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Lifestyle

暑い夏 おうちで作りたてジュースを飲みたい

健康や美容志向の高まりもあり、自宅でジュース作りをする器具が充実してきている。今年こそ始めてみようという人に、東京・新宿の老舗「タカノフルーツパーラー」から貴重なアドバイスをいただいたほか、伝統のレシピを特別に教えてもらった。

ジュースを作る器具には、大きく分けると、ミキサーとジューサーの二つがある。

ミキサーはブレンダーとも呼ばれる。基本的には底部の金属刃が回転し、フルーツや野菜などの材料を砕く。素材に含まれる繊維質がそのまま残るため、どろっとした飲み口になる。水分の少ない素材でジュースを作る際には、水や牛乳などを追加する。

ジューサーはスクリューを回転させることで素材を押しつぶし、液体を搾り出す。繊維質は取り除かれるので、すっきりとした味わいになる。

選択肢広いミキサー 便利なモデルも 

ミキサーは商品の種類が豊富で、選択肢が非常に幅広い。その中でも、タイガー魔法瓶の「ミキサー SKT-A100」は1万円台前半で購入でき、価格と機能のバランスがとれたヒット商品になっている。

パワフルモードを使うと、栄養価の高いブドウの皮やアボカドの種なども砕ける。メニューが増えるし、調理の手間も省ける。タイガーの以前の機種と比べ、使用時に感じる音を約45%減らし、周囲に気兼ねなく使える。

キッチンに置いたままにしておこうという人にとっては、外見のデザインが重要になる。ブルーノの「コンパクトブレンダー」は、かわいらしいレトロなガラス風ジャーが目を引く。高さ約30cm、幅約15cmの省スペース設計で、コップ2杯分を作れる容量がある。

ボトル部分にキャップをつけると、バッグなどに入れて持ち運べるボトルブレンダーは利便性重視の人にお勧め。アイリスオーヤマの「ボトルブレンダー IBB-600」は、氷を砕けるパワーもあり、大小2種類のボトルが付く。

手持ちタイプのハンドブレンダーは、付属部品を替えれば、つぶしたり泡立てたりと、用途は広がる。1~2人前の少量のジュースを作るならば、手っ取り早い。コンパクトに収納でき、手入れも比較的楽だ。ブラウンの「マルチクイック9」はハンドブレンダーでは最大級のパワー。手元のスイッチでパワーを自由に変えられるのが面白い。調理の際に、素材が飛び散らない独自の設計が施されている。

ジューサー 目立つ本物志向

左からヒューロムの「スロージューサー H-200」、パナソニックの「ビタミンサーバー MJ-L600」、小泉成器の「ジューサー KMJ-0500/G」

ジューサーはミキサーに比べると、本物志向の高額商品が目立つ。ヒューロムの「スロージューサー H-200」は6万円台の本格派モデル。ジュースがゆっくりとしたスクリューの回転で搾り出されるため、摩擦熱によって素材の栄養分は失われることがほとんどない。できあがりの色も鮮明。素材の投入口の内径は13.6cmあり、リンゴでもカットしないで済むほどだ。

パナソニックの「ビタミンサーバー MJ-L600」は2万円台から。さらっとしたジュースだけでなく、フィルターを交換することで、とろみのあるジュースやフローズンスイーツなどが作れる。

ゆっくりとジュースを搾る両機種は、ジューサーの中でも、スロージューサーに分類される。これに対し、高速ジューサー(パワージューサー)と呼ばれるタイプは、カッターを高速で回して素材を刻んでから、水分と繊維質に分ける仕組みを採用している。栄養価は若干失われるが、素早くできる。小泉成器の「ジューサー KMJ-0500/G」は、3000円前後で購入できる。

タカノのフルーツ名人「自分流楽しんで」

新宿高野が運営する「タカノフルーツパーラー」でチーフフルーツクチュリエを務める森山登美男さんにジュース作りのコツを伺った。

Q フルーツの選び方は。

A よく熟したものを使ってください。使いたいフルーツが生で用意できなければ、缶詰や冷凍でも問題ないです。フルーツ本来の風味を楽しむには、ジュースは冷やし過ぎないほうが望ましいです。フルーツは室温の保存で構いません。

Q ミキサーとジューサーの使い分けは。

A ミキサーで作るどろどろのジュースはネクターとも言いますが、おなかにしっかりたまるのが特徴です。ジューサーで作るさらさらのジュースは、何杯でも飲めます。味わいが違うので、材料選びから違います。果肉の多いフルーツがミキサーに、水分の多いフルーツがジューサーに向いています。例えば、ジューサーでスイカやブドウ、ミカンなどの柑橘類はおいしくできますが、桃やマスクメロン、イチゴなどはうまくいきません。リンゴやパイナップルなどはどちらでもおいしいです。

Q 初心者が気を付ける点は。

A ミキサーで、氷や冷凍させた果物などの硬い材料を最初からたくさん入れると故障の原因になります。適度に水分を補い、まずはやわらかい材料から混ぜてください。

Q オリジナルレシピを考えてみたい。

A バナナとリンゴなど似た色のフルーツを組み合わせると、おいしくて色もきれいなジュースになりやすいです。甘みを加えるために、砂糖やハチミツを使ってもよいですが、バナナを加えるのもオススメです。夏は酸味、冬は甘みを多めにするなどの工夫もしてみましょう。シナモンやインスタントコーヒーを加えて、自分流にアレンジしてみると楽しいです。

定番「ミックスジュース」レシピはこちら

1.材料はパイナップル、オレンジ、リンゴ、バナナ、黄桃。一口サイズに切って、ミキサーに投入。果汁100%のオレンジジュースと、変色防止のためのビタミンC粉末を加えて、よく混ぜる。

2. 裏ごしをする。口当たりが格段にまろやかに。

3. グラスにザクロの果汁で作ったグレナデンシロップを入れてから、ジュースを移す。  

4. 味が薄まらないようにオレンジジュースで作った氷を加え、スライスしたパイナップルを飾り付けて、完成。

Profile

戸塚 光彦

読売新聞では主に経済部。金融や財政の担当が長かったが、楽しかったのは消費者に身近な流通や自動車、航空などの取材。タルトポワール、黒糖焼酎、おから、ラタトゥイユをこよなく愛する。高校時代に学んだはずのフランス語は、パリに置き忘れてしまった模様。

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