本旅館の全48室が、滞在を通して地域の文化に触れることのできる“ご当地部屋”。ローベッドとソファが配置され、「九谷焼」「山中塗」「水引」「加賀友禅」といった、石川・金沢エリアが誇る代表的な四つの伝統工芸があらゆる所にちりばめられている。

客室の表札や部屋の鍵についたキーホルダー、そして茶器は、どれも「界 加賀」のために地元作家が手掛けたオリジナルの九谷焼。


内装には、九谷焼のデザインタイルや、山中塗の漆を施したアートワークの壁掛けなどが飾られている。障子にあしらわれた水引が上品な輝きを放ち、ベッドルームでは、加賀友禅をモチーフにしたパネルが就寝前の時間を優雅に彩る。

また、全客室中、18室には露天風呂を併設。好きなタイミングで、自由に温泉入浴を楽しむことができる。

「器は料理の着物」と唱えた北大路魯山人にならい、料理のテーマは「器と料理のマリアージュ」。色鮮やかな「九谷焼」や「山中塗」の器で、北陸の旬の味が堪能できる。

春から秋にかけては、のどぐろやアワビを提供。「白身のトロ」とも呼ばれる高級魚、のどぐろは、うまみをぎゅっと閉じ込めた「のどぐろ土鍋ごはん」 に。アワビはわかめで包み、せいろでやわらかく蒸しあげる。秋からは、漁解禁とともに提供開始されるズワイガニをいただく。蟹会席に登場する名物料理「活蟹のしめ縄蒸し」は、塩水に浸した縄を蟹に巻きつけて蒸し上げるという、ダイナミックな一品だ。

地域の伝統文化を体験できる“ご当地楽(がく)”。「界 加賀」では、金沢市の無形民俗文化財にも指定されている伝統の「加賀獅子」を、スタッフが毎晩披露している。

地元の工芸作家や民俗芸能チームの協力を得て、振り付け・衣装・音楽をすべてオリジナルで制作。勇壮な武家文化の伝統はそのままに、新しくて独創的な加賀獅子舞だ。加賀獅子の特徴である、八方睨(はっぽうにらみ)と呼ばれる独特の風ぼうの獅子頭は、一度見たら忘れられないほどのインパクト!