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今治のタオルを支援。残り糸から生まれる「nokori-ito」

コロナで苦しむ産地をクラウドファンディングで応援したい

名産地・今治でタオルを作る工程から生まれる残り糸を活用し、新たなタオルを製作しようと、繊維商品卸の神野織物がクラウドファンディングで支援の募集を始めた。

見た目の鮮やかさに特徴がある今治産のタオルは、あらかじめ染めた糸で織る「先晒し(さらし)」と呼ばれる工法で製作される。工場では、不良品ができたときの予備として染めた糸を生産量より1〜2割多く用意し、余った糸が「残り糸」となる。生産の都合上、他のタオルなどへの代用は難しく、1つの工場からゴミとして捨てられる残り糸は、年間でフェイスタオル5万枚分に上る。

各種イベントの中止で、タオル工場には注文のキャンセルが相次いでいる。このため、糸は想定以上に余り、廃棄する量が増えているという。

残り糸で作る「nokori-ito」は、ハンガーに干せるミニバスタオル。今治産の糸だけに、品質は確か。乾きやすく拭きやすいうえに、丈夫で長持ちする。

クラウドファンディングの目標金額は20万円。支援のリターンとして、「nokori-ito」を最大20%割引の特別特価で購入できる。

神野織物は、SDGsの実現に向けた取り組みの一環と位置づけている。「nokori-ito」として製品化することでゴミを減らすだけでなく、売り上げの3%は貧困の子どもたちに支援に回し、就労支援施設に包装作業などを依頼する。

関連情報
  • クラウドファンディングの応募は、CAMPFIREの


    こちらから

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