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アートと美食に魅せられて。「飛鳥III」で体験するラグジュアリークルーズ

クルーズ界のビッグニュースとなった、34年ぶりの新造客船。 日本のレガシーを受け継ぎ誕生した「飛鳥III」は、新時代の豊かさを追求しつつ、日本が誇る美意識を世界に発信する。

夢と憧れを乗せてきた日本のフラッグシップ「郵船クルーズ」が生み出す新造客船「飛鳥III」

昨年7月、日本にとっては27年ぶりの新造客船、「飛鳥III」が就航した。1991年に就航した初代「飛鳥」から続く、日本発の最高級クルーズを未来につなぐという誇りと決意をこめ、新たにスタートを切った。

パーソナライズされた心地よさを追求し、一人ひとりに「最幸な時間」を提供する「飛鳥III」は、ワーケーションも可能

「飛鳥」といえば、日本を代表するクルーズブランドであり、「飛鳥III」は乗客740人乗組員約470人の巨大客船だ。その端々に、日本の技術と職人技が込められている。「飛鳥III」初代船長、小久江尚さんは「例えば、タイル一枚とっても、職人さんが飛鳥のために、とプライドを持って焼いてくださいました。関わってくださった多くの方に、実際の『飛鳥III』をお見せすることはできないですが、皆様の思い、夢を預けていただいた、という気持ちで日々乗務しています」と語る。

歴史を振り返っても「夢と憧れ」は、「飛鳥」クルーズの前身として活躍した数々の日本郵船の客船を象徴する言葉と言える。1885年の設立以来、日本郵船は人々の夢を乗せて旅を続けてきた。海外旅行が多くの人にとって一世一代の大冒険だった時代、その船上にいたのは、チャールズ・チャップリンやアインシュタイン、ヘレン・ケラーなど、時代を象徴する錚々たるメンバー。世界有数の海運国として名を馳せた日本だからこそ、船としての精度や機能性はもちろん、調度品やホスピタリティに至るまで、日本の威信をかけ、世界にその文化を伝える舞台でもあった。今回のグループ会社である郵船クルーズの新造客船は、未来へとその輝きをつなぐ一大事業だということができる。飛行機での旅が当たり前になった今でも、船の旅でしか味わえないものがある。それは、ただの移動ではなく、そこで過ごす時間そのもの。全客室にプライベートバルコニーとバスタブがついており、くつろぎの時間を過ごすのにぴったりだ。

まるで太陽の光が差し込んできたかのような、荘厳な3層吹き抜けの壮大なメインアトリウムにはピアノも設置されている

日本文化の粋を集めた船内アート

この新造客船は、故・矢萩春恵氏が揮毫した「飛鳥III」の文字が船体に輝き、「飛鳥II」でも船内のアートや伝統工芸品の展示を行ってきたアート専門会社がキュレーションを手がける。「飛鳥III」のアトリウムに燦然と輝くのは、人間国宝の漆芸家、室瀬和美氏が手がけた高さ約9m・幅約3mの大作、「耀光耀瑛(ようこう・ようえい)」。ややカーブをつけた132枚もの漆塗りの板を使い、見る角度によって表情を変える。さらに館内に展示されている数多くのアート作品は購入することも可能。5階から13階までの階段には日本画壇を牽引する土屋禮一氏の手による大作が飾られている。階を移動する度に空の表情が変わってゆく様を表したもので、一歩デッキに出れば、大空とつながる感覚を覚えるクルーズの開放感が、船内に居ながらでも感じられる。

「ビスタラウンジ」では、ライブ演奏が行われるほか、日本郵船の客船の歴史を紹介する展示エリアもある

ここから始まる日本の未来の客船文化に向け、輝かしい船出を切った「飛鳥III」。時代が求める新たなラグジュアリーである「クオリティ・オブ・タイム」を過ごす時間の豊かさと、長い歴史が育んできた真心のこもったホスピタリティが、乗客を温かく迎えてくれる。

新時代のウェルネス「湯道」と地域に眠る多様性。日本文化の豊かさを感じて

「飛鳥III」は、時代性を配慮してウェルネスにも特化。船体のバランスを取るのが難しいためこれまでに実現しなかった、船首、しかも12階という高層部に作られた「グランドスパ」は、浴槽につかりながら、まるで操舵室にいるかのような視点で、目の前で紺碧の大海原が割れ、白波を立てて進む爽快感も満喫できる。「飛鳥III」ならではのダイナミックさと究極のくつろぎ感は、「飛鳥」クルーズのアンバサダーでもある放送作家・小山薫堂氏が提唱する「湯道」、日本の入浴文化の魅力を遺憾無く表している。

浴槽にゆったりとつかる習慣は、日本人が大切にしてきたウェルネスの形。極上のくつろぎを提供してくれる

「日本の豊かな文化を発信する船」でもある「飛鳥III」のさらにユニークな点は、47都道府県の魅力を「ミッドシップスイート」の47室で表現していること。内容は一室ごとに異なり、その都道府県名産の客室内装飾品、スナック、ジュース、お茶などがアメニティとして置かれている。 「飛鳥III」は、日本の地方のテロワールを表現すると共に、地方に眠る豊かな多様性も実感できる、日本の多様性の方舟のような客船と言える。

ゆったりとした客室は、一つ一つデザインが異なり、凝った作り。客室を替えて何度でも乗船したくなる魅力にあふれている
朝焼けから星空まで、バルコニーやデッキから眺めるダイナミックな景色は、豪華客船の旅ならではの醍醐味

フランスとイタリア、2つの文化が奏でる美食の饗宴

前身の「飛鳥II」と比べて、さらに美食にフォーカス、レストランの数も6つに増えた。堅苦しすぎないエレガント・カジュアルで、基本的にアルコール飲料以外のレストランでの飲食代は乗船料に含まれているのも嬉しいところ。レストランの中でも注目したいのは、フランス料理「ノブレス」。クラシックなフレンチが楽しめるレストランで、店内に入って一番に目を惹くのが、中央にそなえられたワインラバー垂涎の銘醸ワインが並べられたショーケース。フランスワインを中心にオールドビンテージも揃う。お気に入りの一本が見つかったら、「プレミアムワインシート」へ。ここでは、ゲストの好みのワインに合わせて、シェフが料理を作り提供してくれる特別席。また、イタリア料理の「アルマーレ」は、和牛や甘鯛など、その時々の日本のプレミアム食材を実際に見ながら、好みの仕立てと分量でオーダーして食べられるイタリアン。どちらも、一人一人のゲストの好みに寄り添い、「あなたのために」シェフが作ってくれる料理が、ワンランク上の食体験を演出してくれる。

メニュー構成やソースの味わいも、ワインとの相性がしっかりと考えられているのも嬉しいところ(ノブレス)
※料理はイメージ(または一例)。季節や仕入れ状況に応じて提供となります
食事の前に紹介される極上の食材が、心躍る食体験を演出してくれる。焼く、蒸す、揚げるなど、気分に合わせて選んでみて(アルマーレ)
※料理はイメージ(または一例)。季節や仕入れ状況に応じて提供となります

カジュアルな食も充実、インターナショナルレストランの「エムスガーデン」では、国際色豊かなビュッフェメニューのほか、「飛鳥」の人気メニューの、出来立てビーフバーガーとご当地ビールも楽しめる。「ビスタラウンジ」では、5種類の豆から好みのものを選び自分で挽くコーヒーなど、心のままに過ごせる上質な時間が、船旅をより輝かせる。

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