「責任ある発展、責任ある製造、責任ある開発」を。美しい社会の実現を目指す「クラランス」の価値観

━━ブランドは来年70周年を迎えます。変わったこと、変わらないこととは。

1954年に父が「クラランス」を創設しました。当時、真剣に捉えられていなかった女性の美しさを重要なものとしてきたのは父の偉業だと思っています。美しさは自分を大切にすることに繋がる大事なもの。製品の有効性が科学的に裏付けできるようになったり、安全性をさらに追求したりと70年で変わったことも多い。ですが、私たちの製品は女性も男性もより美しくするために存在する、それは変わりません。

━━スパから始まったブランドですが、その利点とは。

製品に自信があるからこそ、スパでは実際にお客様に製品を使うことができる。そしてスパでは、お客様から直接声を聞くことができます。それは要望に応え続けたい私たちにとってとても大切なこと。私たちはすべての声を聞いていますが、嬉しいことに感謝の言葉を多くいただいております。

━━「クラランス」はエコやSDGsなどが叫ばれる前から社会貢献を行っています。その哲学はどこから来たのでしょうか。

「責任ある発展、責任ある製造、責任ある開発」というのは、家族に深く根付いている思想で、グループ全体で共有している価値観です。要望に応えるという姿勢は、お客様からだけでなく、社会が求めているものにも耳を傾けるという企業理念の反映でもあります。「聞く」ことの大切さは、父から学んだことのひとつです。

━━創業者の信念に基づき、「人々の健康と幸福」「教育と子どもの成長への支援」「生態系の保護」に力を注いでいます。循環型経済への取り組みは美容業界の枠を超えていますね。

美容も大事ですが、人生はそれだけではありません。「クラランス」では福祉に力を入れていますが、働いている仲間のことを思うのは当然です。世界には恵まれない環境にいる子どもたちもいます。そういったことをケアするのは私たちの責任。それが「クラランス」の価値観です。社会に還元するのは当然のことだと考えているのです。

━━「責任ある製造」についての取り組みをもう少し詳しく教えてください。

製品の製造・流通情報の追跡が可能なT.R.U.S.T.という新システムがあります。お客様には製品について知る権利があるという考えから生まれました。植物であれば原料の生産者がルーツを証明しなければなりません。一度登録されたデータを、私たちは一切変更することができません。信頼性が高いトレースシステムです。現在、新製品にはこのシステムが導入されていて、その他の既存の製品も順次対応していきます。

━━長年、信頼を得ているブランドとして大切にしていることとは？

「クラランス」は「たゆまざる革新」を理念としています。“クラランスプレシャス”ラインのような新製品を生み出すだけでなく、既存の製品を常に改良し続けるという精神でもあります。新たな科学的解明が成され、それが有用だと判断した場合には既存の製品にも手を入れます。例えば創業当時から大切にしている“ダブル セーラム EX”。名前は変わりませんが、現在のものは第8世代です。変わらないとは変化しないことではなく、常に進化し続けているということ。創業以来ずっと大切にしている信念と進化し続ける革新はすべて、お客様ひとりひとりのニーズに応えるためのものなのです。

1985年の誕生以来、世界中で愛されているスーパー美容液“ダブル セーラム”。「現在の“ダブル セーラム”は第8世代です。改良し続ける理由は、新たに解明された科学的有効性を反映させるため。これが、たゆまざる革新です。お客様の声も取り入れて、テクスチャーもライトにしました。同じ名前で同じ高い効果ですが、全く同じではないのです」

今年誕生した“クラランスプレシャス”。 「アジアの女性たちが求めるラグジュアリー感を体現したエイジングケア^※1のためのラインです。月下美人の花から抽出した貴重なエキス^※2と3種のペプチド^※3を配合しています。効果をより感じていただけるメソッドも新たに開発しました」
^{※1年齢に応じたお手入れのこと ※2セレウスグランディフロラス花エキス（整肌成分） ※3 パルミトイルトリペプチド-1、パルミトイルテトラペプチド-7、アセチルテトペプチド-2（すべて整肌成分）}