史上最高のスピーチ! 心を揺さぶる12人の女性たち

Culture

2023.12.08

史上最高のスピーチ! 心を揺さぶる12人の女性たち

Dave Benett / Getty Images

エマ・ワトソンやマララ・ユスフザイなどの影響力を持つ活動家から、歴史を動かした偉人まで、「女性の権利のために闘う女性たち」のパワフルなスピーチを紹介する。マリ・クレール インターナショナルのイギリス版デジタル記事よりお届け。

世界をより良く変えてきた女性たちによる、史上最高のスピーチを称えよう。

Index

1. ヴァージニア・ウルフ『A Room Of One’s Own(自分だけの部屋)』(1928年)

2. エマ・ワトソン「Gender equality is your issue too.(ジェンダー平等はあなたの問題でもある)」(2014年)

3. ヒラリー・クリントン「Women's Rights Are Human Rights(女性の権利は人権である)」(1995年)

4. マララ・ユスフザイ「I am here to stand up for their rights, to raise their voice.(私は彼女たちの権利のために立ち上がり、彼女たちの声を上げるためにここにいる)」(2014年)

5. ソジャーナ・トゥルース「Ain't I A Woman(私は女ではないのか)」(1851年)

6. ノーラ・エフロン「Commencement Address To Wellesley Class Of 1996(ウェルズリー大学1996年卒業生への式辞)」(1996年)

7. アウン・サン・スー・チー「Freedom From Fear(恐怖からの解放)」(1990年)

8. グロリア・スタイネム「Address to the Women of America(アメリカの女性たちへ)」(1971年)

9. グレタ・トゥンベリ『We'll be watching you.(私たちはあなた方を見ている)』(2019年)

10. マヤ・アンジェロウ「On the Pulse of Morning(朝の鼓動に)」(1993年)

11. ルース・ベイダー・ギンズバーグ「The Value of Diversity(多様性の価値)」(2009年)

12. ジュリア・ギラード「Misogyny speech(ミソジニー演説)」(2012年)


最高のスピーチは、女性としてあなたに力を与え、前向きな変化を求める私たち全員を団結させてくれる。マヤ・アンジェロウのような歴史上の偉大な女性たち、ヒラリー・クリントンやエマ・ワトソンのような現代の変革者たちによって語られた、洞察力に富み、背筋がゾクゾクするような、そして時には革命を促すような演説で示されているように、言葉は信じられないほどの力になる。

歴史的なレトリックの海の中で、女性の声が失われるのは簡単なことだ。史上最も引用されたスピーチの多くは男性によるもので、たくさんの偉大な女性たちの言葉は絨毯(じゅうたん)の下に埋もれてしまっている。流れに逆らいながら、女性たちは自分たちの声を聞いてもらうためにもっと大きな声で話さなければならなかった。ヴァージニア・ウルフの言葉を借りれば、女性たちは自分だけの部屋を作らなければならなかったのだ。そこで私たちは、自分の居場所を見つけ、他の人たちにも同じようにすることを勧めてくれた人たちを称えるために、インスピレーションを与えてくれる12人の女性たちを選んだ。

エマ・ワトソン、マララ・ユスフザイ
Dave Benett / Getty Images

社会的・政治的な状況において、女性の地位が依然として低い中で、これらのスピーチの多くは、平等を求めて闘う女性たちにとって重要な意味を持ち続けている。例えば、エマ・ワトソンが国連で「He For She(ヒーフォーシー)」のスピーチを行ってから10年近く経った今でも、私たちは男女同一賃金を求めて闘っている。また、ヒラリー・クリントンが熱弁をふるった「女性の権利は人権である」という言葉は、昨年「ロー対ウェイド判決(※)」が覆され、アメリカの21の州で女性とその身体のプライバシー権が奪われたことを考えると、これまで以上に適切な言葉だと感じる。(1973年女性の人工中絶の権利を認めた歴史的な判決※編集部注)

