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女性がハッピーになるためにできること 「HAPPY WOMAN®️」代表が語る未来 

写真は萩本朋子撮影

女性をハッピーにする活動を行っている「HAPPY WOMAN®️」。 代表の小川孔一さんが語る女性がハッピーになるための未来とは…

「女性がハッピーになれば男性もハッピーになり、社会がハッピーになる」。一般社団法人HAPPY WOMANが展開する「HAPPY WOMAN®️」は、持続可能な未来づくりの基盤でもある「ジェンダー平等と女性のエンパワーメント」を推進し、活力ある社会実現を目指すプロジェクト。3月8日の「国際女性デー」に合わせて「HAPPY WOMAN FESTA 2022」を全国で開催します。HAPPY WOMAN代表の小川孔一さんに活動を通して見えてきた「女性がハッピーになるためにできること」を語っていただきました。

みんなが幸せになるために働く

子ども2人共に自宅出産で、へその緒を私が切りました。その瞬間に親としての覚悟が芽生え、自分の人生だけではなく、子どもたちが幸せに生きることができる未来をつくることを仕事にしようと心に決めました。女性がハッピーになれば男性もハッピーになり、社会がハッピーになると考えHAPPY WOMAN®️を立ち上げました。

日本では、子どもの数が圧倒的に減っています。このままでは社会や経済が崩壊しかねません。女性のライフデザインについて男性も含めてしっかり考えていかなければならないと思います。
家事や育児も、まだまだ女性にしわ寄せがいっています。特にコロナ禍でテレワークが増える中、仕事も家事も子育ても、お母さんが中心にやらないといけない状況に陥りがちです。家族みんなで分担するなどの意識改革が必要で、これは互いにリスペクトすることから始まるのではないでしょうか。

戦後、社会に出て働くのは男性が中心で、日本を懸命に復興させてきました。それもあって、男性視点で作る経済や社会システムが日本には根づいています。今後は、意思決定の場に女性の人数を増やすなど、ジェンダーバランスをいかにとっていくかが重要になります。

男性と女性の能力は変わらないけれども、体の違いはあるので、働く中で男性はもっと女性のことを理解していく必要があると思います。「ウェルビーイング」という言葉もよく聞くようになってきましたが、みんな幸せになるために働いています。仕事をするために生きているわけではなくて、幸せになるためにどのように環境を整えていくかが重要だと思います。

2021年『国際女性デー|HAPPY WOMAN FESTA』の様子

笑顔から始まるコミュニケーション

2015年に独立し、「HAPPY WOMAN®️」の活動を始めました。ちょうど、「SDGs」が国際連合サミットで採択された年でもあり、この「SDGs」をテーマに取り組もうと決めました。その中のNO.5の「ジェンダー平等を実現しよう」につながるアクションとして、2017年から『国際女性デー|HAPPY WOMAN FESTA』を立ち上げました。当時は「SDGs」はもちろん「国際女性デー」を知っている人も企業もほとんどない中からのスタートでした。

6年間で22都府県での開催まで拡大し、現在、国際女性デーにかかわるイベントでは世界的に見ても、『HAPPY WOMAN FESTA』はかなり大がかりな規模になっています。『HAPPY WOMAN FESTA』は、「HAPPY WOMAN基金」という寄付の仕組みを持っていて、今年は特にこちらへのお問い合わせも多くいただいています。地道な活動を重ねてきて、今、社会的にもムーブメントが起きていることを実感しています。

独立する前に、キャリア教育にかかわる事業を担当していたことがあります。その際に女子高校生のメディアをつくった経験が「HAPPY WOMAN®️」で生きています。結果的にメディアを通して多くの女子高生との輪が広がり、女性のコミュニケーション能力、共有する力のすごさを知りました。

私の場合は、家族をはじめ、さまざまなコミュニケーションの場で「笑い」を大切にしています。仕事の打ち合わせでも笑いをつくることを大切にしていて、皆の笑顔はHAPPYな空気を生み出すことができるのです。ジェンダー平等実現という難しそうに感じるこのテーマについても、「HAPPY WOMAN®️」では、「好奇心」や「ワクワク感」を大切に、エンターテインメントとしてのアプローチも重要にしています。

私のキャッチコピーは「前例をつくる」です。誰もやっていないことに挑戦する。自分の人生の物語の主人公は自分です。ドラマでは、主人公に必ず危機が起きる。だからドラマが面白くなる。何も起こらないドラマは誰も見ないでしょう。主人公が挑戦して前に進んでいく上ではいろんな困難が起きるものです。それでも、どんどん行動して失敗して、また進んでいきたいですね。


小川孔一(おがわ・こういち)広告制作会社、株式会社マイナビを経て2015年より起業。一般社団法人HAPPY WOMAN(現)を設立し、2017年より『国際女性デー|HAPPY WOMAN FESTA』を立ち上げ、全国に拡大。2021年には一般社団法人HAPPY EARTHを沖縄に設立し、9月のSDGs週間イベント『HAPPY EARTH FESTA』をスタート。

関連情報
  • ●国際女性デー|HAPPY WOMAN FESTA 2022
    3月8日は国際女性デー|女性の生き方を考える日 女性のエンパワーメントとジェンダー平等の社会実現を新型コロナウイルス感染拡大予防に万全な対策をとり、リアル&オンライン配信、ラジオ・雑誌などと連携したハイブリッド型の展開で実施。NEW NORMAL時代の中でもさらに「国際女性デー」を盛り上げ、女性のエンパワーメントとジェンダー平等の社会実現に向けて活動。
    ■名称:国際女性デー|HAPPY WOMAN FESTA 2022
    ■期間:2022年2月14日(月)〜3月21日(月・祝)
    ■開催地:東京・大阪・愛知・新潟・群馬・岐阜・京都・奈良・兵庫・三重・広島・高知・福岡・沖縄(合計14都府県)
    ■主催:HAPPY WOMAN実行委員会/全国各支部
    ■後援:国連広報センター/内閣府男女共同参画局/外務省/厚生労働省/東京都/大阪府/京都府/群馬県/新潟県/新潟市/国際連合地域開発センター/愛知県/名古屋市/中部経済産業局/愛知県教育委員会/福山市/高知県/沖縄経済同友会/グローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパン
    ■ドレスコード:HAPPY YELLOW®︎|ハッピーイエロー(推奨) 「HAPPY WOMAN®️」カラーは“女性は「太陽」「光」である、国際女性デーミモザカラーの意味も込めて、「HAPPY YELLOW®️|ハッピーイエロー|幸せの黄色」を採用しています。

    ※「HAPPY WOMAN」および「HAPPY YELLOW」は一般社団法人HAPPY WOMANの登録商標です。


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