小林さやかさん(写真提供・小林さん)
34歳で初めての留学に挑戦した私を待っていたのは、まさに「ビリギャル、またビリになった」という現実。英語がわからなくて授業の内容もなかなか理解できず、教授のジョークにみんな笑っているのに私だけ笑うことができなかったりと、恥ずかしいことや情けないことがたくさんあります。
でも、そんなの誰も気にしてないことにも気づかされて。失敗して当たり前、誰も私に期待していないと思ったら、この環境は最高だなと。ちょっとでもうまく言えるようになったら、成長してきたと認めてもらえるわけですから。わからなくてもどんどん発言して、高い学費のもとを取るぞと、逆に燃え始めました。

そして、知っていることと体験していることの違いも実感するようになりました。違う文化の人とこのキャンパスで話していると、自分がどんなに小さな世界にいたかを思い知らされます。そして、自分のなかの「当たり前」が変化して世界の見方が変わる。これこそが学びなんですよね。
まだ30年ちょっとしか生きてないのに、こんな経験させてもらってほんとにラッキーだなぁと思っています。このあと何回ビリになるかわからないけど、そのたびにたくさん吸収して学んで、また新しい自分になっていけばいいと思うと、何回ビリになれるか、楽しみになるほどです。
いま、30代を生きていて思うのですが、女性にとっての30代ってすごい転換期で、転職したり、結婚したり離婚したり、出産したり……大きな出来事が起こりやすい時期です。その反面、すごくチャンスがたくさんあって、一番おもしろい世代なんじゃないかと思っています。
だから、これを読んでくださっている同世代の方がいたら、いまがきっと一番元気があるときだから、あまり枠にとらわれずに生きてみてほしいなと思うんです。日本で「ふつう」とか「マジョリティー」と思われているものが、一歩外に出てみたり、少し引いて見たりすると全然ふつうじゃなかったりする。だから、ちょっと思考の枠を広げたり外したりしながら、いろいろな選択肢を持って、生きたいように生きてほしいと思います。
「何かのために我慢しなきゃいけない」という、誰が作ったのかわからない鎖に、私も含め、多くの人がつながれてしまっているんじゃないかと感じることもよくあるのですが、それってただの幻想。そうじゃないぞって思ったらそうじゃなくなるから、ぜひもう少し自由に、いろいろなことを想像したり妄想したりしながら、自分の人生を謳歌してほしいなあってすごく思いますね。同世代の人には、とくに。 (このインタビューを最初から読む)
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小林さやか