「marie claire PARIS」の制服で初登校 国立学園小学校で新制服の着用がスタート
2026.4.24

2026年4月、東京の私立国立学園小学校で、新1年生85人が「marie claire PARIS」の新制服に袖を通した。パリのデザイナーが手がける同ブランドとアパレル商社アカツキ商事によるスクールユニフォームプロジェクト。その第1号採用校として迎えた入学式は、1926年に創立され、今年100周年を迎える。新しい制服とともに新学期の幕が開いた。
2026.4.24

2026年4月、東京の私立国立学園小学校で、新1年生85人が「marie claire PARIS」の新制服に袖を通した。パリのデザイナーが手がける同ブランドとアパレル商社アカツキ商事によるスクールユニフォームプロジェクト。その第1号採用校として迎えた入学式は、1926年に創立され、今年100周年を迎える。新しい制服とともに新学期の幕が開いた。
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帽子を被り、ネクタイやリボンを結び、ショートパンツやプリーツスカートを合わせる。少しだけぶかっとしたサイズに初々しさを残しながら、新1年生たちは体育館へと足を踏み入れた。
「marie claire PARIS」の制服デザインは、パリのデザイナーによる小粋なフレンチタッチが基調。正装用の冬服はボトムは無地とチェック柄の2種類あり、性別にかかわらずパンツスタイルを選ぶこともできる。ジャケットには校章とスクールカラーがさりげなく織り込まれ、ライン使いの利いたVネックセーターはグレーとネイビーの2色から選べるようになっている。

また、夏服は気候変動を意識し、ワンピースやポロシャツ、爽やかなブルーのチェック柄ボトムなど、軽やかな着心地のラインナップとなる。
シャツは校章とラインがアクセント。シワになりにくく、洗濯後の乾きも早いという保護者からの実用的な要望にも応えながら、環境負荷を軽減するエコ素材を採用している。他にも、リュックや帽子にもスクールカラーとブランドロゴがあしらわれ、制服と合わせたトータルコーディネートも楽しめるのが特徴だ。
在校生の切り替えは希望制で進行中で、この日、すでに新制服を着用している在校生の姿も見られ、なかにはパンツを選ぶ女子児童も見かけた。「自分の意思で装いを選ぶ」というコンセプトが、あちこちで早くもかたちになっていた。

佐藤純一校長は、制服を選ぶ際に「自分で選べる」というコンセプトに深く共感したといい、過去のインタビューでは、こう語っている。
「我々は、豊かな人間性を培うという本校の教育理念に基づき、“自ら考えて行動できる子ども”を育てることが重要だと考えます。『marie claire PARIS』の制服は、その考えにぴったりでした。例えばいくつかのアイテムを好きに組み合わせられる。児童が自分の気分に合わせて制服を決めることで、その日が楽しい1日になるのではないかと。そして、その積み重ねが自らの考えで行動できる人材の育成へとつながるのではないかと考えました」
とりわけ強く共鳴したのが、ジェンダーニュートラルなデザインだったという。
「男子はこれ、女子はこれ、ではなく、それぞれの子どもが自分の意思で着る制服を選べる。女の子だからスカート、という時代ではありません。幅広い選択肢の中から、自分に似合う装いを自分で決められたら、学校生活はもっと楽しいものになるはずです。以前は『自分らしさを考えて行動しなさい』と教えながら、『これしか着てはいけない』と校則で縛ってきた。そこには矛盾があったと思っています」
エコ素材についても、制服を着ることでエコ素材とは何なのだろうと考えるきっかけになってほしいと語っており、装いが学びの入り口になることに期待を寄せている。

吹奏楽部の演奏が響く入学式では、新しい制服を着た85人の児童が次の100年の最初の一歩を踏み出した。
入学式での校長先生の話は、さっそく授業のかたちで始まる。スクリーンに映し出されたのは、赤と青のおはじき。「どっちが多いか、よく見てくださいね」
1年生の手が次々と挙がり、「赤」「青」「わからなかった」という元気な声が飛び交うなかで、6年生も加わり、「重ねて高さで比べる」「並べて長さで比べる」「色ごとに分ける」と、数えずに比べる方法について次々と声が上がる。
1年生の学校生活の第一歩は、元気いっぱいに始まった。

続いて、先生方の紹介と担任による呼名が行われ、「はい!」という元気な返事がひとつ、またひとつと体育館に響いていく。
6年生からの歓迎の言葉では、昭和記念公園への遠足、運動会、餅つき、しらかば祭など、これから始まる一年のイベントが紹介された。新しくなった秋冬・夏の制服で、たくさん学び、たくさん楽しんでいくことになるだろう。
1926年、生徒4人・先生2人でスタートした国立学園小学校。緑豊かな国立の地で自主性を重んじる多様な教育を実践し、これまで送り出してきた卒業生は8500人を超える。
その新しい100年の幕開けの日に、学園がパートナーに選んだのが「marie claire PARIS」だ。“自ら考えて行動できる”という学園の教育理念と、着る人の意思を尊重するブランドの思想が重なった。

国立駅ほど近くにある国立市指定有形文化財・旧国立駅舎では、この新制服の展示も行われ、足を止めて写真に収める人々の姿が見られた。
制服、そして装いの変化は、学校内だけでなく街のなかにも広がっていく。
photos: Tomoko Hagimoto text: Tomoko Komiyama
「marie claire PARIS」の制服が国立学園小学校の新制服に決定
自主性を尊重し、豊かな学校生活を演出『marie claire』のスクールユニフォームがこの春誕生
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