昨年秋、ミラノ、パリで開催された2026年春夏ファッションウィークでは、新デザイナーによるデビューコレクションが相次ぎ、世界中の視線を集めた。名だたるラグジュアリーメゾンの舵取りを担うファッション界のトップランナーたちを一挙紹介。

2025年から「シャネル」のアーティスティック・ディレクターを務めるマチュー・ブレイジーはパリ生まれの41歳。ベルギーの名門大学を卒業し、「ラフ・シモンズ」「メゾン・マルジェラ」「セリーヌ」などを経て、「ボッテガ・ヴェネタ」ではクリエイティブ・ディレクターとして、メゾンの価値を刷新。伝統や手仕事への深い理解と現代的な感性を併せ持つ存在として、メゾンのコードを更新しながら、次世代の「シャネル」像を描くことを大いに期待されている。



ジョナサン・アンダーソンは、2008年にロンドンで自身のブランドを設立し、2013年から「ロエベ」のクリエイティブ ディレクターを兼任。そして2025年、「ディオール」史上、ムッシュ ディオール以来初めてウィメンズ、メンズ、オートクチュールの全てを統括するクリエイティブ ディレクターに就任した。その幕開けとなった2026年春夏は、アーカイブへの深い共感を起点に、過去と未来が交錯する構成に。リボンや「バー」ジャケットといったメゾンのコードは彫刻的なボリュームで再解釈され、斬新なシルエットへと昇華した。



ジョージア出身のデムナは、ベルギーで学んだ後、ファッションの本質である「服」そのものに再び焦点を当てたいという思いから、2014年に自身のブランド「ヴェトモン」を立ち上げた。その後、「バレンシアガ」を率いて、現代のラグジュアリー界に一石を投じる。2025年、「グッチ」のアーティスティック・ディレクターに就任。初の「La Famiglia」コレクションでは、「グッチ」の人物像をひとつに定めるのではなく、年齢や性格、スタイルの異なる登場人物たちを通してブランドの多面性を描写している。

