食から、意外なマスコットまで、ディーン・フジオカさんの“Loved One”

──“Loved One”を愛さずにはいられない大切な存在と定義してお聞きします。ディーンさんといえば、食通のイメージをお持ちの方が多いと思います。好きなビーフフォーを求めて引っ越しまでされたことがあるという話も伺いますが、Loved Oneな味といえば何でしょうか?
多くの国で活動をしてきたので、それぞれ異なる文化圏ごとに好きなものはあります。つい、キャッチーなのでビーフフォーや火鍋に注目が集まりがちですが、究極は母親の手料理の味が一番ハートに近いところにありますね。
──おふくろの味などはありますか?
普通に、お味噌(みそ)汁と鮭(さけ)の焼きハラスとかでしょうか。梅のおむすびや白身魚のお刺し身に柚子胡椒(ゆずこしょう)もいいですね。おふくろの味ではありませんが、モツ鍋も好きですね。鍋は全般好きかな。焼きそばも。ボロネーゼスパゲッティもメニューにあると頼んでしまいますね。グルテンアレルギーなので、パスタはグルテンフリー限定になりますが。男の子が好きそうな料理はだいたい好きですね。
──スイーツでいえば、羊羹(ようかん)がお好きとのことですが。羊羹は人生の許容量を超えるほど食べました(笑)。一時期、本当に羊羹にハマっていて、行く先々で食べさせてもらって、「ディーン・フジようかん」まで作らせてもらったこともあります。今でも、ライブで歌う直前に血糖値を上げるサプリメントとしては心強い存在です。
──旅先で、“Loved One”の場所はありますか?近々、久しぶりに仕事で行くことになったアメリカでしょうか。高校卒業後に渡米して以来ですから、実に25年ぶりぐらいですね。アメリカは自分にとって、エピソードゼロのような場所で創作活動の原点。今回の企画が、実際に昔行った場所、思い出の場所を再訪するものなので、今の自分がどう感じるか楽しみです。
一つだけ、当時はできなかったこととして、ぜひ試してみたいのはシアトルでのカフェ巡り。アメリカにいた頃は、コーヒーがあまり好きではなくて飲めなかったんです。2018年に公開された映画『海を駆ける』(深田晃司監督)のロケ地だったインドネシアのバンダ・アチェで飲んだ「アチェガヨ」という高地栽培のアラビカ種のコーヒーがあまりにもおいしくて飲めるようになりました。今では、焙煎(ばいせん)や抽出方法による味の違いもわかるようになったので、ぜひ本場のアメリカのコーヒーを堪能したいですね。
──肌がとてもおきれいですが、美容での“Loved One”のアイテムやルーティンはありますか?メイクさんの力が大きいですが、今ハマっている「食トレ(食事トレーニング)」が効いているのかもしれません。食トレとは、パフォーマンス向上や理想的な体づくりを目指して食事の内容や栄養バランス、食べるタイミングを戦略的に行うことです。毎食、食材はもちろん、量、食べる順番まで明確に決まっています。苦しいけれど胃腸がきれいになると励まされて、頑張って続けています。
──今、この存在に癒やされているという一押しの“Loved One”はありますか?「ちいかわ」です。もう、ちいかわがいないと生きていけないんです。ちいかわがいないとダメな体になっちゃいました。
──実は、ずっと気になっていたのですが、手元にあるポーチにちいかわがいる理由がよくわかりました。では、そこまで「ちい活」にはまったのは、何がきっかけだったのでしょうか?1年前ぐらいに、メッセージアプリのスタンプで見つけて、「かわいいな」と思って使い始めたのが最初です。それが「ちいかわ」なるものだと知ったのは後になってからでした。知れば知るほど、物語が深い。草むしり検定を受けて頑張って労働をしている姿や、半泣きで頑張っている姿に、なんだか自分を見ているようで共感を覚えるんです。
ドラマの水沢真澄の役作りでも、ちいかわたちの存在から大きなインスピレーションを得たところがあります。ふんわりと柔らかい存在感なのに、やることはきっちりやる姿や、大人なのか子どもなのかわからない狭間の感じなどに、ちいかわの痕跡を見つけてもらえるのではないでしょうか。さすがに、SNSでメイク台が「ちいかわ御殿」のようになっている写真を見て、世間がざわついたみたいですが、ちいかわが支えとなって、『LOVED ONE』も無事、クランクアップできたというわけです(笑)。