【星のやを唎く】沖縄の原風景が残る「星のや竹富島」。離島の集落で、暮らすように滞在する

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2022.07.06

【星のやを唎く】沖縄の原風景が残る「星のや竹富島」。離島の集落で、暮らすように滞在する

「竹富島景観形成マニュアル」を忠実に守り、集落のような景観を見せる「星のや竹富島」

琉球赤瓦の家並み、手積みの石垣、そして白砂が敷かれた小径……。そんな沖縄の原風景が色濃く残る「星のや竹富島」。島の自然や伝統に寄り添うことで、「圧倒的な非日常」を提供する。近年は、2人の思いを刻むウェディングスポットとしても注目を集める。

羽田の東京国際空港から琉球弧の南端に位置する南ぬ島石垣空港まで直行便で3時間近く。空港から車で約30分かけて石垣港離島ターミナルへ。さらにそこからフェリーに乗って約10分。珊瑚礁が隆起してできた周囲約9.2キロの竹富島に降り立った瞬間、日常から優しく切り離され、ゆったりとした時間が流れていることを感じるだろう。

コンセプトは「ウツグミの島に楽土」

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人口約350人、島全体が西表石垣国立公園に属し、中心部の集落は国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されている。10年前の6月、そんな特別な場所に「星のや竹富島」は開業した。施設のコンセプトは「ウツグミの島に楽土」。「ウツグミ」とは現地の言葉で「一致協力」を意味し、島の自然と伝統文化に寄り添うことをとりわけ大切にしてきた。

プールの全長は46メートル。夜になるとライトアップされ、幻想的な雰囲気に

客室は戸建てで、伝統的な建築を踏襲

敷地内に建つ48棟の客室は、沖縄県竹富町の作成した「竹富島景観形成マニュアル」に従い、すべて伝統建築を踏襲した木造平屋建て。琉球赤瓦の屋根の上から1棟ごとに異なった表情のシーサーが見守り、リゾート施設を訪れたというよりは、島の集落に巡り合ったという感覚に近い。現地で縁起がよいとされる南風(ぱいかじ)を迎え入れるため、全室南側に大きな窓が設けられている。建物を囲む「グック」と呼ばれる石垣も、地面の造成の際に出てきた琉球石灰岩を手作業で積み上げたものだ。

客室は3タイプ。「デイゴ」を意味する「ズーキ」と名付けられた洋室タイプの客室の広さは66平方メートル。定員は2~3人。

滞在したのは梅雨開け間近の6月初め。幸い、晴天に恵まれた。気温も午前中に30度を超えたが、客室のエアコンを止め、窓を開け放つと、「風の間」と呼ばれるリビングを優しい風が室内を吹き抜けていく。ここでは、建物が外界から遮断されるのではなく、自然と緩やかにつながっている。耳を澄ますと、鳥のさえずりや虫の鳴き声が響き、通る風の強弱に島の息遣いも感じられるような気がする。

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