小林さやかさん(写真提供・小林さん)
日本の教育を考えるためには日本を出ないと、ということで留学してみたわけですが、外から見てみると、これがけっこうちゃんとしてるんですよ、日本って。
先日、ニューヨークのハーレムにあるコミュニティースクールの職員の方が授業に来て話してくださったのですが、その方に「今、どんな課題がありますか?」と聞いたら、「まず先生を毎日ちゃんと学校に来させるのが課題だ」と言うんです。そういうことを聞くと、日本では、日本の教育はダメだとか言うけれど、全然ダメじゃない。課題はもちろんありますけれど、日本の学校の先生は勤勉だし、ちゃんと学校に来て、おもしろくなかろうが、ちゃんと授業はやるじゃないですか。こちらは授業すらしない先生もいる。日本の当たり前は超ハイレベルです。

教授にも「日本の教育は課題が多い」と私が言ったら、「何が課題なの? 日本はすごいじゃない」って言われる。たしかに、アメリカの教育の現状を学ぶと日本はすごいなあって思わされます。アメリカは州ごとにガイドラインが違って、テキストも違うのでそれだけでは比較できないけれど、日本は公立の学校間ですごい差があるわけではないじゃないですか。みんな読み書きはできるし数学もまあまあ高いレベルだし。給食費払えない、鉛筆も買えないという話もないわけではないけれど、アメリカの教育格差の大きさを見ると、日本の教育は総じてレベルが高いと思います。
いや、日本人ってホントにすごいですよ。ニューヨークに来て身に染みて感じますね。たとえば約束をきちんと守ること。教授に言われたことは守るし、人に対する思いやりとか日本人にとってふつうのことが、他の国の人たちはできないですよ。できなくていいという文化で育っているので、いたしかたないのですが。こういったことも、海外に出たからこそ自分で実感できているわけで、坪田先生が外に出ないと、と言っていたのは、こういうことなのかなと思っています。