ヴィンテージ、小ぶり、ニュアンスカラー。2025年注目の時計トレンドとは?

Fashion

2025.07.03

ヴィンテージ、小ぶり、ニュアンスカラー。2025年注目の時計トレンドとは?

そしてブルーに限らず、「ロレックス」が提示したラベンダー、ベージュ、ピスタチオといったニュアンスカラーが他社からも登場し、一気に数を増やした。「ピアジェ」が古くから得意としてきたストーンダイヤルは、これまでニッチな存在だったが、今年は多くのブランドが試みていたのは、新たな表現を模索した結果なのだろう。

ロレックス
コンパクトな28mmのケースに、合計6層のラッカーを重ねた、均一で美しい発色のラベンダーカラーのダイヤル。「W&WG」では軽やかなベージュとピスタチオのマット仕上げのパステルカラーダイヤルも発表された。時計“オイスター パーペチュアル 28”[SS、ケース径28mm、自動巻き]¥855,800(ロレックス/日本ロレックス)
ピアジェ
1970年代にウォーホルが愛したことに由来し、「ピアジェ」とアンディ・ウォーホル美術財団のパートナーシップにより、正式にウォーホルの名前がつけられたウォッチ。今回は表情豊かなデザインで登場。時計“アンディ・ウォーホル ウォッチ”[WG×ブラウンタイガーズアイ、アリゲーターストラップ、ケース45×43mm、自動巻き]¥8,492,000(ピアジェ/ピアジェ コンタクトセンター)

素晴らしい複雑時計、革新的な新ムーブメントもいくつか見られたが、それ以上に今年は外装の審美性を高めることに重点が置かれたとの印象だった。「ヴァシュロン・コンスタンタン」が創業270周年を記念して製作した三つのユニークピース“レ・キャビノティエートゥール・ド・リルへ敬意を表してー”のようなメティエダール(芸術的な手仕事)は、その頂点となる作品である。

ヴァシュロンコンスタンタン
メゾンのレ・キャビノティエ工房は、ジュネーブを象徴しメゾンともゆかりのある歴史的建造物「トゥール・ド・リル(島の塔)」に敬意を表し、エナメルやエングレービングの芸術的な装飾を施したユニークピース3部作を発表。時計“レ・キャビノティエートゥール・ド・リルへ敬意を表してー”[PT×WG製文字盤、ケース径40mm、自動巻き]ユニークピース(ヴァシュロン・コンスタンタン)
ヴァシュロンコンスタンタン
時計“レ・キャビノティエートゥール・ド・リルへ敬意を表してー”[PT×YG製文字盤、ケース径40mm、自動巻き]ユニークピース(ヴァシュロン・コンスタンタン)
ヴァシュロンコンスタンタン
時計“レ・キャビノティエートゥール・ド・リルへ敬意を表してー”[PG×PG製文字盤、ケース径40mm、自動巻き]ユニークピース(ヴァシュロン・コンスタンタン)
レ キャビノティエ工房

スイス時計業界は、2022年、2023年の記録的な急成長から、昨年マイナスに転じた。ヴィンテージスタイルの台頭や外装の上質化が図られたのは、原点に立ち返り、真摯(しんし)に時計製作に向き合った帰結であろう。そして多様化した華やかなダイヤルカラーが、時計界の未来を明るく照らす。

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