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【妹たちへ】オリジナリティある「自分」を目指そう 柴田愛子

柴田愛子さん(経済学者・元公正取引委員会委員)

どうしたらいいかわからない……。 女性は人生の選択肢が多く、仕事でもプライベートでも迷うことは少なくありません。そんな時、ちょっと先を生きている「姉」たちの言葉から自分らしく生きるヒントを探してみませんか。

柴田愛子(経済学者・元公正取引委員会委員)

人は生まれた時から、「いつかは老いる」ことが決まっています。だからこそ、 年齢を理由に、ご自身に制限をかけないでほしいなと願います。

先日、保険会社の人と話していたら、80歳では入れない保険があると知って驚いたのですが、多くの銀行でも、例えばローンの貸し付けでの年齢制限などがあり、社会にはそうした年齢による「制限」のようなものが、今でもたくさん存在していますね。

定年などもその一つでしょうし、そうしたものが必要な理由もあるのでしょう。けれど、それはあくまで社会や他人が決めた制限です。

それに呼応して、皆さんが自分を年齢で制限する必要などは、ないのです。そんなものに振り回されないで、自分自身の価値を信じましょう。

私は62歳からゴルフを始めました。上手とは言えませんが、でも、楽しくて雨の中でもラウンドする下手の横好きなのです。私の中では「楽しい」ということがプライオリティだし、それが一番大事なんです。

目指すべきは、オンリーワン。

自分らしい生き方を模索し続けることほど、価値があることはありません。そして、そんな生き方ができれば、、年齢、性差に関係なく、人は輝けるものなのだと思います。

※本記事は「50代からの生き方のカタチ―妹たちへ―」(関西学院大学ジェネラティビティ研究センター編纂)から抜粋し作成しています。

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Profile

柴田愛子(しばた・あいこ)

元公正取引委員会委員。1968年、米国コロンビア大学にてPh.D.(経済学博士号)取得。専門は公共経済学、財政学。英国ヨーク大学助教授、関西学院大学教授などを経て、2001年から2006年まで、公正取引委員会委員を務め20数年ぶりの独禁法大改正(2006年1月施行)に参画。

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