【インターコンチネンタル】古から伝わる日本の美意識に触れる、特別なひととき

Lifestyle

2026.10.16

【インターコンチネンタル】古から伝わる日本の美意識に触れる、特別なひととき

世界初のラグジュアリーホテルブランドとして、70か国以上で展開をするインターコンチネンタル ホテルズ&リゾーツ。インターコンチネンタルがこれまでにも提供してきた、その土地に根差した文化の神髄に触れる「Insider Expertise」の新たなプログラムが国内4か所のホテルで展開された。今回は東京と大阪を訪れ、その魅力を体験してきた。

立役から女方まで幅広くこなし、近年では老け役も手がける大谷友右衛門

「歌舞伎には秋の戸隠山を舞台にした『紅葉狩』という演目がございます。赤や黄の葉が広がる背景画の前に立つ役者の絢爛(けんらん)な衣装。色彩の豊かさにも浸れるものですので、どうぞこの機会に、ごひいき、お引き立てのほど、ひとえにお願い申し上げ奉ります」



大谷友右衛門による、目の前で繰り広げられる口上の迫力に圧倒される。ここは劇場ではなく、日本料理「雲海」の個室。ANAインターコンチネンタルホテル東京が宿泊者限定で実施する「歌舞伎と美食のプライベートダイニング」の一幕だ。

まずは口上で自分の名前を読み上げてもらうという、なんとも贅沢(ぜいたく)な体験からスタート。その後はテーブルに席を移し、会席料理を味わいながら友右衛門と語らう。

「歌舞伎と美食のプライベートダイニング」はおよそ2時間のプログラム。テーブルを囲めるのは役者をのぞいて最大で6名。予約日程によって歌舞伎俳優と内容は異なる

「女方の発声法を覚えるには時間がかかるんですよ」「娘役では手の甲を下に向けて指を反らしますが、老女では指を曲げる。手先の仕草でも人となりを表します」「良い頃合いで『明石屋〜!』と掛け声をもらえたら、やっぱりうれしいですね」

演技の基礎から観劇の心得まで、話題は実にさまざま。歌舞伎にまつわる素朴な疑問に答えてもらえるうえ、楽屋での興味深いエピソードも飛び出す。役者が身支度をする専用の鏡台「化粧前」は、本人以外が使用してはいけないこと。さらに、衣装や床山など、舞台を支える裏方の仕事についても教わった。

実りの秋を表現した丸茄子二色味噌田楽 散らし零余子と茶豆 花新米 

役者本人の言葉に耳を傾け、その所作を間近で目にすることで、遠い存在に思えた伝統芸能との距離がぐっと縮まっていく。

ネオン輝く街の活気とは一線を画し、船上では静寂が広がる

豊臣秀吉による都市開発によって水路が整備され、水上交易の拠点としても栄えた大阪。歴史を刻んだ川を屋形船で周遊する「プライベートリバークルーズ&ダイニング」は、インターコンチネンタルホテル大阪に泊まる者だけに用意されるツアーである。

1624年創業の小丸屋住井で職人が丹念に作る一枚。あおぐと、優美な風が吹く

乗船した先で広がるテーブルにはネームプレートならぬ、名前入りの団扇が。これは「京丸うちわ®」と呼ばれ、芸舞妓(げいまいこ)がお茶屋さんや料亭に夏のあいさつとして配るという。京都の花街を彩るものに自分の名前が刻まれていることからも、華やかなひとときが始まる予感に包まれた。



土佐堀川・淀屋橋港から大阪城を目指して折り返す、およそ2時間の船旅。シャンパンで乾杯すると、鯛(たい)の手毬寿司(てまりずし)からスペイン風串 ギルダまでさまざまな味が詰まった一段重がサーブされる。同ホテルの総料理長として「ノカ ロースト&グリル」などで腕をふるうジサース・ニノ氏が監修した和洋折衷のお弁当(内容は季節や入荷状況に応じて変動)だ。

このお弁当のためにホテルのパティシエが大福作りに挑戦。渾身の一品はやさしい味わいだった

窓の外に目をやると水と光が織りなす噴水ショーが行われていた。万博のレガシーとして愛されているものだ。街のシンボルである大阪城も、水面から眺めるとまた違った表情を見せる。



琴の調べが響く中、京都の宮川町からやってきた芸妓と「金比羅船々」というお座敷遊びに興じる。こんな貴重な体験もオプションとして用意されている。喧騒(けんそう)から切り離された空間で、上方の風情に浸る、とても乙な一晩だ。

別府では222年続く酒蔵の舞台裏を見学し、札幌では狩猟の現場をのぞく空旅を提供





今回、体験をした2都市に加えて、国内の全てのインターコンチネンタルホテルズ&リゾーツで「Insider Expertise」は実施されている。

例えば、ANAインターコンチネンタル別府リゾートでは、日田市で1804年から日本酒を醸す井上酒造と提携。季節に応じて稲刈りや精米、麹(こうじ)造り、仕込みなどを体験できる。その日のディナーはローカルガストロノミーと日本酒のペアリングで、大分の恵みを享受する。





新しい美食として定着しつつあるジビエ。その魅力をふんだんに味わいたいなら、インターコンチネンタル札幌へ。ハンター兼ソムリエである平優里のガイドのもと、ヘリコプターに乗って狩りの現場を巡る。狩猟文化と自然との共生への理解を深めたら、限定ランチコースのジビエ料理とワインのペアリングに舌鼓を打つ。

「Insider Expertise」を通じて、日本の地域色の豊かさを知る。この秋、そんな旅をしてみてはいかが。

text: Mako Matsuoka


Information

「Insider Expertise」
・ANAインターコンチネンタルホテル東京「歌舞伎の知られざる世界へ、現役歌舞伎役者と過ごす『歌舞伎と美食のプライベートダイニング』」
・インターコンチネンタルホテル大阪「水都・大阪、その内側の世界へ『プライベートリバークルーズ&ダイニング』」
・ANAインターコンチネンタル別府リゾート&スパ「創業222年の酒蔵、その知られざる舞台裏へ『井上酒造プライベート酒造り体験』」
・インターコンチネンタル札幌「空から辿る、北の大地の恵み『ジビエハンターと巡る空と大地のガストロノミー』」
「Insider Expertise」公式サイト:
https://www.ihg.com/intercontinental/content/jp/ja/offers/japan-doors-unlocked

インターコンチネンタル ホテルズ&リゾーツでは、「Insider Expertise」に加え「Intentional Flexibility」と「Incredible Occasions」というブランド体験(ホールマーク)を展開。

「Intentional Flexibility」は、一人ひとりのスケジュールや旅のスタイルに合わせ、パーソナルな体験や料飲メニューなどを柔軟に提案。「Incredible Occasions」では誕生日や記念日、日常のちょっとしたお祝いごとまで、人生の節目をより心に残るひとときにする演出を企画している。

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