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Lifestyle

タピオカ、カステラではない。丸の内で「台湾デザイン」の魅力を知る

タピオカ、カステラなどのグルメだけでなく、こじゃれた雑貨をそろえた書店など、台湾発のトレンドが増えています。そんないちばん身近な海外である台湾と日本の文化交流事業「Taiwan NOW(台湾ナウ)」が10月にスタートしました。第1弾として、工芸やアート、産業などの幅広いジャンルで、台湾の存在感を高める原動力となった「台湾デザイン」に注目した展示会が東京・丸の内で始まりました。台湾、また行きたいなー。

展示会のタイトルは「未来の花見」。「花」は日本と台湾の友情の象徴。花見という宴を開き、再会を願う気持ちが込められているといいます。

台湾茶香水の香りが会場を包み込む

会場をほんわか包む心地よい香り。その正体は『台湾茶香水』。

台湾は九州より一回り小さな島ですが、標高3,000m以上の峰は200か所以上あり、森林資源に恵まれています。台湾茶香水は、台湾ヒノキやスギなどを用いて台湾の森の香りを再現しつつ、台湾文化の象徴であるお茶をアクセントに取り入れています。どうりで落ち着くはずです。香水は空間をデザインしているんです。

台北の玄関口である桃園国際空港でも使われる予定とのこと。空港に降りた瞬間に感じる空気で、街の雰囲気が伝わることがありますよね。確かに、これなら、街の好感度がいきなり上がるかもと思いました。さて、台湾の中へと入ります。

アートで持続可能性を訴える

台湾でも、2019年に当局が「台湾  SDGs」を発表するなど、環境への意識が高まっています。展示会では「持続可能性」が大きなテーマになっています。台湾最大のガラス回収会社「春池玻璃」が制作に協力したリサイクルガラスを利用した作品が並んでいます。

張家翎氏の作品。丸の内仲通りからも見える

丸の内仲通り沿いの窓辺を鮮やかに彩るのが、台北在住のデザインクリエーターの張家翎(チャーリン・チャン)氏の作品。花器の中に水の塊が浮かんだり、沈んだり、あるいは途中でたたずんだりしているかのよう見えます。周囲の景色も自然と映り込み、見ていて飽きません。

顏宏安氏の作品。ガラス越しに見える光景に注目

顏宏安(AN YEN、アン・イエン)氏はレディー・ガガのクリエイティブチームにもいた経歴の持ち主。顏氏の作品では、赤や青、黄、緑に彩られた板状のガラス越しに光が差し込み、木の影が表現されています。台湾の方にとって、森の光景は大切な原風景なのかもしれません。

無氏製作( PiliWu-Design)の『珊瑚ストロー』。これでタピれる?(できません)

デザインスタジオ「無氏製作( PiliWu-Design)」の『珊瑚ストロー』は、リサイクルガラスでドリンク用のストローを表現しています。台湾を代表するタピオカドリンクにつきもののプラスチック製ストローは、海洋汚染の原因の一つとされています。台湾を囲む海に暮らす珊瑚をイメージさせるデザインにして、人々の環境の意識に訴えかけてきます。

生活に浸透するデザイン

『台湾パイン繊維皿』(食べられません)

持続可能性はもちろん、アートの世界だけにとどまる話ではありません。
この夏に人気が急上昇したといえば、台湾パイナップルでした。強い甘みが、ちょっと癖になりますよね。でも、食べるだけではもったいないと考えて生まれたのが、『台湾パイン繊維皿』です。これまで捨てられていたパイナップルの皮や葉に含まれる繊維を材料にしています。

格子模様のデザインがパイナップルを象徴して、とってもキュート。お菓子を置いてもいいですし、ちょっとしたトレーとしても使えそう。

8輪のスケートボード『ステアローバー』。乗れたらいいな…

スケートボードの世界を席巻している存在が、Allover社の『ステアローバー』です。8個の車輪が少しずつ上下にずらして配置されていて、階段も降りやすいというスグレモノ。


もともとは台湾出身の3人組がクラウドファンディングで資金を集めて商品化。プロからアマチュアまで幅広く利用されているそうです。ひょっとしたら、近所の公園で使っている人がいたような・・・。「8輪」という分かりやすいデザインなので、今度確かめてみようかなっと。

木の粉が入っている歯磨き粉『オーライト No.ゼロ トゥースペースト』

歯磨き粉の化学成分が長い間変わっていなかったことに気づき、3年かけて開発されたのが『オーライト No.ゼロ トゥースペースト』です。伝統的な研磨剤に代わり、自然に優しい木で作った粉を使っているそうです。2020年度にグッドデザイン賞に選ばれています。

展示会のタイトルである「未」「来」「花」「見」の4文字が配されたパンフレット。折り紙のようにすると、花の形のできあがり!

日台の文化交流事業「Taiwan NOW(台湾ナウ)」では12月まで、日本、台湾、そしてオンラインで、ダンスや演劇、映画、音楽、サーカスなどのイベントが予定されている。公式サイトはこちら

展示会会場はGOOD DESIGN Marunouchi(東京都千代田区丸の内3の4の1 新国際ビル1階)。会期は10月17日まで。入場無料。


10月23日~11月7日はザターミナル京都(京都市下京区新町通仏光寺下ル岩戸山町424)に移して開催。


この間、クリエイターらが参加するオンライン・トークセッションも開かれる。

Profile

戸塚光彦

ちょっと前まで経済記者。
台湾で気になるのは「臭豆腐」。店頭で漂う臭いのインパクトもさることながら、字面から感じる臭気に圧倒され、注文できなかった。

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