ビリギャル激動の20代。結婚、離婚、そして初めての海外留学を決意するまで〔中〕

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2023.01.23

ビリギャル激動の20代。結婚、離婚、そして初めての海外留学を決意するまで〔中〕

小林さやかさん(写真提供・小林さん)

離婚後、高校でインターン、そして大学院へ

離婚したあと、私はツテのあった札幌の高校でインターンを4ヵ月ほどさせてもらい、その後聖心女子大の大学院へと進学します。というのも、講演でいろいろな子どもたちや親御さん、そして先生たちに出会って、自分の体験談を語るだけでは足りない、教育というものをきちんと深く学ばないといけないのではないかと思うようになっていたからです。

講演会で私の話を聞いてくれるのは、生徒たちだけではありません。たとえば、自治体や地域の青年会議所が、高校生向けにビリギャルの講演会を企画すると、高校生よりも親御さんが前のめりになりながら来てくれるのです。みなさん、どうやったら子どもが勉強してくれるだろう、どうやったらサポートできるだろうと悩んでいる。私はその姿にすごく心を揺さぶられて、どういうアドバイスができるだろうかと考えるようになりました。

私が合格したのは「地頭」なんかじゃない

考えた結果、なぜ昔の私が変わったのかというのは、環境でしかなかったということに行き着きました。坪田先生が、高校2年のときのギャルだった私に向かって、「物理的に言って今からやれば大学受験には全然間に合うよ」と平気で言ってくれる人じゃなかったら。全国模試の偏差値が30しかない生徒に「それでも大丈夫だよ」と言ってくれる先生って、けっこう少ないと思うんですよね。そういう先生に出会えたことが超ラッキーだった。

それからもうひとつは、学年ビリの娘が「嵐の櫻井翔くんが行っている慶應大学に行きたい」と言ったとき、「あんた、そんなこと言ってないで学校の平均点くらい取りなさいよ」と言う親だったらどうだったか。母が「さやちゃん、すごいね。ワクワクすること見つけたんだね! おめでとう」とキラッキラの目で言ってくれる人じゃなかったら。

受験生 受験勉強
イメージ写真(写真AC)

このふたつのミラクルが私にはあって、このパワーがどんなにすごいかを親御さんや先生に伝えて、大人たちを変えないとダメだと思うようになりました。でないと最終的にいつも、「ビリギャルって、もともと頭がよかったんだよ」という話になってしまう。日本人は「地頭」という言葉で片付けるのが好きだけど、「地頭」なんて言葉、英語にはありません。「『地頭』とかにしないで、もうちょっと考えてみない?」 ということを、説得力をもって伝えられるような人になりたいなあと思ったんです。

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