イタレッセ・プリヴェのグラスがシャンパンを美味しくする【藤﨑聡子のémoi style】
ワインジャーナリスト・藤﨑聡子さんがマリ・クレールデジタルで語る“émoi style(エモワ スタイル)”。ワインをテーマに世界を旅して感じたこと、味わったこと、見つけたときに心がときめくようなものなどを紹介していく。Vol.3は使用感抜群のキッチングッズについて。シャンパングラスはどのように選んだらよいか、そのコツをご紹介する。
ワインジャーナリスト・藤﨑聡子さんがマリ・クレールデジタルで語る“émoi style(エモワ スタイル)”。ワインをテーマに世界を旅して感じたこと、味わったこと、見つけたときに心がときめくようなものなどを紹介していく。Vol.3は使用感抜群のキッチングッズについて。シャンパングラスはどのように選んだらよいか、そのコツをご紹介する。
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ホームパーティーなどでも活躍するシャンパングラス。素敵なものをそろえたいけれど、選び方がわからない人も多いはず。シャンパングラスの選び方にも意味がある。年間800本以上のシャンパンを試飲するプロフェッショナルだからこそ見えてきた、手に入れて後悔のないグラスをご紹介。
ワイン専門誌の編集者時代も含め、かなりの数の海外ロケを経験してきた。とくにシャンパーニュ地方への訪問は一番多いと思う。一度行くと1週間は滞在、1日平均4〜5軒のメゾンを回るのは当たり前。体力勝負の日々である。スタート時は「あぁ、シャンパンというワインは本当に人を幸せにする」など自分の高いテンションに浸れる時間もあるが、数を重ねていくとそのような想いは吹っ飛んでいく。先ほどのメゾンと何が違うのか、どのような考え方なのか、どうしてこの味わいを作っているのか、まさに修行僧のような考えにシフトしていくのだ。
そこで気づいたことがある。シャンパンへの考え方や醸造方法は理解した。ではどのような飲み方をするとこのメゾンの美味しさを発見できるのか……。そういうモヤモヤを抱えながら、さらに別のメゾンを訪問したときに「あっ!」と開眼した瞬間があった。訪問したメゾンの約7割が同じシャンパングラスでテイスティングを行っていたのだ。
通常、テイスティングにはいわゆる国際規格のテイスティング専用のグラスを用いるが、彼らはれっきとしたシャンパングラス、つまり食事を楽しむ際にレストランでも提供されるグラスを使用していたのだ。それがこちら、イタレッセ・プリヴェ。イタリア・トリエステで創業したテーブルウェアブランドだ。

それからのこと、テイスティングの度にシャンパングラスについてしつこく聞くようになったのは言うまでもない。そして得た知識。「シャンパンは楽しむためのものでもあるが、その先にある本質的な味わいを感じることをできなければもったいない。それがグラス選びにつながるのだ」という言葉。
シャンパングラス選びの正解は、「味わいを追求できるものを選ぶべし」だったのだ。
深いな、と今でも思う。しっかりとシャンパンの美味しさを求めて味わうならこのプリヴェの口径がお薦め。ぷっくり、膨らんでいるタイプ。これは香りと口に入ってくる果実味のボリュームとのバランスが絶妙なのだ。いろいろなデータを計算したうえで完成したシャンパングラスなのだな、と感じる。もちろん、泡立ちのビジュアルも美しい。見ているだけでワクワクしてくる。

イタレッセは美しく、デザイン性も高い、さらに実用的なアイテムを誕生させている。 その中でも私が「これは!」と飛びついたのがこのシャンパングラス。

この開発秘話が面白かった。オーナーの遊び心が生み出した逸品であることがわかる。
オーナーは海が好き、船に乗ってシャンパンが飲みたい。水を飲むようなグラスはいや、シャンパングラスのフォルムが絶対必要、ならば作ってみよう、と素材選びからトライして完成したのだという。 AS樹脂は透明度が高く、キズがつきにくい。そしてなにより軽い。フォルムをプリヴェと同じように仕上げているため、ぷっくりしている部分も同じ。アウトドアだけではなく小さなお客様にも安心して同じように楽しんでいただける。オトナと同じようなことがしたい年頃にももってこいのシャンパングラスだ。
こうなるとシャンパンクーラーも欲しくなる。
お世話になっているメゾンから「サトコ、このクーラー良いよ、きれいに2本入るよ、花も一緒に活けてみて」とギフトでいただいたものが偶然にもイタレッセのボッレ。フランスから担いで帰ってきた。 今でも使用しているが、これは本当に便利。口径が広くシャンパンを寝かせて冷やすことができるのだ。2本入れても同じ。早く冷やすコツはシャンパンボトルを入れてからボトルを氷で覆う。最後に少しの水。この順番がベスト。花を1輪挿すだけでうんと華やぐ。とても良いヒントをいただいたな、と思う。使用していない時はフルーツを入れている。


このシャンパンクーラーはギフトにもよいと思う。
クーラーってなかなか買わないし、でもあったらいいなと思うし。ちなみにビッグサイズ(私の計算では6本入った)は、とあるエアラインの国際線ラウンジで使用されている。
シャンパンの美味しさを理解するには考え抜かれたカトラリーがあると充実すると思う日々である。
text: Satoko Fujisaki
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エストデザイン株式会社
tel: 03-6699-1120
お問い合わせ対応時間:10:00〜18:00
藤﨑聡子

ワインジャーナリスト・撮影構成ディレクター。世界中の食とワインのペアリングについて編集者歴25年以上ならではの目線で追求し続けている。わかりやすい言葉をつづることで長年のファンが多い。SM Entertainmentグループの韓国を中心としたカルチャー情報サイト・PIVImではスーパーバイザーとしても活躍中。
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