外壁を膜材で覆って日射量を軽減し、省エネにつなげる試みも取り入れている
そうした大阪らしさを色濃く反映したエキゾチックな場所に、OMO7大阪は開業した。4月22日のこと。地上14階。客室は8タイプあり、全436室。特徴的なひと部屋が広さ約60平方メートルの「いどばたスイート」だ。リビングに大阪の代表的な観光スポットが描かれた「OSAKAボード」と大テーブルを配し、井戸端会議よろしく、家族や友人たちと自由気ままにおしゃべりしながら、最大6人まで宿泊できる。

白亜のモダンな宿泊棟は、環境に配慮した結果のデザインでもあるという。実は外装に「フッ素樹脂酸化光触媒膜」と呼ばれる膜材を使い、外装膜のない場合と比べて、日射量を30~45%軽減できるという。そうすることで、チェックイン時の冷房エネルギーの軽減などにつながる。同時に、外壁を膜材で覆うことでヒートアイランド現象の緩和にも役立つらしい。アルミのフレームに幕を張り、建物の外観を覆う設計は日本初の試みだが、エンターテイメントとしての効用もあった。膜材をスクリーンに見立て、「光の演出照明」を毎晩実施している。宿泊客以外からも注目を集め、11月30日まで「PIKAPIKA紅葉ナイト」と題して、赤色や黄色、橙色に浮かびあがる紅葉の様子を投影している。


パブリックスペースも充実。ホテルの前面には約7600平方メートルの広大なガーデンエリア「みやぐりん」が広がり、宿泊客は思い思いの時間を過ごすことができる。ここには天窓を通じて外気を取り入れた、宿泊客専用の湯屋も併設されている。宿泊施設もゆったりとしている。ダイニングやラウンジなどが入る「OMOベース」は高さ約5メートル、全長約85メートルの開放的な空間で、ガーデンエリアに向けて設けられた窓からは四季の移ろいを感じることができる。ここでは夜、大阪の歴史や文化を寛いだ雰囲気で紹介する「『なにわ』ってなんやねん講座」も無料で開かれている。

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