今年もさまざまな時計ブランドから魅力的な最新作が続々登場。伝統を継承しながら進化を遂げたモデルから、技術と美の粋を極めた逸品まで、手元に宿る小さな宇宙が新しい時代の流れを告げる。
時計ジャーナリスト 高木教雄
発足から6年、対面形式が実現してから4回目を迎えた今年の「ウォッチズ アンド ワンダーズ ジュネーブ(W&WG)」への出展数は、昨年より6ブランド増え、計60ブランドにまで達した。
彼らが会場で披露した新作を俯瞰した結果、見えてきた今年のキーワードは、「ヴィンテージ」「小ぶり」「ニュアンスカラー」。クラシック路線は、昨年すでに兆候が見られたが、それがより顕著になった。それに伴い、ケースの小径化も進んでいる。これらを象徴するモデルが、34mmの新サイズが加わった「A.ランゲ&ゾーネ」の“1815”。会場では、販売店からもメディア関係者からも高評価を受けていた。

「パテック フィリップ」と「カルティエ」からは、クラシカルな往年の名作がカタログに帰還。「ゼニス」は、1940~1960年代に傑作と称賛された手巻きムーブメントを復活させた。




そのダイヤルカラーであるブルーは、再びトレンド化の傾向にある。「シャネル」は、新たなセラミックを開発し、アイコンである“J12”に深遠なブルーをまとわせた。またこれまでブルーダイヤルの大半はネイビーが占めてきたが、アイスブルーのような淡い色調がいくつものブランドから登場しているのは、新たな潮流である。

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