サンローランの美学に酔いしれる。アンソニー・ヴァカレロがキュレーションするパリの新カルチャースポット

パリ左岸7区のグルネル通り9番地にある、サンローランのカルチャースポット「SAINT LAURENT BABYLONE(サンローラン バビロン)」をご存知だろうか? 今年2月にオープンしたばかりのこのスペースは、音楽、写真、書籍、雑誌などを通してサンローランの美学を伝える場所。オープンから3か月、さまざまな角度から展示を行う同店を深掘りする。

パリ左岸7区のグルネル通り9番地にある、サンローランのカルチャースポット「SAINT LAURENT BABYLONE(サンローラン バビロン)」をご存知だろうか? 今年2月にオープンしたばかりのこのスペースは、音楽、写真、書籍、雑誌などを通してサンローランの美学を伝える場所。オープンから3か月、さまざまな角度から展示を行う同店を深掘りする。
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むき出しのコンクリートと大理石のテーブルのミニマルでソリッドな空間ーーーそこには、クリエイティブ・ディレクターのアンソニー・ヴァカレロが監修したアートブックやレコードがずらりと並ぶ。


ヴィンテージ市場などでは高額となるような希少なアイテムも多く、それらを実際に手に取って鑑賞・購入することができ、またそれらを手に取り見るだけでも「サンローラン」のコレクションや美学にどのように反映されているのか、想像を膨らませてしまう。ブランドが自ら出版する「SLRD Editions」のコーナーには、サンローランのコレクションを撮影したヨーガン・テラーやグレイ・ソレンティらの写真集など、圧倒的な品揃えを誇る。


このスペースでは、定期的に特別なエキシビションやイベントを開催しており、過去にセルジュ・ゲンズブールに捧げた企画展「ALONE IN BABYLONE」では、60年代から80年代におけるアイコニックな原稿、オリジナルの楽譜、サイン、写真、映画のポスター、書籍、ヴィンテージレコードなどを展示。店内BGMのプレイリストは、シャルロット・ゲンズブールがキュレーションを手がけた。

そのほか、パリを拠点とするフォトグラファー、テオ・ル・フォワの写真展や、ミラノ・デザイン・ウィークに合わせてイタリア建築の巨匠ジオ・ポンティによるプレートの展示なども行ってきた。

5月29日から開催されているのは、写真家ダニエル・ランピュラの写真展だ。1987年にアメリカ・サンフランシスコで生まれたダニエルは、現在はブルックリンを拠点にし、劇的な決定的瞬間ではなく、人々が気づかずに通り過ぎる木や、寝床など、些細な日常に個人的でポエティックな視線を投げかける。

本展はモノクロームの作品のみでキュレーションされ、インダストリアルな空間の中で、作品の荒々しさ、生々しさ、エロティシズム、ダイナミズム、儚さが増している。これらのプリントは購入可能で、エキシビションを記念してつくられたZineは無料で配布されている。
ファッションを形作るのは、服だけではない。ファッションを前進させてきた文化を讃え、来訪者に新たなインスピレーションを与える空間にぜひ訪れたい。
text: Ko Ueoka, edit Mio Koumura
・教会の隅にたたずむパリの小さなブティック「ブリジット タナカ」へ
・「サンローラン」パリのシャンゼリゼ大通りに世界最大の旗艦店をオープン
サンローラン バビロン
住所:9 RUE DE GRENELLE, 75007 PARIS
営業時間:水〜土 11:00〜19:00(日のみ12:00〜)
定休日:月、火曜日 *年末年始など詳細はYSL.COMを参照
問合わせ:+33145443901
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