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30分でも効果を実感、パリで話題のフェイスマッサージ・スタジオ「フェイス・カルト」

パリ2区のフェイス・カルト1号店

パリの最新情報を現地特派員がリポート。今回はいまパリジェンヌに人気のフェイスマッサージを紹介します

顔もスポーツをしてシルエットを維持

今フランスではファシャリスト(Facialiste)と呼ばれる、エステティシャンとも違う独自のマッサージ技術を持つエキスパートの存在が注目されている。数年前にアメリカから火が付き、その後ヨーロッパに伝わりフェイスヨガやカッサを使用した顔筋マッサージや、自宅でできるセルフマッサージなどを伝授し、ホリスティックなアプローチを特徴とする専門家たちだ。

そんなファシャリストによる特別な施術が受けられるフェイスマッサージ・スタジオ「フェイス・カルト(Face Kult)」が2020年にパリにオープンし、今春にはパリの老舗百貨店ル・ボンマルシェと南仏のエクス=アン=プロヴァンスに続けて店舗をオープンし話題を呼んでいる。

今春ル・ボンマルシェ2Fにオープンした店舗

フェイス・カルトのコースはまず顔の筋肉をゆっくりほぐし、ライスパウダーで皺部分まで丁寧にダブルクレンジングをしながら肌が本来もつ自然な輝きを取り戻すよう促す。次にその人それぞれの骨格や筋肉の付き方に合わせてパーソナライズしたワークアウトが施される。

具体的には天然石の翡翠カッサでフェイスラインを整え、次に皺を滑らかにして、マッシュルーム型のカッサで毛細血管の働きを促進するよう顔のツボを心地よく押しながらくすみを取り除く。さらに筋肉の奥まで伸ばすように顔のストレッチをしながら、目元周りを翡翠ローラーで転がし、俊敏な手の動きで輪郭を整えていく。

南仏の店内。カッサを用いたフェイスマッサージが特徴

コースは30分(59ユーロ)と60分(135ユーロ)があり、さらに29ユーロプラスすると酵素ブースターのヒアルロン酸注入(もちろん注射ではなく!)が受けられるのも嬉しい。

創業者のガエルは「施術後は目に見えて顔全体がキュッと引き締まり、肌がふっくらし保湿力が高まり、肌奥から輝きを取り戻す実感が得られるので皆さん満足して帰られます。体と同じように、顔もスポーツをしてシルエットを維持する。そんな習慣がフランス人女性の間で定着してくるといいですね」と語る。

店内は仕事帰りや休み時間に、気軽に立ち寄るパリジェンヌたちで賑わっている。オーガニック製のオリジナルプロダクトも充実していて、クレンジング、フェイスセラム、クリームに加えてデトックス&輝きをテーマにしたインナーケアのサプリメントやオリジナルのカッサも販売している。

パリ旅行がかなった際には、フェイス・カルトのファシャリストによる流行のフェイスマッサージを受けてみては? 旅の疲れが癒されること間違いなし!

取材・文 須山佳子

Profile

須山佳子

すやま けいこ marie claireパリ特派員。東京生まれ、パリ在住20年。大学を卒業後パリに渡り、INSTITUT FRANCAIS DE LA MODEでファッション経営のMBAを取得。ファッション界で働いた後、日本の美容とライフスタイルブランドを欧州市場へ紹介するコンサルティング会社と、ECサイトhttp://www.bijo.parisを立ち上げる。高級デパート「 ル・ボンマルシェ」に定期的に招待され、年に数回ポップアップを開催している。公式Instagram:http://@keikosuyama_paris

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