今こそ、女性が他の女性たちをサポートし、彼女たちの声が聞き届けられるようにすることが重要だ。これらは、女性による、女性のための、史上最高のスピーチである。

1. ヴァージニア・ウルフ『A Room Of One’s Own(自分だけの部屋)』(1928年)

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「私はこう信じているのです。もし私たちがあと100年かそこら生きれば──私が話しているのは現実の人生である共同生活のことであって、個人として生きる小さなそれぞれの生活のことではありません──、各自、年500ポンドの収入と自分だけの部屋を持つことができれば、もし私たちに自由という習慣があり、思った通りに書く勇気があれば……」

1928年10月にヴァージニア・ウルフが行った一連の講演を基にした『A Room Of One's Own(自分だけの部屋)』は、それ以来フェミニズムのマニフェストとして喝采を浴びている。彼女の言葉は、彼女が最初にスピーチを行ってから1世紀近く経った現代においても、女性たちを鼓舞し続けている。

この演説は家父長制の核心を突いており、経済的自立と教育を受ける機会がなければ、思想的、社会的、創造的な自由には手が届かないと主張している。ヴァージニアはこの真実をよく知っていた。彼女の父親は、学校教育で利益を得るのは男の子だけだと信じていた。その結果、彼女は学校に行かなかった。彼女の強靭(きょうじん)な精神は、実の父親さえも打ち負かした。「お望みなら、図書館に鍵をかけておけばいい」と彼女は語った。「でも私の心の自由には、門も錠も閂(かんぬき)もつけられない」

編集部注1※ヴァージニア・ウルフ(1882-1941)ロンドン生まれ。ブルームズベリー・グループの中心人物で、フェミニズムの先駆者と呼ばれる女性作家。「意識の流れ」を追求し、代表作に『ダロウェイ夫人』『燈台へ』『波』『自分だけの部屋』などがある。

編集部注2※ヴァージニア・ウルフ『自分だけの部屋』(みすず書房):「女性が小説なり詩なりを書こうとするなら、年に500ポンドの収入とドアに鍵がかかる部屋を持つ必要がある」と主張したフェミニズム批評の古典。

2. エマ・ワトソン「Gender equality is your issue too.(ジェンダー平等はあなたの問題でもある)」(2014年)

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「私はイギリス出身で、私が女性として同世代の男性と同じ給料をもらうことは正しいと思う。私は、自分の身体について決断できるのは正しいことだと思う。私の国の政策や意思決定に、私の代わりに女性たちが関与することは正しいと思う。私が男性と同じように尊重されることは社会的に正しいと思う。でも悲しいことに、すべての女性がこれらの権利を得られる国は、世界にひとつもないと言えます」

2014年、エマ・ワトソンはUN Womenとパートナーシップを組み、ジェンダー不平等をなくすための「HeForShe」キャンペーンを立ち上げたが、それから10年近く経った今でもこの言葉は有効である。

「1995年、ヒラリー・クリントンは北京で女性の権利について有名な演説を行いました。悲しいことに、彼女が変えたいと願ったことの多くは、今日でも現実として残っています」とエマは続ける。ヒラリー・クリントンといえば……。

3. ヒラリー・クリントン「Women's Rights Are Human Rights(女性の権利は人権である)」(1995年)

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「この会議から1つのメッセージが発信されるとすれば、これを言うのは最後にさせてほしいですが、人権は女性の権利であり、女性の権利は人権であるということです。これらの権利の中には、自由に発言する権利、そして聞いてもらう権利があることを私たちは忘れてはいけません」

「Women's Rights Are Human Rights.」

5つの言葉がすべてを物語っていた。「女性の権利は人権である」

1995年、北京で開催された国連の第4回世界女性会議でのヒラリー・クリントンの演説は、女性の権利の分岐点となった。この演説がこれほど心に強く訴えかけるのは、彼女が語った言葉だけでなく、それを語った場所にある。彼女の発言を希薄化しようとする米政権と中国の圧力に屈せず、彼女は核心を突いた。中国だけでなく、世界中の「聞いてもらえない」女性たちを虐げる政策に対する全面的な攻撃だった。

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