カリスマ調香師カリーヌ・デュブルイユが表現する『マリ・クレール』オリジナルの香りとは?

日常に幸福をもたらす『マリ・クレール』のフレグランスのプロジェクトが始動。創作に携わった調香師カリーヌ・デュブルイユに、特別インタビューを行った。香りの魅力と、その舞台裏をレポート。

日常に幸福をもたらす『マリ・クレール』のフレグランスのプロジェクトが始動。創作に携わった調香師カリーヌ・デュブルイユに、特別インタビューを行った。香りの魅力と、その舞台裏をレポート。
フランスのエスプリを体現する『マリ・クレール』。その世界観を表現するフレグランスの制作がスタートした。開発を手掛けるのは、フランスの調香師であるカリーヌ・デュブルイユと、フレグランス商材の企画・製造を専門とする株式会社オフィスウエノ。「このコラボレーションは、とても喜ばしいものです。私にとって、『マリ・クレール』はとてもなじみ深いもの。10代の頃から雑誌を愛読していたうえ、香水業界においても、本国での『マリ・クレール フレグランス アワード』という賞は、非常に権威ある賞として知られています」とカリーヌ氏。
今回のフレグランスは、ふわりと優しげなニュアンスが特長だ。「昼でも夜でも、いつでも纏うことができる香りを目指しました。季節を問わず、暑い夏には軽やかに寄り添い、冬にはまるで魔法のように包み込まれるような香り立ちです。フローラルノートにウッディさが加わり、特別なエレガンスが生まれ、ムスクが心地よさと柔らかさ、忘れ難い余韻をもたらすのです」
創作のインスピレーションを聞くと、日本をはじめとする東アジアの人々の嗜好や、南仏での思い出を挙げてくれた。「私が2002年に手がけた『ランバン』の『エクラ・ドゥ・アルページュ』や『ロクシタン』のフレグランスは、特に東アジアで大きな成功を収めました。非常に繊細で洗練されたフローラルノートが好まれることがわかり、くしくもそれは、私が幼少期に南仏のグラースでかいでいた香りそのものだったのです。子どもの頃、花や木々にあふれた庭のある祖父母の家で多くの時間を過ごした経験が、私の嗅覚を育んでくれたように思います。東アジアと南仏に香りの共通点を見出してからは、繊細なフローラルを基調に、フルーティなニュアンスや、なめらかなホワイトウッド、持続性を高めるムスクを組み合わせた香水の数々を発表しました」
日々のクリエイションは、挑戦の連続なのだという。「香りはとても個人的で親密な感情を呼び起こすものであり、それを言葉で説明するのは簡単ではありません。フレグランスをつくる際に、国際的なブランドからは、文化や国境を超えてできるだけ多くの人々に好まれる香りを求められることがあります。しかし、嗅覚や食文化の伝統は国によって大きく異なるため、万人に好まれる香りを目指すことは非常に難しいのです。加えて、遠く離れた地域から天然の原料を調達することや、気候変動、不安定な地政学的状況、そして時には私たちの調香パレットから特定の原料を排除するような、ますます厳しくなる規制への対応など、多くの課題がありますね」

今回のプロジェクトを主導し、カリーヌ氏と『マリ・クレール』の融合を実現させた株式会社オフィスウエノ代表の上野レイモンド圭さんは、このコラボレーションを希少なものであると証言する。「香りのストーリーテリングに長け、名作の数々を手がけてきた彼女は、まるで音楽における息の長いアーティストのよう。“旬な作品”から“不朽の名作”まで、振れ幅が広いのが魅力です。今回の香調は、日常に寄り添い、世代を問わずジェンダーレスに使えるため、多くの人に愛されることを確信しています。パッケージデザインは『マリ・クレール』のパリ本部にあるブックのデザインを引用し、本部の監修のもと、『マリ・クレール』の世界観を体現できるものになる予定です」
プロダクトのローンチまであと少し。今後、ファブリックミストなどの展開も検討しているのだという。香水という形で表現される、『マリ・クレール』らしさ。その誕生が、今から待ち遠しい。発売は来春予定。
株式会社オフィスウエノ mail: info@officeueno.jp
marieclaire.official.ec
【雑誌『marie claire』のPDFマガジンダウンロードページ】
©︎marie claire/text: Kiriko Sano
Karine Dubreuil-Sereni / カリーヌ・デュブルイユ・セレーニ
調香師、クリエイター。“香水の都”として知られる南仏グラース出身。調香学校を経て、フレグランス開発に携わり、2012年に自身の会社である「Vox Profumi」を設立。「ランバン」「グッチ」「ゲラン」などの名だたるメゾンの香水を手掛ける。
上野レイモンド圭
オフィスウエノ代表。欧州の老舗フレグランスブランドの日本市場展開をリードし、数々のヒット商品をプロデュース。今回のプロジェクトでは長年親交のあるカリーヌ氏を起用。マギル大学MBA取得。
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