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夕暮れ時の「界 加賀」。紅殻格子の色合いが艶めかしい雰囲気を醸し出す
【界を唎く】温泉、伝統文化、そして日本海の育んだ食材。それらすべてを堪能できる「界 加賀」で心と身体を養生する
2022.12.9 / marie claire
ブルーラグーン(アイスランド)、サトゥルニア(イタリア)、そしてバーデン・バーデン(ドイツ)……。温泉を中核に据えた高級保養地が世界にはある。石川県加賀市の山代温泉もそうした保養地に比肩する日本を代表する湯治場だろう。その象徴とも言える宿が「界 加賀」だ。1624年に創業し、北大路魯山人ら、多くの文人墨客に愛されてきた老舗旅館「白銀(しろがね)屋」の運営を2005年に星野リゾートが受け継ぎ、15年に「界 加賀」として再出発した。寒さ身に染みるこの季節、水揚げされたばかりのズワイガニを賞味できることも北陸への旅情をかき立てる。今がまさにハイシーズン。加賀の伝統工芸が随所に鏤められた至極の宿に逗留して、心身をじんわりと養生したい。