夕暮れ時の「界 加賀」。紅殻格子の色合いが艶めかしい雰囲気を醸し出す

山代温泉は約1300年前、幅広い人に仏教を説いた行基が、霊峰白山に向かう途中で発見したと言われている。「湯の曲輪(がわ)」と呼ばれる街中心部にある公衆浴場「古総湯」が、湯治場として栄えた街を象徴する。明治時代の「総湯」の建物を再現し、ここでは「湯あみ」と呼ばれる、源泉掛け流しの温泉にゆっくりと浸かるだけの入浴を楽しむ。浴室で身体を洗ったりはしない。もちろん、「界 加賀」にも快適な温泉の大浴場があるが、宿泊客は宿の向かい側に建つ「古総湯」への入浴も無料で楽しめる。

8階建てで48室を擁するスタイリッシュな宿泊棟は15年に新築。全室、加賀水引や加賀友禅、九谷焼、そして山中漆器といった北陸の伝統工芸で彩られた「ご当地部屋」で、その多彩な文化に触れられる。それでいながら、設備は最新で快適な滞在を約束してくれる。18室には露天温泉風呂を備え、ゴージャスな雰囲気を楽しむこともできる。

