまで及んだというエンビロン。マーケットを追うのではなく、肌にとって本当に必要なものにこだわり続ける姿勢に、多くの人が期待を寄せたのでしょう。「C-クエンスセラム」はもちろん、私のお気に入りである3種のAHAが入った「ヴァイブランスマスク」は、とにかくすぐに〝違い〟がでるのが魅力。
コロナ禍になり、この機に〝攻めのスキンケア〟でもっときれいになりたいと思う人が増え、エンビロンを使った人たちの〝リアルな声〟が、SNSなどを通じて拡散されたことが、一つのムーブメントに発展したようです。わかりやすくスピーディで合理的。そんなところが、今という時代感覚に合っているのだといえます。
【関連記事】秋冬の”ゆらぎ” に寄り添うTHREEエミングラインのオイル美容液
【関連記事】人気韓国ブランド「LANEIGE(ラネージュ)」が日本に本格上陸!
エンビロン(プロティア・ジャパン) http://environ.jp/
倉田真由美(くらた・まゆみ)
35年以上のキャリアを持つ美容ジャーナリストの草分け的存在。女性誌の美容ページや新聞のコラムなどで執筆する傍ら、美容やエイジングケアにまつわる講演などで活躍。
Instagram:@mayumikurata_beauty
リンクを
コピーしました